庵野秀明さんが企画・脚本を担当し、樋口真嗣さんが監督を務める特撮ドラマ「ウルトラマン」の映画「シン・ウルトラマン」(5月13日公開)の完成報告会が5月2日、セルリアンタワー東急ホテル(東京都渋谷区)で行われ、主人公の神永新二役の斎藤工さんが登場した。斎藤さんは、ウルトラマンになる男、神永新二を演じ、「僕個人では到底背負えないような、歴史あるバトンをつなぐキャラクター。一人では背負えないと、皆さんのお力を借りながら創意工夫して向き合いました」と思いを語った。
ウナギノボリ
ついにクライマックス!「不適切にもほどがある!」
斎藤さんは、庵野さんが手がけた脚本を初めて読んだ感想を「分厚い台本に書かれた因数分解のような複雑かつ壮大な物語は、一度読んだだけでは想像が追いつかないような世界観だった。僕のさまつな脳みそを使うのではなく、制作陣の皆さんに委ねようとすぐに切り替えました」と話した。
斎藤さんは、この日のイベントの前に完成した映画を見たといい、「自分の少年性というか、スクリーンにもらった映画の夢を全身全霊で浴びた直後で、言語化できない感情が今も続いている感じです」と受けた衝撃を語った。
「ウルトラマン」への思いを「円谷プロさんの、円谷英二さんの『見る人を驚かせたい』、驚きを糧に平和や愛を願う優しさ、未来への希望を育んでほしいという『ウルトラマン』に込めた思いがある。(映画の公開は)昨年でも来年でもなく今このタイミングだったのかなと思います。皆さんが徹頭徹尾こだわり抜くのに必要な時間がいみじくもコロナ禍だった。その全てが必然と言ってもいい巡り合わせだったんじゃないかなと感じました」と思いを語った。イベントには、樋口監督、出演者の長澤まさみさん、西島秀俊さんも登場した。
「シン・ウルトラマン」は、2016年公開の大ヒット映画「シン・ゴジラ」を手がけた庵野さん、樋口さんが再びタッグを組む。次々と巨大不明生物・禍威獣(カイジュウ)が現れ、その存在が日常となった日本が舞台。日本政府は禍威獣対策のスペシャリストを集結し、禍威獣特設対策室専従班、通称・禍特対を設立。禍威獣の危機が迫る中、大気圏外から突如銀色の巨人が現れる……という展開。
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