MD松尾の月間ヒットランキング:「星のカービィ ディスカバリー」がV2 2022年4月

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが毎月のTSUTAYAでのソフト販売ランキングを基に市場の動向を振り返る。

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 「モンスターハンターライズ」(NS、カプコン)があった昨年と比べると厳しい結果になりました。ハードの売り上げも前年を下回っています。ただ例年の4月と比べるとそこまで悪い結果ではありません。ここ数年は、3月末の有力タイトルのリピート販売があるので4月は好調なのですが、今年も同じ結果となりました。

 「星のカービィ ディスカバリー」(NS、任天堂)が2カ月連続のトップ。昨年並みに新作の発売もあったのですが、「モンスターハンターライズ」をキャッチアップするには至りませんでした。2位に「eBASEBALLパワフルプロ野球2022」(NS・PS4、コナミデジタルエンタテインメント)のニンテンドースイッチ版、4位にはPS4版がランクイン。「パワプロ 2020」(同)と比べると低い印象で、比率はスイッチ版とPS4版が6:4でしたが、「パワプロ 2020」の時は半々でしたので、さすがにPS4はきつくなってきたイメージ。20代前半が減っていて、コアなファンに寄っている印象です。

 「Nintendo Switch Sports」(NS、任天堂)は2日間の売り上げだけで3位にランクイン。予約が多かったこともあり、期待通り初動をものすごく取れています。40代男女のファミリー層の予約が多かったのですが20代男女も多く、ネット対戦での需要も見込めます。ロングセラーになるとミリオンも狙えるのでは。

 昨年は「バイオハザード ヴィレッジ」(PS4・PS5、カプコン)、「ミートピア」(NS、任天堂)、「ルーンファクトリー5」(NS、マーベラス)と、5月としては珍しく新作が発売されたのですが、今年は6月にタイトルが集中しているので、5月は小休止といったところ。「星のカービィ ディスカバリー」「eBASEBALLパワフルプロ野球2022」「Nintendo Switch Sports」あたりが上位でしょうか。

 6月は、「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」(アニプレックス)のスイッチ版や、「モンスターハンターライズ:サンブレイク」(NS、カプコン)、「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」(同、コーエーテクモゲームス)、「マリオストライカーズ バトルリーグ」(同、任天堂)と有力タイトルぞろいなので大いに期待しています。

 ◇2022年4月のゲームソフトランキング(TSUTAYA調べ・限定版含む)

 1位 星のカービィ ディスカバリー(NS)
 2位 eBASEBALLパワフルプロ野球2022(NS)
 3位 Nintendo Switch Sports(NS)
 4位 eBASEBALLパワフルプロ野球2022(PS4)
 5位 Minecraft(NS)
 6位 マリオカート8 デラックス(NS)
 7位 Pokemon LEGENDS アルセウス(NS)
 8位 十三機兵防衛圏(NS)
 9位 ELDEN RING(PS4)
 10位 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(NS)
 11位 夜廻三(NS)
 12位 マリオパーティ スーパースターズ(NS)
 13位 Winning Post9 2022(NS)
 14位 あつまれ どうぶつの森(NS)
 15位 Winning Post9 2022(PS4)
 16位 リングフィット アドベンチャー(NS)
 17位 ストレンジャー オブ パラダイス ファイナルファ(PS4)
 18位 トライアングルストラテジー(NS)
 19位 世界のアソビ大全51(NS)
 20位 Splatoon2(NS)

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