シン・ゴジラ:“泉”松尾諭が語る「まずは君が落ち着け」秘話 「ゴジラ バトルライン」登場も話題

「シン・ゴジラ」で泉修一を演じた松尾諭さん
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「シン・ゴジラ」で泉修一を演じた松尾諭さん

 怪獣映画「ゴジラ」シリーズのスマートフォン向けゲーム「ゴジラ バトルライン/GODZILLA BATTLE LINE」が、サービス開始1周年を迎えることを記念して「シン・ゴジラ」のゴジラ(2016)が登場する。5月28日午後1時から配信される1周年を記念した番組「ゴジバトサミット」では、「シン・ゴジラ」を手がけた樋口真嗣監督、保守第一党の政調副会長の泉修一を演じた松尾諭さんが登場。松尾さんといえば、「シン・ゴジラ」の泉修一の名ぜりふ「まずは君が落ち着け」は、2016年映画流行語ランキング(Filmarks調べ)で5位にランクインしたことなども話題になった。松尾さんに「シン・ゴジラ」の撮影を振り返ってもらいつつ、「まずは君が落ち着け」誕生秘話を聞いた。

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 ◇撮影の緊張感 庵野秀明の意外な顔が!?

 「シン・ゴジラ」は、「ゴジラ」シリーズの約12年ぶりとなる日本版新作として2016年7月に公開された。人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明さんが総監督を務め、脚本も担当。樋口さんが監督、特技監督を兼任した。2016年公開の邦画では最高となる興行収入の約82億5000万円を記録。「第40回日本アカデミー賞」では、最優秀作品賞に加え、監督賞、編集賞、録音賞、照明賞、撮影賞、美術賞の7部門で最優秀賞を受賞し、7冠を達成した。

 長谷川博己さん、竹野内豊さん、石原さとみさんら日本を代表する俳優、女優が総勢328人も参加したことも話題になった。松尾さんは「緊張感があった」と撮影を振り返る。

 「樋口さんとはご一緒したことがあったのですが、庵野さんとは初めてでしたし、どんな感じなのか?という恐怖がありました。恐怖と言ったら変ですけど(笑い)。緊張感がすごかったですね。スタッフの方も普段の撮影よりも多かったですし、撮影に入る前に、長谷川君から『早口でせりふを言わないと、カットされる』って脅しをかけられてたんで(笑い)。僕自身もすごく緊張しながら現場に入りました。いつもの映画の現場とは何かが違う緊張感もありました。その緊張感が、作品に表れているかもしれないですね。独特でした」

 緊張感のある現場だったが、環境省の尾頭ヒロミ役の市川実日子さんの行動が現場を和ませたことがあったという。

 「実日子ちゃんが『庵野さんの耳たぶが大きいね』と言って、庵野さんの耳をプルンプルンしたんです。庵野さんは、あんまり言葉数が多い人ではないですが、奥様(安野モヨコさん)が描かれている『監督不行届』の監督の顔をしていて(笑い)。こういう顔をするんやな……と発見があって、ほんわかしました」

 ◇長谷川博己との関係性があったからできた“水ドン”

 泉(松尾さん)が、矢口(長谷川さん)に「まずは君が落ち着け」と言いながら、水を渡すシーンが“水ドン”と呼ばれるなど話題になった。撮影を「リハーサルをしながら、このシーンはこういう感じで……とその場で作っていったところもありました」と振り返る。

 「人物像に関しては、すごく細かい説明があったわけではないのですが、台本から読み取れることと、矢口との関係性を大事にしながら、あまり作り込みすぎずに、現場で感じたものを出していこうとしていました。矢口にペットボトルを渡すシーンは、台本には細かく書かれていなかったんですけど、リハーサルしながら、こうしようか?と作っていきました。ペットボトルを投げつけて『投げつけるのは違うね』という話になるなど、いろいろ組み立てながらやっていました」

 「まずは君が落ち着け」は、2016年映画流行語ランキングで5位にランクインするなど人気となった。

 「5位というのが……(笑い)。でも、ありがたいですね! 何で流行したんでしょうね? 長谷川君とは、何度か共演させていただいていましたし、全く初めて共演する人とはできなかったことだと思います。このシーンがうまくいったら、すごく反響があるぞ!とは思わずにやったんですけど、長谷川君との関係性があったから、ああいうシーンになったのかもしれません。僕がどうこうじゃないと思うんですよね。それまでの矢口の行動などもあったことなので」

 ◇ミニラにテンション上がる

 「ゴジラ バトルライン」は、「ゴジラ」シリーズの人気怪獣、兵器が登場するバトルゲーム。最強怪獣チームを編成し、世界のプレーヤーとリアルタイムで対戦できる。「シン・ゴジラ」のゴジラ(2016)は5月31日から登場する。松尾さんは実際にゲームをプレーした。

 「すごく操作性がよくて、戦術を組み立てられるけど、ルールがシンプルなので、取っつきやすいですね。怪獣同士が戦うのも見たいじゃないですか。しかも組み合わせを自分で選べる。チームで戦うので、例えばゴジラがリーダーで、援護にメカゴジラを出すとか、ドラマを考えながらプレーできる楽しみもありますよね。弱いキャラで強いキャラを倒すのも楽しいですよ。やりこみ要素もありそうです」

 松尾さんのお気に入りの怪獣は、ミニラだ。

 「子供の時、ミニラにテンションが上がったのを覚えています。毎回は出てこないけど、期待しながらテレビで見ていました。ミニラは、よく見るとちょっとブスじゃないですか(笑い)。もしかしたら同族感、共感があるのかな? 造形としては『シン・ゴジラ』のゴジラが格好いいですね。生き物としての強さを感じます」

 「ゴジラ バトルライン」でも「シン・ゴジラ」のゴジラ(2016)が暴れ回ってくれそうだ。

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