ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
「月刊少年マガジン」(講談社)で連載中のラブコメディーマンガが原作のテレビアニメ「恋は世界征服のあとで」で、メインキャラクターの死神王女こと禍原デス美のクラスメートの宝条闇奈を演じる佐倉綾音さん。第8話では、実は闇奈が秘密結社ゲッコーの灼熱王女であることが明かされた。しかも、闇奈は相川不動/レッドジェラートに思いを寄せているのかと思いきや、禍原デス美/死神王女のことが好きだったという展開に、佐倉さんは「闇奈の本心を知ったときは、『こういうのを求めていました!』と心の中でガッツポーズしました(笑い)」と語る。収録の様子や、自身の“暴走”エピソードを語ってもらった。
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そうなんです。ここまでご覧になった皆さんは、やっといろいろな違和感がとけたのではないでしょうか?(笑い)。クレジットではずっと灼熱の声が「???」となっていましたが、一応ちゃんと声を当てておりまして。ようやく第8話で本領発揮できて、すごく楽しかったです。私自身、「闇奈が好きなのは不動ではなく、デス美だった」というのは、非常に望んでいた展開でした。原作を読んだ時も、最初は完全にだまされて「これ以上、不動を好きな人が増えなくてもいいんじゃないかな……?」と思っていたんですよ。なので、闇奈の本心を知った時は、「こういうのを求めていました!」と心の中でガッツポーズしました(笑い)。
こういうギミックって面白いですよね。仕掛けが二重に施されていて驚かされますし、この作品やキャラクターがさらに好きになれる気がします。オーディション原稿にも第8話のせりふが盛り込まれていたので、「これを演じることができたら楽しいだろうな」と思いながらオーディションテープを録(と)ったのを覚えています。本当に念願の第8話でした。原作を読まずにアニメから楽しまれてる方がだまされてくれていたらうれしいです。
演じ分けと言われると、うーん……(笑い)。ただ、灼熱の方が何も考えずに演じられていた気がしますね。収録は、こもった音を再現するために、息がクリアにマイクへと当たらないよう、マスクをしながらやっているんです。しかも、灼熱は感情も見えないので、正解が全く分からなくて。一応、「この『シュコオオオ』は同意をしてるのかな?」とか「ここは何か思案しているのかな?」「本当に何も考えていない瞬間なのかな?」と、自分なりにその時々の灼熱の心情を考えてはいたのですが……結局、出た音は全部同じだったと思いますね(笑い)。皆さんにも、灼熱の心の機微を感じてもらえたらいいなと思っていますけど……それはさすがに難易度が高いかもしれません。
冗談ではありましたけど、半分くらいは本気で思っていましたよ! だって、せりふは「シュコオオオ」ですし、さらにその音が実際に使われる時には加工もかかっちゃいますし。これでギャラをいただくのが忍びなくて……(笑い)。ただ、声優って、“いつか使うかもしれない音”を自分の中に引き出しとして持っているもので。みんながみんなそうなのかは分かりませんが、テレビから流れてきた自然の音や、動物の鳴き声を、自分の体で再現できるか、お風呂場とかで練習したりするんですよ。私もよくそれをやっていて。でも、特に女性声優は実際にその音を現場で使うことってほとんどないんです。
だから、“一生使うことのない音の引き出し”を、私も含め声優さんはいっぱい持っているんですよね。そういう意味では今回、普段はなかなか開けることのない引き出しを開けて、マイク前で演じられたというのはすごくありがたかったです。演じていて楽しくはあったんですが……それでもやっぱり、「シュコオオオ」に手応えはほとんど感じられませんでした(笑い)。
闇奈がデス美を好きだと明かされるまでの、彼女の不動に対する態度は、「そりゃ勘違いされるよな」と思いました(笑い)。鈍感な不動でさえも、デス美に言われて「なるほど、俺のことが好きなのか」と納得するくらいなので、闇奈と不動は相当すれ違っていましたね。共通点は「デス美が好き」ということぐらいで、なかなか交わることのない二人のバランスが面白かったです。
デス美は一見すると融通が利かないところもありますけど、原作を読んでいても、彼女がモテる理由が分かるなと思います。読者の楽しいところって、デス美が一人で考えごとをしている様子を全部見られるところだと思うんですが、そういう部分も含めて好きになれる魅力がある子だな、と。私としても、闇奈がひかれる理由はとてもよく分かるし、女子から見ても可愛い女の子だと感じますね。
つい応援したくなる性格をしているところでしょうか。不動みたいな、いわゆる“猪突(ちょとつ)猛進系の主人公”って、見ている側が「なんでそうなるの!?」とツッコみたくなるような行動をすることが多くて。不動も例に漏れず、そういうこともしますけど、それでもこちら側をイライラさせないといいますか(笑い)。「まったく、不動はしょうがないな、もう」って思わせられるのが、彼のいいところだと思います。デス美に対してとにかくいちずだからなのかな? 「真っすぐだから許される」だけではない彼の好感の高さは、不思議な魅力ですね。
洋服が大好きなんです。今、家の一部屋を丸ごと、服を置く場所にしているんですが、7畳くらいあるスペースが全部埋まってしまっていて。ラックを新しく買ってもすぐ満杯になっちゃうし、もう1年間毎日違う服を着られるくらいの枚数を持っていますね。こんなにあっても仕方ないと自分でも分かっているし、親にも怒られるんですけど……服との出会いは一期一会だという思いが強すぎて、どうしてもやめられないんです。
ちなみに買う時は、通販で買うことが多いです。お店で買うこともあるのですが、通販サイトを見ていて気になった服を「実物を見てみたい!」というだけで買ってしまったり。あと、「このコロナ禍でデザイナーさんは大変だろうな」と、デザイナーさんに課金する意味も含めて買ったりもします。知り合いのデザイナーさんに話を聞くと、やっぱりコロナ禍でみんな外出を控えているから、服を買う人も減っているらしくて。そう聞くと、つい使命感にかられてしまうんですよね、「経済回すぞ!」って(笑い)。以前、好きなデザイナーさんの展示会に行った時には、「地方のバイヤーさんでもそんなに買いませんよ!」と驚かれてしまいました……。理性のリミッターが外れて暴走するってこういうことなんだろうなと、自分のことながら思っています。
私としては、闇奈の本心と正体が判明して「ここからが楽しくなってまいりました!」という気持ちです。不動とデス美のロミオとジュリエットを楽しむ中で、また別のロミオとジュリエットが始まったかのような感覚で、闇奈とデス美の関係を見守っていただけたらと思います。そしてもちろん、引き続き、不動とデス美の関係性も応援してもらえたらうれしいです。
「恋は世界征服のあとで」は、野田宏さんが原作、若松卓宏さんが作画を担当するマンガで、2019年から「月刊少年マガジン」で連載中。世界平和を目指すヒーロー戦隊・ジェラート5のリーダー・相川不動と、世界征服をもくろむ秘密結社・ゲッコーの戦闘員リーダーである死神王女こと禍原デス美の禁断の恋を描くラブコメディー。
アニメは、小林裕介さんが相川不動、長谷川育美さんが禍原デス美をそれぞれ演じる。いわたかずやさんが監督を務め、project No.9が制作する。TOKYO MXほかで放送中。
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