名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
山本崇一朗さんの人気マンガが原作のアニメ「からかい上手の高木さん」の劇場版アニメとなる「劇場版『からかい上手の高木さん』」(赤城博昭監督)が6月10日に公開される。テレビアニメ第1期がスタートした2018年から、約4年にわたって高木さんを演じている声優の高橋李依さんは「『高木さん』が大好き!」という思いで収録に臨んだという。高橋さんに「高木さん」への思い、劇場版の収録について聞いた。
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「からかい上手の高木さん」は、「ゲッサン」(小学館)で連載中のマンガで、中学生の西片が、学校で隣の席の高木さんにからかわれる日常を描いている。テレビアニメ第1期が2018年1~3月、第2期が2019年7~9月、第3期が2022年1~3月に放送された。
昨年9月、「高木さん」の第3期、劇場版の制作が一気に発表された。 「高木さん」は、ショートエピソードの積み重ねが基本ということもあり、劇場版は一体どうなるんだ!?と驚いたファンも多かったはずだ。高橋さんも劇場版の制作発表に驚いたという。
「第1、2期と、いかに毎クール最後まで楽しんでいただくかを考えていた中で、第3期と劇場版が一気に決まり、驚きました。劇場版の尺だったら、修学旅行がいいんじゃないかな?と予想していたんです。今回は、予想とは違ったので、第2弾に、ぜひ修学旅行を!(笑い)」
劇場版は、中学3年生に進級した高木さん、西片の中学最後の夏が描かれる。劇場版ならではの特別感のあるストーリーが魅力だ。高橋さんは「高木さんが初めて見せる表情もあり、演じきれるのか不安もありました。ただ、何とか成功させたい!という気持ちが強かったです」と収録に臨んだ。
初めて見せる表情もあるが、高木さんの軸は変わらない。ブレないが、新しい表情も見せるところが高木さんの魅力でもある。高橋さんの演技のバランス感覚が素晴らしい。
「西片は変化しますが、高木さんは元々『好きだよ』と伝えていますし、軸が変わらないんですよね。もちろん、表情の変化があったり、第3期では嫉妬に似た感情も出てきたり、劇場版のPVでも、ちょっと泣いてるんじゃないかな?と新しい表情を見せますが、私が演技で変えていこうという意識はあまりないんです。高木さんは、声だけではなく、画が演じているところも大きいですし」
「高木さん」は、テンポのいい会話劇が魅力になっている。かつて、西片役の梶裕貴さんと高橋さんに取材した際、梶さんは「卓球と将棋も一緒にやっているようなイメージ」、高橋さんは「収録では“高木感覚”がある」とハードな収録の裏側を明かしたことがあった。2人の熱演があるからこそ、キャラクターが魅力的に見える。劇場版の収録は、テレビシリーズよりもさらにハードだったという。
「テレビシリーズも大変だったんですけど、今回が一番大変だったと思います。テレビシリーズは、パートごとの10分未満に区切って収録していたのですが、劇場版では、パートもちょっと長くなっていて、いつもの倍くらいの集中力が必要でした。ずっと集中し続けるので、体力もすごく必要でした」
ハードではあるが、これまで培ってきた2人のコンビネーションがあるから乗り越えることができた。
「集中力を切らさないように努めているのですが、瞬間的なひらめきがワンテンポ遅れそう……となることもあったので、梶さんと『コーヒーを飲もう!』と切り替えたり、2人で励まし合いながら頑張りました。テレビシリーズが短距離だとしたら中距離走のようでした」
高橋さんは、梶さんに絶大な信頼を寄せている。
「梶さんは、西片として常に最高のパスを投げてくださる。梶さんとだったから、ここまで走ってこれたし、自分が自信を持って高木さんであれたとも思います。西片でいてくださって、ありがとうございます!という気持ちでいっぱいです。もしアフレコが一人だったら、頑張りきれず、どこかで心折れていたかもしれません。『高木さん』が大好き!という気持ちは私も梶さんもみんな一緒で、いいものを絶対に作ろう!という熱量であふれるすてきな現場です。先輩ですが、戦友のようにも感じています」
劇場版では、高木さん、西片のクラスメートの活躍(?)も見どころになる。
「クラスメートがいろいろなところで会話をしていて、劇場の音響だったら、それぞれのせりふを聞き取れるかもしれません。夏休み直前のワクワク感もあって、そこもいいんですよね。第2期の12話が好きな方がうれしくなるシーンもあります。木村の活躍にご期待ください! クラスメートではありませんが、予告編にも出てくるインコもすごくいい味を出しています。みんな個性的です!」
テレビアニメシリーズはエンディングで、高木さん(高橋さん)が「気まぐれロマンティック」などさまざまな名曲をカバーしたことも話題になった。劇場版では、週替わりでエンディングが変わることが発表されている。第1週は、I WiSHの「明日への扉」のカバーだ。
「映画館でも週替わりできるんですね……。システムにびっくりしました。すごいですよね。『明日への扉』は、アレンジが静かで、入りからとにかく美しく、絶対に聴いてほしいです。もちろん2週目以降も皆さんの思い出の楽曲があると思いますよ。私と同世代に刺さり、上の世代の方にも刺さり、下の世代の方も聴いたことがある曲ぞろいだと思うので、ぜひコンプリートしてほしいです。エンディングによって、きっと後味も変わるはず。入場者プレゼントの小冊子もオススメです。先生の一問一答では、これが明言されるのって初めてでは!?ということばかりでした」
「高木さん」の魅力を「高木ワールドに入っていくような没入感があるんですよね。この世界にずっと浸っていたいって思える心地よさがあります。キャラクターたちが伸び伸びと過ごしてる世界観が好きです。ずっと続いていてほしいという気持ちになります」と語る高橋さん。劇場版でも“高木ワールド”を堪能してほしい。
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2024年12月22日 22:00時点
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