NMB48川上千尋:10年でつかんだ初センター 唯一の同期「渋谷凪咲がいたから頑張れた」

ファン投票「NAMBATTLE2~愛~」で1位になった「NMB48」の川上千尋さん
1 / 5
ファン投票「NAMBATTLE2~愛~」で1位になった「NMB48」の川上千尋さん

 大阪・難波を拠点にしたアイドルグループ「NMB48」のメンバーの素顔に迫る連載インタビュー。第1回は、3月に行われたファン投票「NAMBATTLE2~愛~」で1位になり、NMB48の27枚目のシングルで初のセンターを務めることになった川上千尋さんを紹介する。同じ4期生として唯一在籍する渋谷凪咲さんの存在、苦節10年でようやくつかんだセンターの座に対する思い、アイドル活動以外の特技についても聞いた。

ウナギノボリ

 ◇渋谷凪咲を「ずっと追いかけている感じ」

 川上さんは1998年12月17日生まれ、大阪府出身の23歳。2012年にNMB48の4期生オーディションに合格し、在籍は10年目となる。

 芸能界に憧れたきっかけは、特技のフィギュアスケートで出会った小芝風花さんの存在だった。芸能界に入ろうと考えていた時にNMB48の4期生オーディションを見つけた。

 4期生オーディションの合格者は16人。現在も在籍している同期は、“バラエティークイーン”として活躍する渋谷凪咲さんのみとなった。「凪咲は唯一の同期ですが、ずっと追いかけている感じです。凪咲がいたから頑張れたというのはありますが、特技や趣味であるスポーツやお芝居など、凪咲とは違うジャンルでやっていきたいなと思います」と語る。

 ◇ファン投票1位に「重圧を感じた」

 今年3月に行われたファン投票「NAMBATTLE2~愛~」では、2万1462票を集めて1位になった。

 結果について、「怖かったというのが一番の印象」だと振り返る川上さん。「1位になりたいと公言はしていましたが、実際になれるとは思っていませんでした。1位と発表されてマイクに向かうまでもすごく怖かったですし、スピーチする時も『NMB48を背負っていかなければいけない』という気持ちが生まれてきて、重圧をすごく感じました」と語る。

 10年目にして初めてつかんだセンターの座。「理想のセンター像は、周りも引き立てていける存在がグループとしては理想だと思っています。私がセンターに立つことでみんなの士気が上がったり、『ちっひーさんがなれたから、私もなれそう』って目標としてもらいたいです」と笑顔を見せる。

 憧れは、“絶対的センター”として2018年11月までチームを引っ張っていた山本彩さんだ。「メンバーの前では非の打ちどころのない先輩で、チームの柱のような存在でした。『彩さんがいたらから、NMB48なんだ』と思います」と明かす。

 ◇憧れの女優は柴咲コウと高畑充希

 「将来は女優になりたい」という夢も持っている。今年は、2月公演の「ミュージカル シェイクス2022」、5月公演の「ぐれいてすと な 笑まん」と立て続けにミュージカルに出演した。「どちらも新鮮な体験でした。課題をクリアするごとに自分が成長していくのが分かり、ミッションを課せられるとやる気が出るタイプなので、どんどんやっていきたいです」と語る。

 ドラマや映画への出演にも前向きで、NHK大河ドラマへの出演を目標にしている。憧れの女優は柴咲コウさんと高畑充希さん。「柴咲コウさんの『おんな城主 直虎』『信長協奏曲』がすごく好きで、和装がすごく魅力的でした。高畑充希さんはミュージカルでも活躍していて、理想の女優さんです。見て研究させていただいています」と目を輝かせる。

 ◇フィギュアスケートは関西2位の実力

 特技はフィギュアスケート。小学1年生から中学2年生まで8年間習い、「全関西フィギュアスケート選手権大会」で2位になったこともある。2006年のトリノ冬季五輪で、荒川静香さんが金メダルを取ったことをきっかけに、近所のスケートリンクへ家族と行ったが、「私だけコケることなく、スイスイ滑れたんです。お母さんが才能あると思ったのか、次の週からスケート教室に通い始めました」ときっかけを語る。

 同じリンクで、現在も活躍している友野一希選手や、今年4月に競技を引退した田中刑事さん、小芝さんらが習っていた。「トリプルジャンプの取得中にNMB48のオーディションに合格し、両立が無理だなと思ったのでアイドルになりました」と笑顔で振り返る。

 また、大の阪神タイガースファンとしても知られ、ファン歴は14年になるという。今では2軍の試合にも足を運ぶほどだ。好きになったのは「父が野球をしていたので、家族で京セラドーム大阪(大阪市西区)へ見に行って、(マット・)マートン選手がホームランを打ったんです。こんなにカッコいい人がいるんやって思って、速攻で好きになりました」と語る。

 一押しの選手は、「打者だと島田海吏選手。打線をつなげる力や、走るスピードがすごくて、走攻守のすべてが魅力的です。村上頌樹(しょうき)投手は、去年2軍でファーム9冠を達成して、今後来そうだなと思う選手で、けがもあったりしましたが、復帰して頑張ってほしいです」と熱を込める。

 甲子園球場のおすすめグルメを紹介する「甲子園グルメ大使」としても活躍しているが、「1年を通して阪神のお仕事をするのが私の夢なんです。テレビやラジオなどに呼ばれるのは、野球解説者やOBの方などですが、そこに食い込んでいきたいです」と野望を語った。

 ◇

 次回は、2021年のNMB48活性化プロジェクト「NAMBATTLE」で、川上さんらと同じグループ「W1N-C(ウィンク)」のリーダーを務めた、出口結菜(ゆいな)さんを紹介。川上さんは出口さんについて「メチャメチャイジられキャラなんですけれど、どんなことも明るく返してくれる」と話した。

写真を見る全 5 枚

芸能 最新記事