ダンダダン
第12話「呪いの家へレッツゴー」
12月19日(木)放送分
許斐剛(このみ・たけし)さんの人気テニスマンガが原作のアニメ「新テニスの王子様」(テニプリ)の約10年ぶりとなるテレビシリーズ「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP(アンダーセブンティーンワールドカップ)」が、7月6日深夜からテレビ東京ほかで放送される。同作で主人公・越前リョーマの兄・越前リョーガを演じるのが人気声優の宮野真守さんだ。宮野さんは20代のころに「ミュージカル『テニスの王子様』」(テニミュ)に出演し、2014年のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)でリョーガを演じた。「『テニプリ』は、僕にとってはすごく大きな出会いでした」と特別な思いがある。「テニプリ」の魅力、新作アニメに懸ける思いを聞いた。
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新作アニメ「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP」は、「ジャンプSQ.」(集英社)で連載中の「テニスの王子様」の新シリーズ「新テニスの王子様」が原作。2014年にリリースされたOVA「新テニスの王子様 OVA vs Genius10」の後の物語で、リョーマたちがU-17 ワールドカップに挑む姿が描かれる。
宮野さんは、新作アニメに出演することになり、「僕は『テニスの王子様』と初めて関わったのがアニメーションではなかったので、時を経て、越前リョーガを演じることになり、しかもそれがテレビシリーズということで非常にうれしいですね」と喜びを語る。宮野さんが「テニミュ」に石田鉄役として初めて出演したのは2003年。20歳を迎えたころだった。
「当時の現場は、学校の部活みたいな感じでしたね。同世代も多くて、みんなで切磋琢磨(せっさたくま)しながら、一緒になって青春しているような。いろいろなジャンルの駆け出しだったり、俳優の卵が『自分たちが頑張るんだ!』という強い思いを持っていました。だから、今でも絆が深いんだと思います」
各界の若手がしのぎを削る中、宮野さんも「すごく気合が入っていた」という。
「僕にとっては12歳以来のすごく久しぶりの舞台だったんです。その前に声優の仕事もやっていて。『テニミュ』でまた自分が表に出て応援してもらうということの喜びも感じました。『テニミュ』に出演してから、自分ができることの方向性、目的や目標もどんどん広がっていった。そういった意味でも、僕にとってはすごく大きな出会いだったなと思います」
新作アニメでは、リョーガとリョーマはアメリカ代表としてワールドカップに参戦することになる。アメリカ代表は、キャスティングも話題になっており、青春学園中等部(青学)テニス部の声優陣がアメリカ代表のキャラクターを兼任する。
「リョーマ役の皆川(純子)さんが『アメリカは、ほぼ青学だから安心する』と言っていて(笑い)。青学の大石秀一郎役の近藤孝行さんはアメリカのキコを演じるんですけど、2人のキャラクターの掛け合いが多くて、アフレコは近藤さんがずっとしゃべっているんですよ。もう面白すぎて(笑い)。みんなでワイワイガヤガヤしながら収録を楽しんでいます」
リョーガは、圧倒的なテニスの実力を持ちつつも、謎も多いミステリアスなキャラクターだ。宮野さんは「リョーマの根本は弟のリョーマへの思い」だと感じているという。
「リョーガを演じる上では、大事な弟に対しての思いだったり、弟を導くことだったりとか、ただならぬ思いがすごく重要になってくるなと。リョーマをからかうせりふも多いんですけど、その中に熱い思い、温かい思いがある。リョーマに話しかけて無視されることも多いんですけど(笑い)、ずっと見守っているんですよ。リョーガのお兄ちゃん感が大事だなと思って演じています」
OVAを経て、「またリョーガを演じられる喜び」を感じながら収録に臨んだという宮野さん。舞台、アニメで役者として「テニプリ」に関わってきたが、少年時代に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載を愛読していた「テニプリ」ファンでもある。
「だから、今回改めて生で皆川さんが演じるリョーマの『まだまだだね』を聞いた時は鳥肌が立ちました。思わず『ありがとうございます』とお礼を言いました。『毎週これが聞けるのか』と感動しました」
だからこそ、リョーガの決めぜりふ「まだまだだぜ」に対して特別な思いがあった。
「『まだまだだぜ』は挑戦です。毎回言う度に緊張するんですよ。僕にとってはリョーマの『まだまだだね』が頭の中に強烈に響くわけです。それをリョーガはお兄ちゃんということで『まだまだだぜ』と言う。毎回ドキドキします。リョーマの『まだまだだね』は語尾が上がるから、リョーガの『まだまだだぜ』は語尾を下げようか?と考えたり。シーンによってだなと思いながらですけど。僕にとって、今後も大事なせりふになっていくと思います」
ファン待望の新作テレビアニメに宮野さんは「やっぱり『テニプリ』は期待を裏切らない。夢のような、パラダイスのようなキャスティングですし、内容もそうですし、推しポイントがありすぎる! 原作でストーリーを知っている人も、アニメでもう一段階驚かすことができると思うので、楽しみに待っててください」と力を込める。「テニプリ」が放つ新たな“サプライズ”を堪能したい。
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