シャインポスト:声優、アイドル、女優がアイドルユニットに 「TINGS」5人のチームワーク

「シャインポスト」で「TINGS」のメンバーを演じる(左から)長谷川里桃さん、蟹沢萌子さん、鈴代紗弓さん、夏吉ゆうこさん、中川梨花さん
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「シャインポスト」で「TINGS」のメンバーを演じる(左から)長谷川里桃さん、蟹沢萌子さん、鈴代紗弓さん、夏吉ゆうこさん、中川梨花さん

 アニメやゲーム、ライトノベルなどのメディアミックスアイドルプロジェクト「シャインポスト」のテレビアニメが、7月12日から日本テレビのアニメ枠「AnichU(アニチュウ)」ほかで放送される。大きな夢を抱くも小さな成果しかあげられないアイドルユニット「TINGS」の活躍を描く。「TINGS」のメンバーを演じるのは、声優の鈴代紗弓さん(青天国春役)、アイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」の蟹沢萌子さん(玉城杏夏役)、声優の夏吉ゆうこさん(聖舞理王役)、舞台などで活動する女優の長谷川里桃さん(祇園寺雪音役)、女優、タレントとして活動する中川梨花さん(伊藤紅葉役)の5人。声優、アイドル、女優……と普段は異なるステージで活動する個性豊かなメンバーが集まり、キャストがアイドルユニットとしてライブを開催するなどさまざまな展開で、ファンを魅了している。鈴代さんら5人に、アニメ、ユニットへの思いを聞いた。

ウナギノボリ

 ◇みんな個性的! キャラクターの魅力

 --作品の印象は?

 鈴代さん 最初、どんなことができるんだろう!?とワクワク感がありました。未知だからこそ、いろいろなことにチャレンジできそうですし。

 長谷川さん オーディションの時にいただいた資料の中に、「ウソがテーマ」とあったんです。アイドルものは、漠然とキラキラ輝いているものだって思っていたのですが、ちょっと違うのかな?と気になりました。

 中川さん 初めて資料をいただいた時、すごく挑戦的なプロジェクトだなと思いました。私は普段、役者として活動しているので、声優のお仕事は私にとっても新たな挑戦になると思いました。

 夏吉さん たくさん活動があると説明があり、どんなことができるんだろう?とソワソワしました。スタッフの方のアイドルが成長していく過程を見せるという情熱を感じました。キャラクターとより一体になるのが楽しみです。

 蟹沢さん 普段はアイドルグループ「≠ME」に所属させていただいていて、青天国春ちゃんのように「世界中の人たちに好きになってほしい!」という思いがあります。私自身がアイドルに魅力を感じていて、アイドルの良さをいっぱい広めたいです。声優は初めてで未熟ですが、これからもっともっと頑張り、このプロジェクトを通して、自分自身もたくさん成長していきたいです。

 --自身が演じるキャラクターの印象は?

 鈴代さん 春ちゃんは主人公らしくて、真っすぐさと素直さがあるキャラクターです。ほかのキャラクターもみんな魅力的です。皆さんのお芝居を聞いて「(それぞれの役は)この人しかいない!」と感じました。

 夏吉さん 最初、アイドルっぽくない印象がありました。自信はあるけど、自分を大きく見せたいから、変なことを言ってしまうところが、可愛らしいです。本当は優しい子なんです。彼女にはある特技があるのですが、それが表現できるのかな?というプレッシャーを感じつつも、頑張ってみよう!という気持ちでした。一緒に成長できたところもあり、私にとってすごく大事な役になりました。甘い物が好きな設定なのですが、私は甘い物があまり得意ではなくて……。形から入るタイプなので、プリン味のお菓子を食べてみたりしました。

 蟹沢さん キャラクターの設定を見て、しっかりしている一方、おちゃめでジョークが好きだったり、いろいろな面を持っている子なんだな……と感じました。アイドル!というものが好きなんですよね。ハーフツインで私服もピンクで、アイドルらしいんです。アイドルへの思いが強いから、葛藤もありますし、私自身も杏夏ちゃんを知れば知るほど、なんて可愛い子なんだろう!と感じる気持ちが強くなりました。私は、これまで一つの役に向き合ってきたことがありませんでしたが、杏夏ちゃんというキャラクターを背負う覚悟が生まれ、杏夏ちゃんの良さをたくさんの方に知っていただけるように、頑張らないといけないといつも感じています。

 中川さん オーディションの時から、紅葉ちゃん一択!という気持ちでした。プロフィルを見た時に“傲慢おバカキャラ”と書いてありました。私はアニメが好きで、普段もアイドルアニメを見るのですが、どのグループにも大体、一番身長が低くて、ツインテール、妹系、ちょっとわがままというキャラがいるんですね。最初、紅葉ちゃんに対してもそういうイメージがあったのですが、ちょっと違うんです。一番幼そうに見えて、実は客観的、冷静に周りをよく見ているんです。誰かを独りぼっちにするのが嫌いだったりもします。いろいろな苦悩、つらい経験などがあるのかな?と感じました。自分が傷ついた経験があるからこそ、人に優しくできる。優しい子なんです。おバカなだけじゃない!という魅力を感じながら、演じさせていただいています。

 長谷川さん オーディションの時に、ほかのキャラクターで受けていたいのですが、会場で「雪音もやってみてください」となり、先入観なしで演じさせていただきました。オーディションの台本は、悩んで葛藤しているせりふだったんです。資料を見ると、子役出身でしっかり者、強気という印象だったので、何があったんだろう?と感じました。いろいろな意味で難しいキャラクターなのかもしれません。私は、格好いい役をほとんどやったことがなかったですし、挑戦になりました。

 ◇アフレコ、ライブで助け合う 挑戦したいことは?

 --ライブなどでも活動しています。チームワークはいかがですか?

 全員 いいよね! 

 中川さん 3人(蟹沢さん、長谷川さん、中川さん)は、アフレコ初挑戦なので、マイク前に立つだけで緊張しちゃうんです。ヘッドホンの付け方が分からなかったり。2人(鈴代さん、夏吉さん)がリードして、教えてくださっています。私たちが表現で悩んでいる時も優しく教えていただいていて、チームワークの良さを感じています。

 長谷川さん コロナ禍なので、全員そろってのアフレコができなくて、全てのキャラクターの声が入っている状態で収録しているわけではないんです。テストの時、紗弓ちゃんが入っていないせりふを読んでくれるんです。タイミングがつかみやすくて、助かっています。雪音はツッコミが多いキャラクターですが、私は日常生活ではツッコミ役ではないので、苦労しています。ゆうゆ(夏吉さん)が教えてくれるんです。本当に2人には助けられています。

 夏吉さん 私は関西出身だからね。ツッコミができるんだよ(笑い)。

 蟹沢さん アフレコが初めてだったので、右も左も分からない中、自分が出ていないシーンでも、見て学ばせていただいています。お手本になってくださる方がメンバーとしていることが、本当にありがたいです。

 夏吉さん 私も助けていただいています。アイドル、タレントの経験がないから、ステージパフォーマンスなどいろいろと勉強させていただいています。華やかなんですよね。ライブの写真を見て、すごい!と思っています。ツッコミなんてささいなことですよ。支え合っています。

 鈴代さん やっぱり、すごい!と思うことが多いですよね。萌子ちゃんと話していると、春ちゃんもこうなのかな?という気付きがあります。里桃ちゃんは、レッスン動画を見返して、表情の表現力を勉強させていただいています。梨花ちゃんは、アフレコ、レッスンでも全体を見てくださっていて、とても頼りにしています。アフレコでも、皆さんから勉強させていただくことが多いです。

 --今後、挑戦したいことは?

 蟹沢さん 小説の中で立っているステージに実際に全部立ってみたいです!

 鈴代さん 私はみんなでロケがしたいです。本当に仲がいいので、一緒にいるだけで、楽しい空間になるはずです。

 中川さん 朗読劇をやってみたいです! キャラクターの魅力をダイレクトに皆様にお伝えしたいです。

 夏吉さん このご時世なので、難しいかもしれませんが、自分とファンの間だけのコールアンドレスポンスをやってみたいです。声が出せなくても、何かやってみたいです。そういうアイドルっぽいことにすごく憧れているので。

 長谷川さん 私もロケがしたい。普段の楽しんでる私たちを見てほしいです。おいしいものが食べたい! 焼き肉に行きたい!

 蟹沢さん バーベキューもいいね!

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