本田響矢:「長くて濃かった」デビューからの5年 鈴木愛理主演ドラマ「ANIMALS-アニマルズ-」で生意気年下カメラマン役

「ABEMA」オリジナルドラマ「ANIMALS-アニマルズ-」に出演中の本田響矢さん
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「ABEMA」オリジナルドラマ「ANIMALS-アニマルズ-」に出演中の本田響矢さん

 アイドルグループ「℃-ute(キュート)」の元メンバーで、歌手、モデルとして活躍する鈴木愛理さんが主演を務める「ABEMA」オリジナルドラマANIMALS-アニマルズ-」が配信中だ。鈴木さん演じる、恋も夢も忘れてブラック企業で働くズタボロ女子の鹿森海(しかもり・うみ)が、最高の自分に生まれ変わろうとする物語を描く。本作に生意気年下カメラマン・長嶺風緒(ながみね・かざお)役で出演している俳優の本田響矢さんに、自身と似ているという役どころや、デビューから5年たっての心境、今後の展望などを聞いた。

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 自身が演じている風緒について、本田さんは「多々自分と似ているところがある印象」と話し、1話で風緒が知り合って間もない海に連絡先を聞く行動には、「そこは自分とは重ならない部分ですけど、風緒やるなと思った」と笑う。「こだわりが強いところが似ている」と口にするも、根本の部分が違うと分析する。

 「1話で海の服にあれこれ文句言いながら服を決めるシーンも含め、風緒はこだわりが強いのだろうなと思うし、こだわりの強いことが一番の共通点。ただ僕は自分のものはこだわりますけど、他人の服を選ぶほどのこだわりはないし、他人にこだわりを押しつけません(苦笑い)。大まかに見ると似ているけど、細かくよく見ると自分ではやらないことが多々ありますね」

 風緒の職業はカメラマンだが、本田さん自身「カメラは好きです。フィルムカメラをよく持ち歩いていて撮っていたのですけど、最近はコンパクト一眼もゲットして撮っています」と話し、役作りと劇中のあるものに生かせたという。

 「実際に劇中で使われている写真で、僕が撮ったものを使っていただいたところがあります。それも含めて画角とか写真の中に人物が写るバランスとか背景とかを考えるのが好きで撮っていた。こだわっちゃいますけど、そこが生かされたかな。どの写真かは見てのお楽しみです」

 ◇“ニチアサ”出演に喜び 役作りの持論語る

 本田さんは、スーパー戦隊シリーズの46作目「暴太郎(あばたろう)戦隊ドンブラザーズ」(テレビ朝日系、日曜午前9時半)に、志田こはくさん演じる鬼頭はるか/オニシスター(イエロー)の“彼氏”・花村ひとし役で出演していたことは記憶に新しい。

 「(はるかの)彼氏役だったので、彼氏として生きようとシンプルに思って芝居させていただきました。お母さま方に『この子可愛いね』と思っていただけたらと思っていましたね」

 “ニチアサ”出演は変身ではなかったものの、自身を見て「好きになってくれたらうれしい」と素直に喜んでにっこり。またABEMAで配信された連続ドラマ「私が獣になった夜〜好きになっちゃいけない〜」では年上の人妻に思いを寄せる役どころを演じ反響を呼んだ。

 「同じ年下は年下ですけど全然違うし、初めてベッドシーンもあったのですごく経験になった。自分の中で役者としてすごく大きなステップアップができた作品だと思います」

 幅広い役を演じ分けている本田さんだが、役作りの第一歩として「脚本、台本に書かれていないような細かい人物設定を想像して“履歴書”みたいなものを書いています」と明かす。それをもとに監督らと話し合い、衣装を着ることでイメージを固めていくという。

 「名前を書いて、年齢や出身、友達はこんな感じといったことを想像しながら書いて、衣装合わせのときなどに監督やプロデューサーの方と話して確認する感じです。その方がイメージしやすい。それと服装は人間の色味が出るので、個人的に衣装が決まったタイミングで自分の中で役がハマりますし、役のイメージが湧きやすいですね」

 ◇「ミスターコン」受賞後の5年は「とても濃かった」

 本田さんが「男子高生ミスターコン2016」でグランプリを受賞してから5年以上がたったが、「5年という時間はこんなに濃いのかと思いました」としみじみ。5年の“重み”を、撮影の合間に鈴木さんと話していて痛感したという。

 「愛理さんとの差が5歳あり、僕が今の愛理さんの歳になるまでの5年ってどうなるのだろうと考えることがあった。今から5年前、僕はまだ仕事をしていなくて、まさかお芝居をするなんて思いもしなかったし、芸能界とは縁のない人生を送っていた。この5年でいろんなことがあり、たくさんの方と出会え、とても濃かったなと思います」

 デビューしてからの月日について、あっという間か長かったかを聞くと、しばらく考えた後、「長かったし濃かったなと思いますけど、体感はとっても短いです」という回答が。

 「内容のことをよくよく考えると、これもあったしあれもあったしみたいに思うと長いなと思います。でも体感は本当短くて、もう5年たっちゃったのか早いなとは思いますね」と驚きを口にする。

 ドラマの見どころを、「『なんでこんなことをやっているのだろう』とか『本当にこれでいいのかな』といった不安や不満を感じたり、つらいことがあったりして生きている人は多いと思う」と前置きし、「登場人物と年齢が重ならなくても、きっと思いや心は重なるところが多々あると思うので、幅広い年齢の方に見てほしい。自分と重ね、ドラマを通して一緒に進みながら見てほしい。少しでも見ていただいた視聴者の方の背中を押せるような作品になれたら」と呼びかけた。

 ドラマは、毎週木曜午後10時から配信。全8話。最新話までABEMAで全話配信中。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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