矢沢あい展:「天ない」「ご近所」「NANA」の美麗原画300点 感動の名場面よみがえる 描き下ろしイラスト、貴重な幼少期の絵も

矢沢あいさんの原画展「ALL TIME BEST 矢沢あい展」の様子
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矢沢あいさんの原画展「ALL TIME BEST 矢沢あい展」の様子

 「天使なんかじゃない(天ない)」「ご近所物語」「NANA」などで知られるマンガ家の矢沢あいさんの原画展「ALL TIME BEST 矢沢あい展」が7月20日、新宿高島屋(東京都渋谷区)でスタートした。「天使なんかじゃない」「ご近所物語」「下弦の月」「NANA」「Paradise Kiss」などの美しい直筆原画やイラスト、矢沢さんが同展のために描き下ろしたイラストなど約300点がお披露目された。

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 原画展のコンセプトは「ALL TIME BEST」で、矢沢さんが総監修した。会場は、CDのアルバムになぞらえて「Track 0」から「Track 5」、「SPECIAL REEL」のコーナーに分かれ、矢沢さんが贈る“ベストアルバム”を楽しむことができる……というコンセプト。「Track 0」には、矢沢さんが描いた、メンズストリートファッションの解説書「ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新」(集英社)の挿絵を展示。「Track 1」から「Track 5」には、各作品の原画やイラストが並ぶ。

 各作品の原画やイラストは、名場面の印象的なせりふがデザインされた壁面に飾られ、実際にマンガを読むように展示を楽しめる。原画の中には下絵と完成原稿が並べて展示されているものもあり、矢沢さんの制作過程を垣間見られる。繊細な筆致で描かれた美しい原画の数々はもちろん、心を打つキャラクターたちの言葉の数々に改めて矢沢さんの作品の魅力を感じさせられる。

 「SPECIAL REEL」コーナーには、デビュー作「あの夏」、「マリンブルーの風に抱かれて」など初期作品の原画や、矢沢さんの愛用の画材、連載誌の付録などが並ぶ。矢沢さんが「たぶん4さい」のころに描いたという幼少期のイラストも必見だ。

 描き下ろしイラストのコーナーでは、「天使なんかじゃない」「ご近所物語」「NANA」「下弦の月」といった矢沢さんの作品のキャラクターが“共演”したイラストや、「天使なんかじゃない」の須藤晃と「NANA」の大崎ナナが描かれた展覧会キービジュアルが飾られる。キービジュアルは、制作段階に描かれたであろう構図違いの別案のラフも見ることができる。過去から現在まで矢沢さんの作品の魅力を堪能できるまさに“ベストアルバム”のような展覧会。青春時代の感動がよみがえるはずだ。

 展覧会は、新宿高島屋で7月20日~8月8日、大阪高島屋(大阪市中央区)で8月24日~9月12日、横浜高島屋(横浜市中区)で9月21日~10月10日に開催。入場料は、一般1000円、大学・高校生800円、中学生以下無料。

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