少年ジャンプ+:絵が描けなくてもマンガ家に 英語学習、マンガ風動画制作も 新ウェブサービス続々

「ジャンプのミライ2022」第2回の様子
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「ジャンプのミライ2022」第2回の様子

 集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」のオンライントークイベント「ジャンプのミライ2022」第2回が7月27日に開催された。第2回のテーマは「ジャンプの挑戦~少年ジャンプ+編集部による新しい企画の紹介~」で、「少年ジャンプ+」の細野修平編集長、籾山悠太副編集長、林士平副編集長らが登場し、同アプリの新たな企画、サービスについて語った。

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 トークイベントは、少年ジャンプ+編集部が、新しいアプリおよびウェブサービスの企画を募集するコンテスト「ジャンプアプリ開発コンテスト2022」が開催されることを受けて実施。「少年ジャンプ+」と開発者がタッグを組んで開発した新たなウェブサービスが紹介された。

 マンガに特化したAI技術を開発するMantraと共に開発した、マンガで英語を学べるアプリ「Langaku」について、Mantraの石渡祥之佑代表取締役が開発過程を紹介。「Langaku」は、ページ内のせりふの英語と日本語の割合を選ぶことができ、英語レベルに合わせて学習できる。読みながら単語を調べられる辞書機能、英語の読み上げ機能も搭載している。

 石渡さんは、「『鬼滅の刃』にハマっているお子さんの親がアプリをダウンロードしてくれた。『なかなか勉強しない子が夢中になって英語版を読んでいる』と聞き、うれしかった」と話し、「世界の言葉を学ぶツールとしてマンガが当たり前になるように」と展望を語った。

 面白法人カヤックと共に開発したスマートフォンでマンガのネームを作成できるサービス「World Maker β」も紹介された。同サービスは、「SPY×FAMILY」「チェンソーマン」など人気作の編集を担当する林副編集長がプロデュースし、「マンガを描いたことがない、絵が描けない人がマンガを描けるように」という思いから企画したという。ユーザーが書いた脚本が自動でコマ割り化され、そこにキャラクターや背景といった素材を配置することでネームが完成する。

 林副編集長は、「マンガを描くことは頭の中にある絵を形にする魔法のような技術。ただ、このサービスを使えば、絵を描くことはできなくても、頭の中にある映像に近いものを作ることはできる」と説明。サービスの開始に合わせ、4ページ分のネームを投稿するマンガ賞「漫画ネーム大賞」も実施しており、「4ページでもとんでもない才能の“かけら”が散見されました。次のバージョンでは、ページ制限を外す予定なので、そこですごい才能に出合えるのではないか」と語った。

 ジャンプ編集部主催の「ジャンプアプリ開発コンテスト」第2回で入賞したアプリ「ドドドJUMP」も紹介された。スマートフォンで撮影した動画に吹き出しや擬音などを付けて“マンガ風”に変換できるアプリで、開発チーム「ブラックリボン軍」の代表・江國翔太さんが開発過程を紹介した。

 細野編集長は、「ジャンプでは、いろいろな形でいろいろな方と一緒にお仕事ができます。よいアイデアを募集していただけたら」とメッセージを送った。林副編集長は「集英社はチャレンジを楽しむ会社。新しいアイデアでチャレンジしていただいて、ワクワクするような日々をご一緒できたらうれしいです」と語った。

 「ジャンプのミライ2022」は、第3回が8月24日に実施予定。

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