逢田梨香子:内海賢二さんは「偉人のような」 養成所時代の思い出 ドキュメンタリー映画「その声のあなたへ」

ドキュメンタリー映画「その声のあなたへ」の公開初日舞台あいさつに登場した逢田梨香子さん
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ドキュメンタリー映画「その声のあなたへ」の公開初日舞台あいさつに登場した逢田梨香子さん

 アニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」の則巻千兵衛役、「北斗の拳」のラオウ役などで知られる故・内海賢二さんの声優としての偉業を追うドキュメンタリー映画「その声のあなたへ」(榊原有佑監督)の公開初日舞台あいさつが9月30日、新宿バルト9(東京都新宿区)で行われ、内海さんが創設した賢プロダクション所属の逢田梨香子さんが登場した。逢田さんは「内海さんは、声優界の歴史でも偉大な存在で、自分にとっては偉人のようなすごく大きな方なので、今まで映画にならなかったのが不思議なぐらい、と。そんな気持ちになりました」と語った。

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 逢田さんは「内海さんとは2回ぐらいしかお会いできていなかったんですが、養成所の頃、何者でもない私のことを覚えていてくださって。『髪切ったね。そっちのほうが可愛いじゃん』と言ってくださいました。誰にも分け隔てなく話してくださいました。もっともっとお話ししたかったなと思います」と思い出を振り返った。

 舞台あいさつには、声優の野村道子さん、かないみかさん、勝杏里さん、谷山紀章さん、榊原監督も登壇した。

 「その声のあなたへ」は、主人公の新人ライターが内海さんを生前からよく知る声優陣の証言を通して、内海さんの仕事、声優という職業の変遷をたどるドキュメンタリー。証言者として野沢雅子さん、神谷明さん、柴田秀勝さん、戸田恵子さん、羽佐間道夫さん、浪川大輔さん、水樹奈々さん、山寺宏一さん、逢田さん、伊藤昌弘さん、杉山里穂さん、和氣あず未さん、勝さん、かないさん、谷山さんらが出演した。

 内海さんは、「鋼の錬金術師」のアレックス・ルイ・アームストロング役、「魔法使いサリー」のパパ大王役など多くの作品で人気キャラクターを演じ、洋画の吹き替え、ナレーターとしても活躍。2013年6月に75歳で亡くなった。映画は、声優陣によるインタビューパートとドラマパートで構成され、内海さんの偉業を追うと共に、声優業界黎明(れいめい)期の苦労、声優業の魅力に迫る。映画「平穏な日々、奇蹟の陽」「栞」などの榊原さんが監督を務め、ウェブサイト「アニメイトタイムズ」の全面協力のもと製作された。

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