長谷川育美:「ぼっち・ざ・ろっく!」 陽キャな喜多は「私とは真逆!」 キラキラした高校生活を疑似体験

「ぼっち・ざ・ろっく!」に出演する長谷川育美さん
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「ぼっち・ざ・ろっく!」に出演する長谷川育美さん

 「まんがタイムきららMAX」(芳文社)で連載中のはまじあきさんの4コママンガが原作のテレビアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」が10月8日にスタートする。高校生の“ぼっちちゃん”こと後藤ひとりが、ひょんなことから伊地知虹夏が率いる「結束バンド」に加入することになる……というストーリー。結束バンドのギター、ボーカルで、人と関わるのが大好きな陽キャの女子高生の喜多郁代を演じるのが長谷川育美さんだ。長谷川さんは、喜多について「私とは真逆!」と感じているというが、真逆だから表現できることもあるはず。長谷川さんに「ぼっち・ざ・ろっく!」、喜多への思いを聞いた。

ウナギノボリ

 ◇自分の理想像を表現

 主人公のひとりは、バンド活動に憧れ、中学時代に一人で毎日6時間ギターを弾いていたが、友達が一人もできないまま高校生になっていた。結束バンドに加入することになり、孤独だったひとりの日常が少しずつ変化していくことになる。

 「きらら作品は歴史が長いですし、私も『けいおん!』が好きでした。いろいろな作品を見てきましたし、参加させていただいたこともあります。みんな一生懸命、明るく、可愛く……というイメージがあったものですから、読み始めた時、この子が主人公?と驚きました。いい意味で裏切られ、面白い!と一気に引き込まれました」

 長谷川さんが演じる喜多は、過去にリョウの路上ライブを見たことで、彼女に憧れている。楽器は未経験で、ひとりにギターを教えてもらいながら成長していく。

 「喜多ちゃんはリア充、本当に“陽”です。でもちょっと影もあって……。私とは真逆!と感じました。SNSもオシャレで可愛いし、完璧な女の子で、こんな女の子になりたい!という憧れがあります。私は、ぼっちとまではいかないけど、あんな青春ではなかったので。真逆だから、憧れるんです。自分の理想像を演じています」

 「演じる瞬間に喜多ちゃんになります」と収録では理想像を全力で表現している。

 「私は地声が低めなのです。あるせりふを全力で明るく演じ、ちょっと違うかな?と思い、地声に戻って『これは違うか……』とつぶやいた時、あまりにもガラッと変わったので、自分で笑いそうになってしまいました(笑い)。高い声の役が珍しいわけではないのですが、この作品は言葉数が多く、ずーっとしゃべっているんです。テンションが高く、しゃべり倒してるので、ここまで喉を使ったことはこれまでなかったかもしれません」

 ◇一歩を踏み出せなかった高校時代

 喜多とは真逆という長谷川さん。一体、どんな高校生活を送っていたのだろうか?

 「3年間、これといった思い出がなくて、無気力な期間だったのかもしれません。友達はいたんですよ。誰とでもしゃべれる子でしたし、普通にアハハ!と過ごしていたんです。声優になりたいと漠然とは思ってたんですけど、田舎にいたこともあって、現実的じゃなかったんです。養成所に通うなんて夢だな……と一歩を踏み出せなくて。中学時代に少女マンガを読んで、高校生になったらキラキラした生活なんだろうな!と思っていたら、全然キラキラしていなくて、灰色の高校生活と呼んでるんです(笑い)。今、こうやって高校生を演じさせていただき、キラキラした高校生活を疑似体験させていただいています」

 楽器経験があり、バンドへの憧れもあるが、「楽器は苦手なのかもしれません……」と話す。

 「幼稚園の時にエレクトーンを始めて、小学校に上がるタイミングでピアノを始めました。5、6年やってたんですけど、今は全く弾けなくなってしまいました。それ以降は楽器もやっていなかったのですが、コロナ禍に自宅待機の時間が長くなり、ピアノをやろうかな?と思いついて、やってみました。仕事が再開されると、時間がなくなって、やめちゃったんですけど」

 ◇スタッフ、キャスト全員の熱量がすごい

 結束バンドのメンバーを演じるのは、ギターの後藤ひとり役の青山吉能さん、ドラムの伊地知虹夏役の鈴代紗弓さん、ベースの山田リョウ役の水野朔さん。メンバー4人のようにキャストもみんな個性的だという。バラバラではあるが、結束力が高く、長谷川さんは楽しみながら収録に臨んでいる。

 「AnimeJapanのステージで、アフレコ前だったのですが。すごく盛り上がって、楽しかったんです。いいチームになりそう!と思っていました。実際にアフレコが始まると、やっぱり楽しいし、和気あいあいとしています。結束バンドのメンバーは、個性がバラバラで、各々が自由にやっていますが、うまくいっているんです。それに、近いところもあるかもしれません」

 「スタッフ、キャスト全員の熱量がすごいんです。その熱量をしっかりお届けしたいです」と熱く語る長谷川さん。「自信を持って皆さんにお届けできる作品になっています。早く見ていただきたいです。いろいろな企画もいっぱい予定しています。ぜひ注目してください!」と自信を見せる。キャスト、スタッフの熱量をぜひ感じてほしい。

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