名探偵コナン ハロウィンの花嫁：渋谷が舞台の理由　高低差を生かした爆破シーン　渋谷でトークイベント

　人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版第25作「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」（満仲勧監督）のブルーレイディスク、DVDが11月9日に発売されることを記念したトークイベント「劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』BD＆DVD発売記念『名探偵コナン』プレミアムトークナイト」が10月27日、東京カルチャーカルチャー（東京都渋谷区）で開催された。制作、宣伝に携わった読売テレビの汐口武史プロデューサー、東宝の林原祥一宣伝プロデューサー、東急グループ企画担当の星野ゆりさんが登場し、制作や宣伝企画の裏側を語った。

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　同作は、渋谷が舞台で、実在の地名、建物が多く登場したことも話題になった。渋谷を舞台にした理由について汐口プロデューサーは、クライマックスの爆破シーンを描く上で渋谷が最適だったといい、「爆破を描く上で、渋谷の高低差を生かせるといいのではないかという話になった。東急グループさん、関係各所の力を借りて、開発後の未来の姿も描きました」と説明した。

　今年4月の公開タイミングでは、渋谷を中心にスタンプラリーなどのプロモーションも実施された。東急グループの星野さんは、「名探偵コナン」の大ファンといい、「東急電鉄ではほぼ初の試みで、声優の方々による駅のアナウンスを実施させていただきました。好きという気持ちだけで周囲を説得できるか不安でしたが、なんとか実現しました」と語った。

　「ハロウィンの花嫁」は、渋谷を舞台に、未曽有の大事件が発生する。メインキャラクターとして降谷零と警視庁警察学校鬼塚教場での同期であり、既に過去の事件で殉職をしている警察学校組の松田陣平、萩原研二、諸伏景光、伊達航が活躍。高木渉刑事と佐藤美和子刑事の恋模様も描かれる。ゲスト声優として白石麻衣さんが出演した。2022年4月に公開され、観客動員数が662万人、興行収入が92億円を突破し、2019年公開の「名探偵コナン紺青の拳（フィスト）」（最終興行収入約93億7000万円）に次ぎシリーズ歴代第2位のヒットを記録した。

　同作のヒットを記念して、10月28日～11月7日の期間限定で「ハロウィン再会（リバイバル）上映」が実施される。同作の舞台がハロウィーンシーズンの渋谷で、「作中と同じ時間軸でより作品を楽しんでいただきたい」というスタッフの思いから実施することになった。スタッフ陣が細部までブラッシュアップしたスペシャルバーションが上映される。上映最終日の11月7日は、同作に登場する松田陣平と萩原研二の命日でもある。

　リバイバル上映の最終日となる11月7日には、「“最後の待ち合わせ”舞台挨拶＆全国同時生中継」と題したイベントがTOHO シネマズ渋谷（東京都渋谷区）で行われ、コナン役の高山みなみさん、警察学校組の安室透役の古谷徹さん、松田陣平役の神奈延年さん、萩原研二役の三木眞一郎さん、諸伏景光役の緑川光さん、伊達航役の東地宏樹さんが登壇する。イベントの模様は、160館の劇場で同時中継される。