NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)の大江広元役が話題の俳優・栗原英雄さんが、12月3日午後10時からNHK・FMで放送されるオーディオドラマ「FMシアター『乾杯ワインは、時を超えて』」に出演する。ドラマは十勝ワインがテーマで、栗原さんは物語の舞台となる北海道・池田町の町長・丸谷を演じる。
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ドラマは、SNSの令和の世界からSNSがない昭和の世界にタイムスリップするマイの成長を中心に、現代と過去、都会と地方、さまざまなギャップを丁々発止のせりふの応酬で描くコメディー。マイ役は女優の武田梨奈さんが務める。
ススキノで働くマイは、SNSフォロワー4000人の人気ホステス。しかし、私生活は違っていて、「SNSにも店にも、本当の居場所はない」という。そんな折、実家のあるワインの里・池田町に帰省。故郷を飛び出したマイは、母との再会も居心地が悪い。やり場のない気持ちでワインを飲み干すと、なぜか昭和35(1960)年にタイムスリップしてしまい……と展開する。
栗原さん演じる丸谷は、ワイン造りで災害からの復興を目指す、一本気な町長。未来から来たというマイを「信じない理由がない」となぜか信用し、マイはワイン造りを手伝うことに。周囲の反対にもめげず突き進む丸谷の姿に、マイもいつしか夢を思い出す。
栗原さんは、「私が演じる丸谷は実在の人物なので、丸谷さんや、ワイン作りの事業に関わった方々に失礼のないように真摯(しんし)に演じなければなと思いました。昭和の良き時代の、パワフルな男の生き様、それが出せたらいいなと思います。ラジオを聴いている方にとって一歩踏み出せるような元気や勇気を、この作品を聞いていただいて感じていただければうれしいです」とコメントしている。
マイ役の武田さんは「初めてラジオドラマに出演させていただきましたが、『言葉の大切さ』というのを感じました。後半になってやっと、マイが“自分の言葉”として自分の想(おも)いを伝えられるんですよね。SNSではなく実世界で奮闘する、マイの成長を聞いて、感じてほしいなと思います」と語った。