ダンダダン
第6話「ヤベー女がきた」
11月7日(木)放送分
京都アニメーションが手がけるアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の劇場版「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が、日本テレビの映画枠「金曜ロードショー」で11月25日午後9時から放送される。2020年9月に公開され、興行収入が約21億3000万円を記録するなどヒットした作品で、テレビで放送されるのは初めて。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は“神作画”とも呼ばれる美しい映像が話題になってきたが、魅力は神作画だけではない。“大人が本気で泣けるアニメ”ともいわれており、心を揺さぶるストーリー、テーマも大きな魅力になっている。京都アニメーションの石立太一監督に取材をする中で、「『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は『裸の大将(裸の大将放浪記)』みたいなんです」という発言が飛び出した。「裸の大将放浪記」も確かに感動作だが……。
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「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、「第5回京都アニメーション大賞」の大賞を受賞した暁佳奈さん作、高瀬亜貴子さんイラストのライトノベルが原作。かつて軍人として戦ったヴァイオレット・エヴァーガーデンが、依頼者の思いをくみ取って言葉にする自動手記人形となり、さまざまな依頼者のさまざまな感情に触れ、人の心を理解していく……というストーリー。テレビアニメが2018年1~4月に放送された。
ヴァイオレットは主人公ではあるが、口数が少ない。依頼者、同僚などの影響を受けて変化していく。依頼者、同僚も真っすぐなヴァイオレットの影響を受けて、変化していくことになる。
「ヴァイオレットは主人公ではありますけど、エピソードごとに依頼人がいて、各エピソードを動かすのは依頼人です。それがいいパターンになっていて、『裸の大将』みたいだとずっと思っていました。山下清の姿を見て、周囲の人が周り、自分を省みて、成長する。ヴァイオレットは山下清みたいなんですね」
今回放送される劇場版は、テレビシリーズ以上にヴァイオレットがフォーカスされる。
「劇場版は、ヴァイオレット自身の物語です。テレビシリーズでヴァイオレットの生き方を提示したので、劇場版では彼女が残したもの、概念が残り、周囲の人に影響を及ぼす……という形にすると、作品として一貫性を持たせられると考えていました。ヴァイオレット本人もしっかり描かないといけませんでした。劇場版は大変だったのですが、(シリーズ構成の)吉田(玲子)さんのおかげで何とかまとまりました。“吉田力”はやっぱりすごいです」
劇場版は思いをしっかり伝えること、その思いを未来につなげ、残していくことの大切さを描いている。
「生きてる意味って何なんだろう? ある程度、年を重ねるとみんな思うことかもしれません。正解はないのですが、自分が何を得るかよりも、何を残すのかに、大きな意味があるのかもしれません。僕自身も子供もいて、子供たちが大きくなった時、なるべく幸せな未来であってほしい。子供たちが社会を動かしていく頃には、僕はもういないかもしれない。でも、幸せな未来の土台作りをしていくために、何を残すかが大切になってきます。残すためには、何かを伝えないといけません。それは、手紙でもいいかもしれません。そういう意味でも、劇場版では、ヴァイオレットが生きていた時代の後も描かないと説得力が出てこないと考えていました」
石立監督は劇場版について「完結編」「未来を生きる我々への『最後の手紙』に」とも語ってきた。物語は完結しているが「まだまだ見たい」というファンの声もある。
「原作のエピソードはまだありますし、短編だったらできることはあるとは思うのですが、僕自身としては作品を終わらせてあげた方が幸せだと思っています。見てくださった方が時々、思い出したり、見返したりしていただければ、時々で感じていただけることも違うと思います。その方がポジティブなのかもしれません」
金曜ロードショーでは、昨年10月にテレビシリーズを再構成した「特別編集版」、同11月に2019年9月公開の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-」を放送。金曜ロードショーで、深夜アニメとして他局で放送された作品が放送されるのは極めて異例で、大きな反響を呼んだ。反響を受けて、劇場版が放送されることになった。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」に込められた思いは、未来につながり、残っていくはず。金曜ロードショーで放送されることで、その思いがさらに多くの人に届くはずだ。
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2024年11月08日 21:00時点
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