名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
HJ文庫(ホビージャパン)の人気ライトノベルが原作のテレビアニメ「英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~」が1月9日からテレビ東京ほかで放送される。英雄王のイングリスが美少女に転生し、強さを求めて戦う姿を描いた作品で、人気声優の鬼頭明里さんがイングリスを演じる。鬼頭さんは、赤ちゃん、幼少期、成長した姿のイングリスを演じ分け、中身は威厳のある英雄王で、見た目は美少女という難役に挑戦した。
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同作は、死の直前に「次の人生では、自分のために生き、限界まで鍛え抜いてみたい」と望んだ英雄王イングリスが、騎士の名家の美しい娘に転生し、騎士見習いとして武の道を極めるべく鍛錬を積み、成長する姿を描く。ハヤケンさん著作、Naguさんイラストの原作ライトノベルがHJ文庫から刊行されている。
鬼頭さんは、原作を読んで「まさか性別が変わるとは! 偉大なおじいさんが。高い能力を持って美少女に転生して、武を極めるという全てが斜め上にいくところがすごく面白い!と読んでいました」と驚いたようだ。
鬼頭さんが演じるイングリスは、中身は男性、見た目は美少女の見習い騎士だ。鬼頭さんは「可愛くて強いのは最強です」と感じたという。
「前世では国を守るために力を使っていましたが、転生して武を極め、ただ強い敵と戦いたい!という気持ちが強く、常にワクワクしていて、明るいんです。シリアスな展開になっても、強い相手と戦いたい!と思っているんです。見ていて、明るい気持ちになりますし、頼もしさもあります。爽やかですし、可愛い! 転生してこんな美少女になったら、ナルシストになりますよね」
元英雄王としての威厳がありながら、美少女でもある……とイングリスは複雑だ。
「転生したばかりの頃のモノローグは、転生前の人格がそのまま残っているイメージで、少し威厳を出せたらと思いながら演じました。転生してから女の子としての人生を歩んでいく中で、モノローグもどんどん肉体に寄って、普通の女の子のようになっていくとグラデーションを感じていました。威厳があり、前世の記憶を持っているので最初の方は無骨ですが、どんどん柔らかく変化していきます。肉体は赤ちゃんから始まります。いろいろな役をやってるような感覚でしたね。苦労した部分はとにかく忙しいところです。赤ちゃんの声の後、モノローグでおじいさんになって、その後もちょっとずつ成長していきます。切り替えがすごく大変で、止めずにそのまま収録することが多かったので、忙しかったんです」
忙しく、難しい役柄ではあるが「すごく楽しかったです」とも話す。
「男性として生きていたっていう意識を持ちながら演じることは、なかなかないことですし難しかったです。英雄王という威厳を忘れずに、どんどん成長していきます。第1話の収録が赤ちゃん、幼少期、英雄王としてのモノローグと同じキャラクターですが、いろいろな役をやっているような感覚がありました。私は元々いろいろな役をやりたくて声優を目指したので、一つの作品でこんなにいろいろなことができるのが楽しかったんです。赤ちゃん役として感情を表現した経験もなかったので、そこも楽しかったです。
◇クールに見られがち 同性に男前なところを見せたい?
バトルシーンもアニメの見どころの一つとなる。とにかく強いイングリスが躍動する。
「最強なので、あんまり苦戦しないんです。余裕で倒しちゃいます。焦ったりもしないです。だから、泥臭い感じのバトルにはなりませんでした。ずっと爽やかですし、お話もポジティブなんです。世界の危機も関わってきますが、重い気持ちになりません。そこがいいんです」
イングリスの中身は男性だ。鬼頭さんは、少年役にも挑戦してきたが、自身が男性的と感じるところはあるのだろうか?
「どうでしょうね……。ちょっとクールに見られがちですし、同性に男前なところをちょっと見せたいと思っちゃうこともあります。無意識なのですが、サバサバしているのかな? 基本的にテンションが高いわけではないですし、声のトーンも割と低いので、そう思われがちなのかもしれませんね」
「自身とイングリスで似ているところは?」と聞いてみると「似ているところは特にないかな(笑い)」と話す。
「イングリスのポジティブさは、強さからきていますが、私は強くはないですからね。普通だったらシリアスになるところも常にワクワクしてるので、ここでもワクワクするんだ!と意外になることもあります。イングリスは想像以上に戦うことが好きなんですよね」
“難役”イングリスを見事に演じきった鬼頭さん。元英雄王が美少女になって躍動する姿をぜひ見てほしい。
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2024年12月22日 18:00時点
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