佐々木望:「銀河英雄伝説」の“銀河声優伝説” 富山敬さんの思い出 「すごく大事な記憶」

「銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲」の4Kリマスター版の公開初日舞台あいさつに登場した佐々木望さん
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「銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲」の4Kリマスター版の公開初日舞台あいさつに登場した佐々木望さん

 田中芳樹さんの人気小説「銀河英雄伝説」の劇場版アニメ「銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲(オーヴァチュア)」の4Kリマスター版の公開初日舞台あいさつが1月13日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催され、声優の佐々木望さんが登場した。小説刊行40周年を記念して、1993年公開の「新たなる戦いの序曲」の4Kリマスター版が1月13日から2週間限定で劇場上映されることになった。同作は、豪華声優が集結したことから“銀河声優伝説”とも呼ばれており、ユリアン・ミンツ役の佐々木さんが、ヤン・ウェンリー役の故・富山敬さんの思い出を「富山さんとの時間はすごく大事な記憶です」と語った。

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 佐々木さんが富山さんと共演したのは「銀河英雄伝説」が初めてではなかった。「富山さんとはちょっと前に『Oh!ファミリー』でご一緒させていただきました。(佐々木さんは)デビューしたてで新人の頃でした。打ち上げ旅行で温泉旅館に行ったんです。すごく覚えているのが、大部屋で朝、みんなが朝風呂に行って、富山さんと2人だけ残って、お話ししたことです。その時、先輩と2人だけになって、うれしいな!と思いました。気さくに優しく話しかけていただいて、こっちは緊張していたけど、すごく幸せでした」と振り返った。

 「銀河英雄伝説」では、富山さんと2人で収録することがあったといい「何て幸せなんだろう!と思っていました。その時は、ユリアンとしてスタジオにいたので、ユリアンとしても幸せでした。忘れないです」と語り、富山さんの印象を「すごく静かな方です。ずっと黙って台本を見ていて、無駄話をしないんです。その姿を絶対に忘れない。あるべき先輩の姿を間近で見せていただきました。自分も影響を受けた」と話した。

 “銀河声優伝説”とも呼ばれる豪華声優陣との共演について「羽佐間道夫さん、井上和彦さん、古川登志夫さん、富山さんとご一緒させていただくことが多く、(佐々木さんは)ユリアンとしてそこにいて、からかわれたり、可愛がられたりして、幸せでした。先輩方の演技を目の当たりにして、その後ろ姿を見て、大きな影響を受けました」と語った。
 「銀河英雄伝説」は、長く愛され続ける作品になった。最後に、佐々木さんは「富山ヤン、佐々木ユリアンもこれからも忘れずに応援していただけるとうれしいです」と呼びかけた。

 「銀河英雄伝説」は、銀河帝国の常勝の天才・ラインハルトと自由惑星同盟の不敗の魔術師ヤン・ウェンリーの対決を中心に銀河の興亡を描く作品。1988年からアニメ化され、本伝110話、外伝52話、劇場版3作が制作された。新作アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」が2018年に始動したことも話題になっている。4Kリマスター版は、1988年公開の「わが征くは星の大海」も昨年12月30日から2週間限定で劇場上映された。

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