エヴァンゲリオン:舞台版は窪田正孝主演のオリジナルストーリー 未確認生物イキモノ出現 石橋静河、村上虹郎、田中哲司、永田崇人も

「エヴァンゲリオン」シリーズの舞台「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」に出演する(左上から反時計回りに)窪田正孝さん、石橋静河さん、村上虹郎さん、田中哲司さん
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「エヴァンゲリオン」シリーズの舞台「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」に出演する(左上から反時計回りに)窪田正孝さん、石橋静河さん、村上虹郎さん、田中哲司さん

 人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの舞台版「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」で、俳優の窪田正孝さんが主演を務めることが分かった。舞台版は、「壊滅的な状況になった地球と生き残った人々」を描くオリジナルストーリーが展開し、窪田さんはドルフと呼ばれる集落のリーダー・渡守(ともり)ソウシを演じる。石橋静河さん、村上虹郎さん、田中哲司さん、永田崇人さんも出演する。

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 舞台版は、世界で活躍する振付師のシディ・ラルビ・シェルカウイさんが構成・演出・振り付けを担当し、「劇団はえぎわ」主宰のノゾエ征爾さんが上演台本を手がける。無秩序な開発、争いにより壊滅的な状態になった地球で、特務機関メンシュの最高司令官の指揮の下、エヴァンゲリオンに搭乗する14歳の少年少女は人類再生の切り札となる新たな高エネルギー資源を発見するも、地底から巨大な未確認生物・イキモノが出現し、新たな悲劇の扉が開く……というストーリー。

 舞台版は、4月にオープンするTHEATER MILANO-Za(東京都新宿区)のこけら落とし公演として5月6~28日に上演される。長野公演がまつもと市民芸術館(長野県松本市)で6月3、4日、大阪公演が森ノ宮ピロティホール(大阪市中央区)で6月10~19日に上演される。

 2019年上演の「唐版 風の又三郎」以来4年ぶりの舞台出演となる窪田さんは「舞台版は物語も登場人物も変えて新たなシナリオで描くことになりました。神、人類、戦争、侵略、破壊、そして再生。エヴァが描くメッセージを、うごめく今この時代に演劇を通して観客に直接届けられたらと思っています。本来、手を出してはいけないエヴァンゲリオンという山のように高い壁に挑むことを真摯(しんし)に受け止めてビヨンドを完成させたいです」とコメントを寄せている。

 特務機関メンシュの瑞穂ユウを演じる石橋さんは「お芝居を始める前から憧れていて、いつか一緒に仕事をしたいと思っていたシェルカウイさん。自分が想像していたより早く夢がかなって、ワクワクが止まりません。『エヴァンゲリオン』の世界を新たな形にするということはあまりにもプレッシャーが大きすぎると感じていますが、シェルカウイさんや窪田さんら素晴らしい才能の方々と一緒に、この偉大な作品の核にあるものを捉え、表現することは、激動の時代である今、大きな意味をもつと強く感じています。お楽しみに!」と話している。

 エヴァンゲリオンのパイロットチームに最後に加わった少年・蓮見タンを演じる村上さんは「これはまたものすごい大渦に巻き込んでいただきました。大変なことになりました。とにかくこれは未知なるエヴァンゲリオンです、しっかりと喰(く)らいついていきたいと思います。乞うご期待」と思いを語っている。

 特務機関メンシュの最高司令官・菅生(すごう)マサツグを演じる田中さんは「エヴァンゲリオンを初めて見た時は衝撃的でした。マジンガーZで育った僕のヒーロー像とはかけ離れた、善と悪が混在した存在だったからです。そして今回、歌舞伎町に新しくできる劇場のこけら落としで、舞台版エヴァンゲリオンを上演する。それに参加できるのをとてもうれしく思います。もう描き切った感のあるエヴァンゲリオンを、新たにどういう形で舞台に上げるのか。エヴァンゲリオン世代でない僕でさえワクワクします。どうぞご期待ください!」と話している。

 上演台本を手がけるノゾエさんは「耳を疑った。エヴァを演劇で。なぜわざわざそんなことを。意味がわからなかった。大学生になって間もない頃だったと思う。友人が今ハマっているというテレビアニメを見せてくれた。鋭利なロボットがビル群を跳躍し、咆哮(ほうこう)し、そのパイロットの少年は泣き叫んでいた。なんだこれは。理解しきれないものを浴びせられて脳がブルブル震えていた。25年ほどたってその渦中に身を置くとは露知らず。今はリアルに身体が震えている。怖い。ひたすら怖いのです」とコメント。

 「しかし、いつしかその震えが、武者震いのようにも感じられ始めている。ラルビ氏の構想や演出プランが深まるにつれ、不確かな不安をナンセンスに感じた。このラルビエヴァ、乗るしかない。3歩進んでは3歩下がるような執筆がもう2年近く続いている。きっとこれは終わらない。上演されても終わらないものがここにある。震えがおさまることは、とうに諦めている。皆さんには、きっといい震えを」とメッセージを送った。

 ◇スタッフ(敬称略)

 構成・演出・振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ▽上演台本:ノゾエ征爾▽ビジュアルディレクション・衣装デザイン:柘植伊佐夫▽セットデザイン:岩本三玲▽音楽:アレクサンドル・ダイ・カスタン▽照明:吉本有輝子▽映像:マキシム・ギスラン▽音響:武田安記▽特殊造形デザイン・特殊造形制作:松岡象一郎▽衣装デザイン・スタイリスト:羽石輝▽衣装デザイン・衣装制作:岩崎晶子▽ヘアメイク:波多野早苗▽振付助手:大植真太郎▽演出助手:加藤由紀子▽通訳:時田曜子▽舞台監督:足立充章▽プロダクションマネージャー:野中昭二▽脚本協力:鏑木勲▽企画協力:伊藤寿▽制作:青山恵理子、武内純子▽プロデューサー:金子紘子▽エグゼクティブ・プロデューサー:加藤真規

 ◇キャスト(敬称略)

 窪田正孝▽石橋静河▽村上虹郎▽永田崇人▽坂ノ上茜▽村田寛奈▽宮下今日子▽田中哲司▽大植真太郎▽大宮大奨▽渋谷亘宏▽AYUMI▽森井淳▽笹本龍史▽渡邉尚▽高澤礁太▽権田菜々子/歌唱:山脇千栄(東京・長野公演)、阿部好江(大阪公演)▽太鼓芸能集団 鼓童

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