鬼滅の刃:ロサンゼルスで日米炭治郎初共演 花江夏樹が生アフレコで「ヒノカミ神楽!」 Aimerの“ド派手”パフォーマンスも

米ロサンゼルスで開催された「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」の舞台あいさつの様子
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米ロサンゼルスで開催された「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」の舞台あいさつの様子

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんのマンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の劇場上映企画「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」の舞台あいさつが米ロサンゼルスで2月19日(日本時間)、開催され、竈門炭治郎役の花江夏樹さん、アニプレックスの高橋祐馬プロデューサー、「遊郭編」のオープニングテーマ、エンディングテーマを担当した歌手のAimer(エメ)さんが登場した。舞台あいさつには、「鬼滅の刃」の英語版で炭治郎を演じるザック・アギラールさんも登場し、花江さんと共に名ぜりふ「俺と禰豆子の絆は誰にも引き裂けない!!」を日本語、英語でそれぞれ披露。日米の炭治郎共演が実現した。

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 花江さんとアギラールさんが対面するのは初めてで、花江さんはアギラールさんの印象を「とても良い方だと思いました。話している時にすごい子犬のようなキラキラした目で僕のことを見つめてくるんです(笑い)。これから仲良くなって一緒にゲームとかしたいと思っています」とコメント。アギラールさんは「ずっと花江さんの声を追いかけて演じてきたので、(お会いできたことが)本当に信じられません。(花江さんは)信じられないほど才能があり、とても親切で思慮深く、炭治郎のように本当に素晴らしいお手本となるような人です。彼と会って話ができたことは本当に素晴らしいことで、これからもっともっと彼を知ることができるのが楽しみです」と初対面を喜んだ。

 4年間、英語版の炭治郎を演じてきたアギラールさんは「人生が変わったと言ったら、控えめな表現になるかもしれませんね。本当に信じられないようなことなんです。この素晴らしいシリーズの一員になれたこと、炭治郎のような、特別なキャラクターを演じたことは、大きく私の人生を変えました」と話した。日米の炭治郎コラボを記念し、花江さんとアギラールさんが同じせりふで生アフレコをすることに。花江さんは「負けるな! 燃やせ、燃やせ! 燃やせ! 心を燃やせ!! ヒノカミ神楽! 烈日紅鏡!」、アギラールさんは「Don’t go down in your feet Burn!Burn! Burn,Set your heart ablaze! Hinokamikagura Rasing sun!」と迫力ある生アフレコを披露し、観客を大いに沸かせた。

 舞台あいさつの会場となったオルフェウム・シアターは、「鬼滅の刃」の舞台である大正時代に建てられた歴史ある建造物で、高橋プロデューサーは「初めてこうして(オルフェウム・シアターに)入って、とてもいい場所だなと思いました。『鬼滅の刃』とアメリカが時代を超えてつながったような気がしました」とコメント。「今回のワールドツアーはスタッフの思いから生まれました。アニメを作ることは決して簡単ではなく時にハードなものですが、ファンのみなさんの応援がスタッフの力になっています。そしてその応援に感謝を込めてこうして直接皆さんに『ありがとう』を伝えることがこのワールドツアーの一番の目的だと思います。こうして伝えられる場に出会えて、とてもうれしいなと思っています」と思いを語った。

 花江さんも「ファーストシーズン(竈門炭治郎 立志編)の時は日本の映画館で今より少ない館数で上映していたのが、気付けばこうして世界に広がっていくのが本当にうれしく思っています」と、初となるワールドツアーが開催できたことへの感動、世界中のファンに会えた喜びを語った。

 ワールドツアー上映では、「遊郭編」の第10、11話、「刀鍛冶の里編」の第1話が上映される。花江さんは「遊郭編」の収録について「炭治郎としてはあまり事前に作りこまずに何も考えない状態でスタジオに行って感じたままに彼の気持ちを表現できるように心がけました」と振り返った。第10、11話の花江さんの演技にアギラールさんは「花江さんの演技を聞くたびに、尊敬の念が湧いてきました。あの叫び声を聞くだけで私はただ、『素晴らしい』としか思えなかったのです。この人は鋼鉄の肺を持っているに違いないと(笑い)。あの演技をまねしようと思っただけでも、間違いなく難しい。だから、彼には心から尊敬します」と感動しきりだった。

 これから「刀鍛冶の里編」の収録に臨むというアギラールさんに向けて花江さんが「炭治郎から感じたことを本当に炭治郎として発してくれれば。僕をあんまり気にせずに自分の炭治郎を貫いていただければいいなと思っています」とエールを送ると、アギラールさんは「がんばりまーーす!」と日本語で意気込みを表現した。

 作品を送り出してきた高橋プロデューサーは、制作スタッフに対して「作品に対してすごく真摯(しんし)な方ばかりです。彼らは常にその時自分たちにできるベストな映像を目指して、どんな時も炭治郎や宇髄(天元=うずい・てんげん)たちのように諦めずに常に心を燃やしてその作品に取り組んでいます。本当にその姿はとても美しく、いつも彼らに対して尊敬の念を抱いています」と敬意をもって絶賛。その技術力を世界中の人々に見てもらえる喜びを語った。

 舞台あいさつでは、Aimerさんが「遊郭編」のオープニングテーマ「残響散歌」、エンディングテーマ「朝が来る」を披露した。スクリーンには、宇髄天元のド派手なアクション満載の戦闘シーンが映し出され、ファンは手を挙げてリズムを取り、大合唱が巻き起こるなど、会場が一体となった。迫力のパフォーマンスに花江は「That was amazing!」、高橋プロデューサーは「宇髄のようにド派手なステージでとてもすてきでした」と絶賛した。

 最後に花江さんが「皆さん、きょうはありがとうございました。これから上映が始まりますが、楽しみですか? 皆さんの期待値がここだとしたら(自身の背丈くらいの位置に手を挙げる)実際はこのオルフェウム・シアターの天井に届くくらい素晴らしいものになっていると思います! 『鬼滅の刃』は鬼殺隊としてみんなで鬼と戦っていく、そんな作品です。皆さんも鬼殺隊の一員としてぜひ一緒に鬼と戦って作品を盛り上げていってくれますか?」と呼びかけると、会場を揺らすほどの大きな歓声が上がった。

 「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために旅立つ……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。

 テレビアニメ「竈門炭治郎 立志編」が2019年4~9月に放送され、2020年10月公開の劇場版「無限列車編」が国内歴代興行収入1位となる約400億円を記録するなど大ヒットした。「遊郭編」が2021年12月~2022年2月に放送された。「刀鍛冶の里編」が4月からフジテレビ系で放送される。「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」は「遊郭編」の第10、11話が上映されるほか、「刀鍛冶の里編」の第1話が先行上映される。

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