王様戦隊キングオージャー:佳久創「年齢で半ば諦めていた」戦隊ヒーローに “30代のバトン”つなぐ 

「王様戦隊キングオージャー」でハチオージャー/カグラギ・ディボウスキを演じる佳久創さん
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「王様戦隊キングオージャー」でハチオージャー/カグラギ・ディボウスキを演じる佳久創さん

 スーパー戦隊シリーズの新作「王様戦隊キングオージャー」(テレビ朝日系、日曜午前9時半)で、“ブラック”ハチオージャー/カグラギ・ディボウスキを演じる佳久創さん。幼少期は「五星戦隊ダイレンジャー」(1993~94年)のファンで、特撮ヒーローに憧れはあったが、芸能界に入ったのが遅かったため「年齢で半ば諦めていた」と話す。現在32歳、「(戦士キャストの)30代のバトンをつないでいきたい」と意気込む佳久さんに話を聞いた。

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 ◇幼少期は「ダイレンジャー」ファン 家族から「変身してよ」とイジられる

 佳久さんは1990年10月28日生まれ、愛知県出身。父はプロ野球・中日ドラゴンズで活躍した名投手・郭源治さんだ。自身は7人制ラグビー日本選抜メンバーに選出された経歴を持つ元ラグビー選手で、明治大学を卒業後、トヨタ自動車ヴェルブリッツに入団。トップリーグで活躍を期待されるもケガが原因で引退し、会社員時代を経て、その後芸能活動を開始。数々のドラマに出演しており、昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では弁慶を好演した。

 幼少期は「ダイレンジャー」のファンで「VHSですり切れるほど見ていました!」と笑う。特撮ヒーローに憧れはあったが、「役者を始めたのが27歳。(特撮は)若い子が選ばれるイメージでしたし、今年で33歳にもなるので、まさか選ばれるとは思っていなくて」と驚きを語る。

 今作のオーディションを受けたのは、プロデューサーからの“誘い”だった。「プロデューサーからマネジャー経由で『オーディションを受けてみないか?』とお話をいただいて。このようなチャンスをいただけてありがたかったです」と顔をほころばせる。

 「マネジャーから出演の報告を受けたときは、すぐに家族に連絡を入れました! (小さい頃は)親に『ヒーローになりたい』と言っていたので感慨深いですし、『おめでとう』と喜んでもらえてうれしかったです。昨年末に実家に帰ったときには『変身してよ』って言われたり。楽しかったです」と笑顔を見せた。

 ◇戦闘シーンは“和”を取り入れたアクションに

 今作は、チキューを治める各国の王たちが戦士となり、昆虫型機械生命体「シュゴッド」と共に、平和を脅かす地帝国バグナラクと戦う物語。佳久さんが演じるのは農業の国「トウフ」の殿様・カグラギ。とても利己的で、自国の平和を守るためなら汚い手を使うことをいとわない腹黒な男……というキャラクターだ。

 佳久さんは「民を思うがあまり、“ヒーローとして大丈夫なの”ってことをいっぱいするので(笑い)。視聴者の方にはちょっとやだなって思われるかも知れませんが、一本筋が通っている男ではあるので、回を重ねるごとにキャラクターとしての深みが増していくと思う。楽しみにしていただけたらうれしいです」とアピールする。

 また「(服装が)歌舞伎イメージの和がモチーフですが、戦闘シーンも歌舞伎や能の動きなどを取り入れたアクションになっています」と明かし、「体動かすことは好きなので、アクションにはこだわりたいです!」と意欲を見せた。

 ◇“雉野”鈴木浩文にあいさつも

 前作「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」のキジブラザー/雉野つよし役の鈴木浩文さん(発表時33歳)に続き、スーパー戦隊シリーズの“30代戦士”となった佳久さん。

 鈴木さんとはあいさつをする機会があったといい、「『キングオージャーのブラックです』とあいさつしたら、(鈴木さんは)『あ、30代の!』って知っていただけていたみたいで、すごいうれしかったです。『30代同士よろしくお願いします!』と伝えました。仲良くさせていただきたいです」とうれしそうに話す。

 本作の制作発表会見では、「今回の作品も、30代のバトンがこれからも続いていけるようなすごい作品にしていきたいです」と話していたが、「キジブラザーから勝手に30代のバトンを受け継いでいると思っているので。“爪痕を残す”じゃないですけど、キングオージャーを良い作品にして、次の作品にまた30代の方が選ばれたらいいなと思っています」と目標を口にする。

 戦士の中では最年長。「プロデューサーから『君が最年長だから頑張ってね』と言われてちょっと身構えていたのですが、ほかの4人がみんな良い子で。率先して動くし、周りに気遣いもできているので、僕は温かく見守るだけでいいのかな、と思っています。逆に若い子たちのパワーに負けないように、頑張りたいです」と気を引き締めた。

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