石川界人:「マッシュル」 マッシュと対になるランス クールに見えて熱さも

「マッシュル-MASHLE-」に出演する石川界人さん
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「マッシュル-MASHLE-」に出演する石川界人さん

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の甲本一さんのファンタジーマンガが原作のテレビアニメ「マッシュル-MASHLE-」で、編入試験1位の実力でイケメンのランス・クラウンを演じる石川界人さん。主人公のマッシュ・バーンデッドとランスは「対になる存在」と意識しながらランスを演じているという。石川さんに作品への思い、収録の裏側を聞いた。

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 ◇クールのラインを探る

 「マッシュル」は、2020年1月に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始した。魔法界を舞台に、魔法が使えない少年、マッシュ・バーンデッドが魔法学校に入学し、鍛え抜かれた筋肉の力でトップを目指す……というストーリー。小林千晃さんがマッシュを演じるほか、川島零士さん、江口拓也さん、上田麗奈さんらが出演する。4月7日からTOKYO MXほかで放送される。

 石川さんは、原作を読んだ印象を「魔法と筋肉という相いれないものが織りなすギャグが続いていくと思っていましたが、読み進めていくと人間の核心に迫るようなシリアスな展開にもなっていきます。ギャグにも意味があって、伏線なのかな!?と考えたり、深い作品だなと感じました」と語る

 石川さんが演じる相当な魔力を持ち、学業成績もトップクラス。魔法を使えないマッシュとは対照的でもある。

 「マッシュは、魔法のエリートであるランスとは対になるキャラクターだなと思っています。マッシュは魔法を使えないけど、類いまれなるパワーがある。魔法世界におけるエリートのランス、魔法世界ではエリートではないけど、人類としてはエリートであるマッシュは、対になっているんです」

 「ランスはクールにも見えますが、実はかなり激しい、熱い部分があります。マッシュも淡々としていますが、また違うんですよね。クールのラインを探っています。あえて激しくしてみたり、抑えてみたり……と探りながら、ランスが持っている熱い部分をにじませるいいバランスを見つけようとしながら演じています」

 ◇共通点は格好いいところ!?

 マッシュ、ランス以外のキャラクターも個性的だ。川島さんが演じるフィン・エイムズは優しく、ツッコミ役にもなる。江口さんが演じるドット・バレットは直情型で何かと騒がしく、上田さんが演じるレモン・アーヴィンは思い込みが激しい。

 「この作品のキャラクターは、どんなに格好よくても欠点があり、どんなに情けないキャラクターでも格好いいところがあって、プラスマイナスゼロになっているのかもしれません。実際に、どんな人間にもいいとこがあるし、悪いところがある。人間味があって、すごく面白いんです。自分と重ねられるところが多く、楽しく演じています」

 ランスは格好よくあり、面白くもある。石川さんに重なるところもあるようだが、「格好いいところだけですよ(笑い)」と冗談めかす。

 声優陣も個性的で「役者さんの個性もバラバラで、それぞれ積み上げてきたものが個々で違うので、作中にもそれが出ていると思います」と化学反応が起きているようだ。

 ◇名ぜりふはどうなる?

 ネタバレになるので詳細は書けないが、ランスにはある名ぜりふがある。アニメで、石川さんがどのように演じるかが注目される。

 「ランスとしては名ぜりふだと意識していないので、なるべく名ぜりふ感を出さないように、あまり意識しないようにしたんですけど、演出上、印象に残したいところもあります。ランスは、当たり前のように主張していますし、印象に残るようなバランスを考えて演じました」

 ランスの名ぜりふをはじめ、アニメ「マッシュル」は見どころが満載だ。最後に、石川さんに放送を楽しみにしている人に向けてメッセージをいただいた。

 「ある程度、才能が決められている世界の中で、その才能を全くもっていないマッシュが、努力と肉体で未来を切り開いていきます。これだけ聞くと、冒険活劇のように感じるかもしれませんが、マッシュは人に愛され、マッシュ自身も人に優しくできるキャラクターです。ぜひ、マッシュと一緒にこの魔法世界を冒険していただければうれしいです。ランスにも注目していただければ!」

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