俳優でモデルの堀田真由さんのファースト写真集「MY」(集英社)が3月29日に発売された。2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」や、今年1月期の同局の「ドラマ10『大奥』」、4月10日にスタートしたフジテレビ系“月9”ドラマ「風間公親-教場0-」といった話題作への出演が続く堀田さん。「いつか出したいなとずっと思っていた」という写真集の話に加え、俳優としての現状をどう感じているのかを聞いた。
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堀田さんは初写真について、「デビューしたときから、いつか出したいなとずっと思っていた」といい、「いつ出そうかというのを、マネジャーさん含めスタッフの皆さんと相談してきていたので、感動よりも、ようやく形にできた安堵(あんど)の方が強かったかもしれないです」と明かす。
写真集のコンセプトは“ありのままの自分”。堀田さんは「ありのままの自分の姿は割と陽気だなって(笑い)。楽しいときはこんな顔をしているのかと思った」と“知らなかった自分”に照れ笑い。ファンからの反響には、「皆さん、待っていてくださったんだなというのを感じた」と感謝する。
写真集の最後のコメントは、自分自身に向けられているが、堀田さんは「普通だったら手に取ってくださった皆さんに向けて書く場合が多いのかなと思いますが、皆さんに向けての言葉はいろいろなところでお伝えしていたので、逆に自分が振り返ったときエネルギーになるような言葉を残した」と説明。
「私自身でもあり、皆さんにもそうでいてほしいなという思いを 込めて書きました。『すごく泣きました』『涙が出ました』と感想をSNSに書いてくださっている方もいて、思いが届いていると感じてうれしかったです」と語った。
堀田さんは昨年、「鎌倉殿の13人」で主人公・北条義時(小栗旬さん)の妻・比奈役での大河ドラマ初出演。今年に入り、男女の役割が逆転した江戸時代が舞台の「大奥」で演じた徳川家光役も大きな反響を呼んだ。
「大奥」について、以前インタビューで、「ドラマを見てくださった方が感じることではありますが、自分にとって間違いなく代表作になるんじゃないかなと思っています」と話していた堀田さん。自己評価を聞くと、「代表作になりました。頑張ってよかったなと思います」と笑顔でうなずく。
そう感じた要因の一つが反響の大きさで、「別作品で地方で撮影をしていたときに行った焼肉屋さんで、少し年配の男性の店員の方から『NHKで見たことがある。大奥で将軍をやっていたね』と声をかけていただきました。私のファンは年齢層が近い方が多い印象でしたが、いろいろな年代の方に見たと言ってもらえるということは、もう間違いなく代表作だと思いました」とうれしそうに話す。
各作品での演技が高く評価され、出演作が途切れない現状に対しては、「ここ近年はいろいろな役をやらせていただき、一つ一つ評価していただくごとに、どこかプレッシャーも感じている」と率直な思いを吐露。その上で「この作品が良かったから次も良いものを届けなければいけない、と感じています」と語った。
今年25歳になった堀田さんに、30代に向けて準備しておきたいことを聞くと、「この5年間は、すごく大きな5年間になるのだろうなと思います」と切り出し、「良い経験をたくさんしたい。ようやく落ち着いてきたので海外にも行きたいし、いろいろな挑戦をしたい。新たなことに挑戦しながらも、仕事へのモチベーションは変わらず、いい意味での現状維持は大事にしていきたいです」と意気込む。
ドラマファンからは「朝ドラヒロインを」という声も上がっていることを伝えると、堀田さんは「もちろん機会があればやりたいです」と思いをはせる。
「かなりの長期で一つの作品をやり続ける経験はまだないので、それができたとき、また見える景色が変わりそうだなと思うと、いつかはやってみたいですし、できれば時代ものでやりたいです」と思いを口にした。(取材・文・撮影:遠藤政樹)