平成に放送された特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズで数々の仮面ライダーのスーツアクターを務め、“ミスター平成仮面ライダー”とも呼ばれる高岩成二さんの主演ドラマの第2弾「グッドモーニング、眠れる獅子2」が、映像配信サービス「Lemino」「ひかりTV」で配信中だ。作中で高岩さん演じる主人公の九條和真と対決する、無敵の傭(よう)兵・黒虎役のケイン・コスギさんは、往年の特撮ドラマ「忍者戦隊カクレンジャー」でジライヤ/ニンジャブラックを演じ、ニンジャレッドのスーツアクターを務めていた高岩さんとも共演経験がある。そんな2人に本作や「カクレンジャー」当時の思い出など話を聞いた。
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高岩さん カクレンジャー当時も見てはいましたが、初めて拳を交える意味では、実際に相対したとき、お互いのアクションスタイルの違いもあり「どんな感じで来るのかな」という、良い意味の緊張はありました。
ケインさん アクションは踊りと一緒で、1人でやるものではなく、パートナーと合わせたりお互いに引っ張ったりするのが大事。高岩さんはプロ中のプロの方で、リハーサルは1、2回で本番に入れる。やっぱりすごいなと思いました。
高岩さん 実はカクレンジャーが最初ではなくて。ケインが16歳くらいの頃にちょっと絡むことがあり、それが初めて。その2年後がカクレンジャーでした。
ケインさん 当時まだ高校生で、たまたま日本に来たときにアクションをちょっとやっていて。カクレンジャーの現場では皆さん「あのときの子」みたいな感じて覚えていてくれて。
高岩さん カクレンジャーではアクションができるとわかっていたので、アクション監督の竹田道弘が吹き替えなしで使うだろうなと思った。(ケインさん)本人も意欲的にやっていました。まあピチピチでしたね(笑い)。
高岩さん 思い出深いですね。テレビで主役のキャラクターは初めてだったので、“デビュー”ですよね。ケインは当時細い感じだったけど、アクションスピードのキレがすごかった。変身後(のスーツアクター)は喜多川務だったのですが、ケインとの身長差がちょっと面白かった。アクションできる人を優先していたのもあるのかな。
ケインさん カクレンジャーがアクションのスタート。学んだことはその後いろんな作品で役立ちました。あの1年間がなかったらアクションはできていない。当時は毎日が楽しかった。あるとき立ち回りの練習で、(ニンジャ)ホワイトの(スーツアクターの村上)利恵さんの後にやった際、利恵さんが「いくわよ!」と言ったのを聞き、僕も「いくわよ!」と言って、みんな爆笑していました(笑い)。その頃、そんな日本語のミスはしょっちゅうありましたね。
ケインさん めちゃくちゃうれしい。海外でもパワーレンジャーのブラックやウルトラマンは反響があります。自分も子供の頃ヒーローに憧れて見ていて、まさか自分が特撮作品三つを全部できるとは思っていなかったから、自分にとっては宝の経験です。
高岩さん いつの頃からか、いま頑張っていらっしゃる俳優さんたちも、「仮面ライダーやっていました」「戦隊やっていました」とオープンにして、(特撮出演を)誇りに思っている部分がある。菅田将暉も佐藤健も竹内涼真も松坂桃李君もそうだし、特撮出身をオープンにしてくれているのもあって特撮、スーパー戦隊にしても仮面ライダーにしてもウルトラマンにしても根強く人気があるのかなと。そういう部分ではうれしいし、ありがたいですね。
高岩さん 撮影所にいると、別作品で来ていた役者がのぞきに来てくれることもあって。それはうれしいですね。そういうときは「スターが来た!」って言っていますけど(笑い)。
ケインさん カクレンジャーのメンバーとはLINEグループがあるのですが、みんな漢字なのでスタンプだけ返しています(笑い)。「筋肉番付」をやっていたときは特撮をやっていた俳優さんも多く、初めて会っても特撮を1年間やっていたのですぐ友達になれるというか。何か違いますね。
高岩さん お子さんは変身願望というか。変身がキラキラ輝いてカッコよく見え「ああなりたい」と思う子供がいる限りなくならない。その子が親になって子供に「こういう作品があった」と見せれば、その子にとっては新しいものになるから、平成ライダーもいまだに人気があるのでは。戦隊も一緒で、見ていた子が親になり、子に見せることで続いていく。あとはイケメン効果ですかね(笑い)。
ケインさん みんなどこかで強くなりたくて、自分も子供の頃ヒーローものを見て強くなりたいと思い、アクションに憧れてやりたくなった。ヒーローを見て希望とか勇気をもらっているし、今でも「カクレンジャー見ていました」という声を聞くと、あの頃を思い出して頑張らなきゃいけない、となる。永遠に特撮作品は必要だと思います。(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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