解説:「ガンダムビルドメタバース」ガンプラが話題 主人公機のベースは“次世代のファーストガンプラ” 新素材も

「ガンダムビルドメタバース」のラーガンダムのプラモデル「ENTRY GRADE 1/144 ラーガンダム
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「ガンダムビルドメタバース」のラーガンダムのプラモデル「ENTRY GRADE 1/144 ラーガンダム

 人気アニメ「ガンダム」シリーズのプラモデル(ガンプラ)によるバトルを描いたアニメ「ガンダムビルド」シリーズの新作「ガンダムビルドメタバース」のガンプラが、ツインメッセ静岡(静岡市駿河区)で開催中の模型の展示会「第61回静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)のバンダイスピリッツのブースでお披露目された。「ガンダムビルドメタバース」のガンプラは新素材を使用するなど新機軸を打ち出したことも話題になっている。同作の注目のガンプラを解説する。

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 ◇ニッパー、塗装不要のエントリーモデル

 「ガンダムビルドメタバース」は、メタバース空間内でユーザーがアバターを動かし、ほかのユーザーと交流したり、ガンプラを購入したり、ガンプラバトルを楽しめたりできる世界が舞台となる。オリジナルガンプラのラーガンダムを完成させた主人公ホウジョウ・リオは、メタバース空間内で、かつてのガンプラバトルの強者たちと出会うことになる。

 大張正己さんが監督を務め、SUNRISE BEYONDが制作する。全3話。YouTubeのガンダムチャンネルで10月に配信される。

 主人公機ラーガンダムのガンプラ「ENTRY GRADE 1/144 ラーガンダム」は、「ENTRY GRADE(EG)」シリーズのRX-78-2 ガンダムをベースとしている。「EG」シリーズは「次世代のファーストガンプラ」がコンセプトのエントリーモデルで、ニッパー不要、塗装不要、シール不要で、簡単に組み立てることができる。ガンプラの約40年の技術によって簡単組み立てで、ハイクオリティーな造形を実現した。主人公機を「EG」シリーズから発売することで、これまで以上に幅広い層にガンプラをアピールする狙いがあるのかもしれない。

 ◇循環する未来を見据えたガンプラも

 リサイクル材をアーマーに使用した「HG 1/144 プルタインガンダム」も話題になっている。バンダイスピリッツは、回収したプラモデルの使用済みのランナー(プラモデルの枠)を再利用する「ガンプラリサイクルプロジェクト」、リサイクル材を使用したプラモデル「エコプラ」を展開しているほか、プラモデル生産工場・バンダイホビーセンター(静岡市葵区)で太陽光発電による電力自給をスタートするなどサステナビリティー活動を実施している。プルタインガンダムは「循環する未来を見据えたガンプラ」になることも発表されており、トレンドを盛り込んだガンプラになっているようだ。

 「HG 1/144 神バーニングガンダム」は、光の角度でグラデーションのように色調変化する偏光樹脂を使用。クリアパーツに発光する集光樹脂を使用した「HG 1/144 ガンダムダブルオーダイバーアーク」など新素材を盛り込んだガンプラもラインアップする。

 静岡ホビーショーでは、SDタイプだが、高頭身、高可動にもなる「SDガンダム クロスシルエット F9ノ1改」やビルドストライクの新機体「ENTRY GRADE 1/144 ビルドストライク エクシードギャラクシー」も展示された。

 ガンプラは1980年の誕生から進化してきた歴史がある。「ガンダムビルドメタバース」のガンプラは、さらなる進化を感じるものばかりだ。アニメでの活躍にも注目が集まる。
 

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