松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)に、松平信康役で出演している細田佳央太さん。6月18日に放送された第23回「瀬名、覚醒」では、信康が、僧を斬り殺すという事件が描かれ、その“闇堕(お)ち”ぶりが話題となった。かつては、虫も殺せぬほど優しい心を持っていた信康の、変貌と苦悩を体現し、視聴者に強い印象を与えた細田さん。俳優としての魅力は……。
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細田さんは2001年12月12日生まれ、東京都出身の21歳。映画「舟を編む」の石井裕也監督がメガホンをとり、安藤ゆきさんの同名マンガを実写化した「町田くんの世界」(2019年)で、1000人以上が参加したオーディションを勝ち抜き、主人公の“町田くん”を射止め、映画デビューを果たしている。
2021年4月期の連続ドラマ「ドラゴン桜」(TBS系)では、髪を丸刈りにし、体重も約12キロ増量と、“町田くん”の頃のひょろりとした姿とは大きく異なる体形で、昆虫が大好きな心優しき“健太くん”を好演。高い評価を得ると、翌2022年1月期の「もしも、イケメンだけの高校があったら」(テレビ朝日系)でドラマ初主演を飾り、「どうする家康」で大河ドラマ初出演を果たすなど、注目を集めている。
そんな細田さんの俳優としての魅力は、役に対しての責任感の強さだ。
“町田くん”のころは演技経験ほぼゼロということもあってか、当時のインタビューで「僕が生きてきた中で使えるものは、何もなかった」と話していた細田さんだが、「ドラゴン桜」出演時には、「役に対する責任感は、どんどん自分の中で強くなってきている」と俳優として意識の変化を告白。さらには 「“町田くん”のときはとにかく必死でしたし、監督とすり合わせながら作っていて、現場で何か言われて、あたふたしてしまうことも多かったのですが。今は自分が胸を張って『この役を全うする』と言えるくらい責任感を持たなくていけないなと思うようになった」と明かしていた。
直近のインタビューでも、「責任感は、10代より増した感じがします。ある一定のラインを見られた上で『この作品をお願いします』というオファーが増えてくると、やっぱりその期待や予想を超えなきゃいけないと思う。『自分がやらなきゃいけないんだ』という責任感は、10代の時より感じるようにはなりました」と変わらぬ思いを口にしていた細田さん。
まだまだ伸び盛りの年齢(21歳)であり、責任感の強さが役に直結する若き実力派として、「どうする家康」後も、視聴者に成長した姿を見せてくれそうだ。
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