名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
月刊マンガ誌「Gファンタジー」(スクウェア・エニックス)で連載された学園ラブコメディーマンガが原作のテレビアニメ「ホリミヤ」の新作「ホリミヤ -piece-」が、7月1日からTOKYO MX、MBSほかで放送される。新作は、「ホリミヤ」のキャスト、スタッフが再集結し、前作では描かれなかった原作の人気エピソードが描かれる。メインキャラクターの宮村伊澄を演じる内山昂輝さんは、新作の収録は「毎回新鮮だった」という。「ホリミヤ」の魅力や収録の裏側、自身の“胸キュン”エピソードについて聞いた。
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「ホリミヤ」は、ウェブで連載されたHEROさんのマンガ「堀さんと宮村くん」の構成、作画を新たにして2011年に「Gファンタジー」で連載を開始した。クラスの中心的存在の堀京子とあまり目立たない存在だった宮村伊澄の恋模様や、仲間たちとの青春が描かれた。
前作のテレビアニメは2021年1~3月に放送され、原作の終盤に当たる堀さんや宮村たちの卒業式までが描かれた。内山さんは、新作アニメの制作が決まり、「とても驚きました」と話す。
「前作は、最後までいったという思いで収録を終えたので、あそこから今度どんなアニメを作るんだろう?と思いました。すると、新作では、前作では拾いきれなかった原作のエピソードを描いていくということで、なるほどと。それで蓋(ふた)を開けてみたら、以前ドラマCDで演じたエピソードもあって『これを今度はアニメでやるんだ』と思って。『ホリミヤ』という作品は、何パターンでも楽しめるんだなと思いました」
前作では、過去の出来事から周囲と距離を置いて過ごしていた宮村が、堀さんと出会ったことで、少しずつ周囲に心を開き、成長していく姿が描かれた。内山さんは「いろいろなパターンの宮村を用意しなければいけなかった」と前作を振り返る。
「前作は、掘と宮村の関係を軸に、宮村の変化というのが一つの大きなテーマでした。その中で宮村が過去と向き合うシーンも多かったので、エピソードによっては、今の宮村と昔の宮村、“俺と俺の会話”みたいなシーンもあったので、すごく難しかったです。いろいろな表現のパターンが必要だったなと思い出しますね。『ホリミヤ』という作品自体が、バラエティー豊かな作品で、ぶっ飛んだエピソードでは、振り切った表現、アニメらしい誇張した表現が必要とされますが、繊細なドラマも描かれるので、そこではかなり抑えた表現もありになってくるんです」
内山さんは「ホリミヤ」には独特の空気感があると感じているという。新作アニメの収録では「その世界観に身を投じること、“ホリミヤらしさ”をもう一度構築することが大事だった」と話す。内山さんが考える“ホリミヤらしさ”とは?
「それは、新作アニメまで収録しても、明言しづらいんですよね。一風変わったキャラクターたちが、一風変わったエピソードを積み上げていく感じで、日常の些細(ささい)な出来事も描かれるし、ちょっと謎な出来事も描かれるし、もちろん学校行事も描かれる。宮村自身の物語や、各キャラクターの恋模様なども見応えがあるのですが、それ以外の日々の小さな出来事に関しては、『ホリミヤ』という作品世界を楽しむという感覚に近いのかなと。独特なノリというか、会話の妙というか、そういうところが魅力の一つだと思います」
新作アニメの収録は「毎回新鮮だった」という内山さん。
「エピソードごとにかなり話の毛色が変わって、登場人物もさまざまなので、毎回新作を演じているような印象でした。収録の度に、全然違うストーリーが始まるので、やる側としても飽きようがないというか。本当にいいとこ取りの新作になっています」
新作でも、さまざまな面を見せる宮村を演じたという内山さんに改めて宮村の魅力を聞くと「捉えどころがない」といい、毎回「どう演じようか?」と模索しているという。
「気弱なところがあるけど、妙に強気に出るシーンもある。心優しい人ではあるんですけど、オラオラ系の顔を見せる時もあって、振り幅が結構あるキャラクターだと思っています。基本はいい人なんですけど、学校の制服姿とプライベートの私服姿が全然違ったりとギャップがあるし、読めないというか。いきなりとっぴな行動を取るところもあるので、どんな人なのか一言で言えないのが宮村というキャラクターらしさかなと。今回のシリーズでもそれは同じように感じましたね」
新作では、宮村と後輩の沢田ほのかとのエピソードに注目してほしいという。
「各キャラクターが、さまざまな顔を見せるというのが『ホリミヤ』の面白さですが、宮村も沢田に対しては、年上のお兄さん感をちょっと出してくるので、見どころだと思います」
「ホリミヤ」は、それぞれのキャラクターの恋模様や、友達同士のやり取りに思わずキュンとさせられるシーンが多いのも魅力だ。内山さんに「最近胸キュンしたことは?」と聞くと、「ないですね」と言いながらも、「チーズケーキかなぁ」と語り始めた。
「きょうの話なんですけど、現場へ向かう途中、ディスプレーにケーキが並んでいるお店を見かけて、チーズケーキを売っていたんです。時間もなかったのでそのまま通り過ぎたんですけど、現場に着いた時、スタッフさんに『あそこのチーズケーキ、おいしいの?』って聞いたら、食べたことがないと言っていたので、『今度買ってみようかな』と言ったら、スタッフさんが買ってきてくれたんです。ただ、かなり高級なチーズケーキだったみたいで『なんてお願いをしてしまったんだ……』と。それをいただけると聞いてキュンキュンしました(笑い)」
なんでも内山さんは甘い物が大好きで、甘い物を食べることが日々の癒やしの時間なのだという。ただ、「今回はあまりに高級すぎて……」と苦笑いしていた。
さまざまな“キュン”が詰まった新作「ホリミヤ -piece-」。内山さん演じる宮村らキャラクターたちの魅力が再発見できるはずだ。
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