映画やドラマでさまざまな役柄を演じ、独特の存在感を放ち続けている俳優の森川葵さん。28歳の誕生日となる6月17日に発売した“最初で最後”の写真集「Ebipilaf(エビピラフ)」(SDP)では、少女のようなあどけなさやキュートな表情から、ランジェリーや水着姿、大胆にお尻を出した姿まで披露している。森川さんに、写真集に込めた思いなどを聞いた。
◇“可愛い”を求めたら「めちゃめちゃ露出度が高くなった」
これまで「写真集を出したい、という気持ちが湧いたことがなかった」という森川さん。だが、あるきっかけから気持ちが動いた。
「近しいスタッフさんが『写真集や水着を出すなら、今がいいかもね』みたいなことをぼそっと言ってくれたんです。それまで考えたこともなかったけど、『今がいいかもね』と言ってくれたことで『1回ぐらい出してみてもいいかな』という気持ちが湧いたんです」
“最初で最後”としたのは、「せっかく出すからにはこの一冊に集中して、二度と出さないつもりで最高のものに仕上げよう、という意味を込めた」から。無邪気に笑う写真やあどけない表情の写真、さらには水着姿やランジェリー姿などの大胆な写真もある。
「“可愛い”を求めていった結果、めちゃめちゃ露出度が高くなっちゃった感じです(笑い)。そういうセクシーな下着のスタイリングもすてきだなと思っていたので、女性が見たときにも『美しいな、こういう下着ってきれいだな』と思ってもらえたらいいな、と思って選びました」
撮影にあたって、心理的な抵抗や緊張はなかったと森川さん。
「水着が嫌でやってこなかったわけではなく、たまたまそういうタイミングがなかっただけなので。今回はスタイリストさんが可愛い下着をいっぱい用意してくれたんです。ちょっとチラ見えしてるブランドのロゴとかも、『セクシーでいいよね』『分かる、可愛い』と話しながら選んでいて、まったく抵抗とかはなかったですね。レーシーな下着もすごく可愛かったですし、繊細で美しいじゃないですか」
◇“エビピラフ”のような存在に
タイトルの「Ebipilaf」は、撮影が終わった後に命名した。遊びの要素が欲しいと考えたことや、英語表記にしたときに「おしゃれな単語っぽく見える」こと、そして「エビピラフ」という食べ物の存在が、自分がそうありたいと考える存在とマッチしていたことが背景にある。
「身近な存在のように思えるけど、頻繁に食べるわけじゃない。でもひさびさに食べると、やっぱりおいしい、いいよねって思う。そんなエビピラフという存在が、自分のありたい存在にマッチしていて。たぶん私自身も、常にみんなの目に止まるような、常にみんなが気にしているような存在ではないと思うけど、久々に見てみたら『あ、やっぱり森川葵っていいよね』と言ってもらえるような存在でありたい」
撮影にあたっては、ジムに通うなどはせず、体作りは自宅で行っていたという。
「とにかく飽き性で、今までジムに通ったことがなく、ボディーメークもしたことがなかったんです。体がバキバキになるのも嫌だったんですよ。『森川葵に似合わない』って勝手に思っちゃって。今回は、ふんわりして女性らしさもありながらきちんとウエストのラインはある、というふうにしたくて、YouTubeでストレッチとか、家でできるエクササイズなどを調べました。それを見ながら、プランク60秒を1日3回とか、スクワットは必ず歯磨きしながら30回とか、小さな運動を積み重ねていきました」
改めて、写真集発売の心境を尋ねると「ちょっと緊張しますね」と森川さん。
「やっぱり、これまで見せてこなかった姿が盛りだくさんなので。みんながどんな反応するのかが気になります。きっと、ずっと応援してくれているファンの方たちすらも見ていなかった表情や姿がいっぱい入っていると思うので。これを見て、さらに好きになってもらえたらいいなって思います」
「Ebipilaf」は、撮影は写真家のND CHOW(アンディ・チャオ)さんが担当。B5判、112ページ。価格は3300円。