マンガ誌「週刊少年ジャンプ」（集英社）の元編集長で、「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」など数々のヒット作を生み出した“伝説の編集者”鳥嶋和彦さんがマンガ術を指南する書籍「Dr.マシリト 最強漫画術」（同）が7月21日に発売された。「最強ジャンプ」（同）で連載された企画「Dr.マシリトの最強漫画術」に大幅に加筆、修正し、鳥嶋さんとマンガ家の鳥山明さん、桂正和さん、稲田浩司さんのそれぞれとの対談も掲載されている。表紙イラストは鳥山さんの描き下ろしで、「ドラゴンボール」の孫悟空と、鳥嶋さんがモデルになった「Dr.スランプ」のDr.マシリトが共演した。

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　鳥嶋さんが編集者目線で語るマンガの描き方、プロのマンガ家になる方法がまとめられている。鳥嶋さんが担当した鳥山さん、桂さん、稲田さんのヒット作のエピソードと共に実践的なマンガ術が掲載されているほか、出版社へのマンガの持ち込み方や、編集者との対峙（たいじ）法、マンガ出版ビジネスの仕組みなども紹介されている。鳥山さんが鳥嶋さんとのエピソードを描き下ろした「あのころのトリシマとトリヤマ」も掲載されている。B5判、196ページで、価格は1980円。

　鳥嶋さんは、鳥山さん、桂さん、稲田さんら人気作家を担当した編集者。マンガだけでなく、「ジャンプ放送局」「ファミコン神拳」などの人気企画も立ち上げた。同企画で出会った堀井雄二さんと共に、ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの誕生にも寄与したことでも知られる。