ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー:“声優無法地帯”一夜限りの復活 千葉繁、加藤賢崇、山口勝平、岩浪美和音響監督がアフレコ秘話語る 「ビースト覚醒」公開記念

映画「トランスフォーマー/ビースト覚醒」の日本語吹き替え版特別試写会に登場した(左から)千葉繁さん、加藤賢崇さん、山口勝平さん、岩浪美和さん(C)2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO,TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.(C)2023 HASBRO
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映画「トランスフォーマー/ビースト覚醒」の日本語吹き替え版特別試写会に登場した(左から)千葉繁さん、加藤賢崇さん、山口勝平さん、岩浪美和さん(C)2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO,TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.(C)2023 HASBRO

 映画「トランスフォーマー」シリーズの最新作「トランスフォーマー/ビースト覚醒」(スティーブン・ケイプル・Jr.監督、8月4日公開)の日本語吹き替え版特別試写会が7月25日、グランドシネマサンシャイン池袋(東京都豊島区)で開催され、声優の千葉繁さん、加藤賢崇さん、山口勝平さん、同作の日本語吹き替え版の演出を担当した岩浪美和音響監督が登場した。「ビースト覚醒」は、1997~98年に放送されたアニメ「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」をベースとしており、アニメの日本語吹き替え版を担当した千葉さんら声優陣、岩浪音響監督がイベントに登場。「ビーストウォーズ」は“声優無法地帯”とも言われた豪華声優陣のアドリブ満載の吹き替えも話題になり、イベントでは、声優陣が“無法地帯”感あふれる軽快なトークで会場を沸かせた。

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 「ビーストウォーズ」は、動物や昆虫、恐竜がロボットに変形し、ビースト戦士として活躍する姿を描いたアニメで、米国、カナダで制作された。日本語吹き替え版では、千葉さんがティラノサウルスからトランスフォームするメガトロン、加藤さんがハチからトランスフォームするワスピーター、山口さんがネズミからトランスフォームするラットルを演じた。ただ、最新作「ビースト覚醒」には、千葉さんらが演じるメガトロン、ワスピーター、ラットルは登場しないといい、この日は、出演者の中で最新作に関わったのは音響監督の岩浪さんのみ。岩浪さんは、千葉さんら3人に「全員(映画に)出ていないってどうかしているよ……でもこれもビーストっぽいかな」と話した。

 イベントは、先日公開され、千葉さんらがナレーションに参加し話題になった「ビースト覚醒」の「無法地帯声優2023予告映像」の上映からスタートした。山口さんが「面白い予告だったでしょ?」、千葉さんが「皆さんもう見てくれましたか?」と観客に呼びかけると拍手が巻き起こった。同予告では千葉さんらが「ビーストウォーズ」で演じたメガトロン、ワスピーター、ラットルが劇中に登場しないことが明かされており、加藤さんが「僕たちが出ないんじゃビースト覚醒しないでしょ~!」、山口さんが「全然覚醒しないよ!」と訴え、千葉さんは「俺たちまだ映画も見ていないしね!」と告白した。

 アフレコでは、特に加藤さんのアフレコの自由度がずば抜けていたといい、千葉さんは「俺たちはドラマに即してアドリブを言うんだけど、(加藤)賢崇さんのアドリブは返せないのよ!(笑い)。どうすんだよ、この先~!?って(笑い)」と笑顔で当時を振り返った。

 岩浪さんによると、最新作のアフレコは当時のアニメシリーズのように自由にはいかず、条件が厳しかったようで、「無法地帯声優2023予告映像」の台本にも厳しくチェックが入ったという。ほかのパターンの予告映像も収録していたといい、その一部と、完全NGでお蔵入りが確定しているパターンを会場限定で上映することに。豪華声優陣によるフルスロットルの“声優無法地帯”がスクリーンに展開し、会場には笑い声が響き渡った。

 同予告のシナリオを執筆したのは岩浪さんで、加藤さんは「音響監督の肩書でこんなにいろいろなことをやる人はなかなかいないんですよ。声優のキャスティングというプロデューサー的な役割から、自分で脚本も書くし、編集もするし、芝居もつけるし……ここまで一人で責任を背負っている人はなかなかいないんです! 岩浪さんはすごいんですから!」と絶賛。千葉さんと山口さんもうなずき、観客からは岩浪さんへ称賛の拍手が贈られた。

 イベントの最後に岩浪さんは、この後に4DX版を鑑賞する観客に向けて「後半大変だよ。しっかり捕まって無理しないでね! 久しぶりにビーストのみんなも帰ってきて、映画としてもいい出来だと思っています。最後まで楽しんでください」とメッセージを送った。山口さんは「いっぱい楽しんでほしいと思います。面白かったら“面白かった”でいいですし、面白くなくても“面白かった”って感想に書いてね! そうじゃないと3年後がなくなっちゃうので!(笑い)。ぜひこの映画をみんなに広めていただいて大ヒットすることを願っています」と語った。

 加藤さんは「岩浪音響監督が長年のキャリアで培ってきた演出テクニックで作られた日本語吹き替え版は、世界中で公開される映画の中でも日本の管轄でしか楽しめない! ぜいたくな時間を共有するということで存分に楽しんでください。字幕版を見たくなったら帰りにムビチケをお求めになって、部活の後輩の分までよろしくお願いします! ぶぅ~ん」とコメント。

 千葉さんは「僕ら出てないけど……きっと(映画は)面白いんでしょ、多分。僕もね、腹立たしいですけど、見てみたいなとは思っています(笑い)。熱い声援のおかげでここまで盛り上がっていますから、3年後、僕たちも出られるように腹筋を鍛えて頑張ります!」と締めくくった。

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