大相撲の元関脇・高見山の渡辺大五郎さんが、9月7日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。今回が最後のテレビ出演と考えているという渡辺さんが、自身の相撲人生を振り返った。
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渡辺さんは1964年に来日し1972年、外国人力士として初の幕内優勝を果たした。「ちょうど日本に来てから8年目かな。(ハワイに暮らす母親は)優勝を喜んだけど、相撲のことを何も分からない」と回顧した。
初優勝後、当時のリチャード・ニクソン米大統領から祝電が届き、大変驚いたという渡辺さん。「場所が終わったら(当時の総理大臣だった)田中角栄さんに会いました」とうれしそうに語った。
現役引退後は、東関親方として、元横綱の曙さん、元小結の高見盛さんら多くの力士を育てた。黒柳さんが「相撲人生で悔いは?」と聞くと、渡辺さんは「なし!」と即答。「もう、やることはやった」と笑顔を見せた。
好きな言葉を聞かれると、「辛抱」「努力」と返答。黒柳さんは「辛抱と努力がなければ、やっぱりここまでは来られなかった」と感心した様子だった。
黒柳さんが「本当にすてきな人生でしたね」と話を振ると、渡辺さんは「そうですね。60年、日本来て頑張って、悔いもない」とコメント。「19歳で(相撲部屋に)入って、もう79歳になって。あっという間。厳しいところもありましたけど、楽しかった。ただ、もう一度は、絶対やらない。もういい。1回だけで」と話し、黒柳さんを笑わせていた。
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