葬送のフリーレン:テレビアニメは連続2クール放送 初回はmiletの特別ED「bliss」 エバン・コール作曲

「葬送のフリーレン」のビジュアル(c)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
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「葬送のフリーレン」のビジュアル(c)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

 「マンガ大賞2021」で大賞に選ばれたことも話題のマンガが原作のテレビアニメ「葬送のフリーレン」が、2024年3月まで連続2クールで放送されることが分かった。初回は、2時間スペシャル「初回2時間スペシャル ~旅立ちの章~」として日本テレビの映画枠「金曜ロードショー」で9月29日午後9時から放送される。金曜ロードショーでテレビアニメシリーズの初回が放送されるのは初めて。以降は、日本テレビが新設するアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」で、10月6日から毎週金曜午後11時に放送される。

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 初回2時間スペシャルで、シンガー・ソングライターのmilet(ミレイ)さんによる特別エンディングテーマ(ED)「bliss」が放送されることも発表された。miletさんはED「Anytime Anywhere」を担当することが発表されているが、初回は異なる楽曲が流れる。「bliss」は、アニメの音楽を手掛けるエバン・コールさんが作曲し、miletが作詞を担当した。

 miletさんは「bliss」について「音や空気感から波のようなうねりと躍動感に感動しました。生きる喜びだけでなく、それに伴う痛みや苦しみまで包容されている音でした。そして曲が終わったときに漂う残り香が、物語の続きへと静かに誘ってくれるようで優しさに救いを感じました」とコメント。

 「歌いながらも、私の中にある形のない愛や闇に体を沈めるように集中していました。起伏のあるメロディーとオーケストレーションの音の波に乗りながら、私もフリーレンたちが生きる場所にトリップして伸び伸び歌っている気持ちになりました」と話している。

 エバン・コールさんは「フリーレンで作った劇伴の世界観に合わせつつ、miletさんのすてきな歌声に合う曲を作るのが最初に考えていたことです。もちろんフリーレンの物語に染まったような曲にしたいと思っていましたが、何よりmiletさんが気持ちよく歌い上げる曲にしたいと思って作りました。寂しさもあり、壮大さもあり、この作品ならではの曲にしないといけないと考えていました」と話し、「歌詞はmiletさんの歌入りのデモとセットで初めて聴いた時からものすごくフリーレンに合う歌詞だと感じました。フリーレンの内心を歌にしたみたいです。それに歌声は想像以上にはまって、心が揺さぶられました」とコメントしている。

 「葬送のフリーレン」は、山田鐘人さん原作、アベツカサさん作画のマンガで、「週刊少年サンデー」(小学館)で2020年4月に連載をスタートした。魔王を倒した勇者一行の魔法使いで、エルフゆえに長寿であるフリーレンが仲間の死を経験し、“人を知るため”に旅をすることになる。コミックスの累計発行部数は1000万部以上。

 アニメは、「ぼっち・ざ・ろっく!」などの斎藤圭一郎さんが監督を務め、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などのエバン・コールさんが音楽を担当する。「サマーウォーズ」などのマッドハウスが制作する。

 種崎敦美さんが主人公・フリーレンを演じるほか、市ノ瀬加那さん、小林千晃さんらが声優として出演する。音楽ユニット「YOASOBI」がオープニングテーマ「勇者」を担当するなど豪華スタッフ、キャストが集結したことも話題になっている。

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