名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
高橋陽一さんの人気サッカーマンガ「キャプテン翼」の新作テレビアニメのシーズン2「ジュニアユース編」が、テレビ東京系で10月1日から毎週日曜午後5時半に放送される。仏パリで開催される国際ジュニアユース大会を舞台に、大空翼、岬太郎、日向小次郎ら日本ジュニアユース代表の戦いが描かれ、翼役の三瓶由布子さんら日本代表メンバーのキャストがシーズン1に続き、出演する。三瓶さんにシーズン2の見どころ、翼への思いを聞いた。
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「キャプテン翼」は、天才サッカー少年の大空翼が個性的なライバルたちと戦う中で成長していく姿を描いたマンガ。1981~88年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。その後も続編が連載され、2013年からはマンガ誌「キャプテン翼マガジン」(同)で最新作「キャプテン翼 ライジングサン THE FINAL」が連載中。1983、1994、2001年にテレビアニメ化され、4度目のテレビシリーズとなる新作テレビアニメのシーズン1が2018~19年に放送された。
約4年ぶりの「キャプテン翼」の新作アニメとなる。シーズン1では個性豊かなライバルたちが続々と登場し、三瓶さんは、これ以上の個性的なキャラの登場はないと思っていたが、その予想はいい意味で覆された。
「シーズン1で登場するライバルたちが強烈で個性豊かだったので『これを超えるものはないだろう』と思っていたんですけど、世界は広かったな、と感じました(笑い)。原作を読んで、これがアニメになって、新たに演じられるキャストのみなさんの個性と混じったらどんなことになるんだろう……と思いましたね」
ドイツ代表キャプテンのカール・ハインツ・シュナイダーを演じる声優の福山潤さん、ヘルマン・カルツ役の三宅健太さんら新しいキャストの参加に、当初は「『キャプテン翼』のすごい世界に、新しいキャラクターがどうなじむんだろう」と心配する気持ちもあったが、杞憂(きゆう)に終わった。
「全然、心配する必要なかったです(笑い)。みんな、より強い個性を引っさげて『どうだ!』という感じで来てくださり、逆に『負けられない』みたいな気持ちになりました。それぞれのキャラクターが信念を持ってライバルとして立ちはだかるんですけど、それに負けない個性豊かな皆さんが演じてくださるので、何の心配もなかったですね」
収録で特に印象に残っているシーンを聞くと「どの試合も、本当に名言、名シーンが止まらなくて選べない。選べないぐらいすごいんですよ!」と熱い答えが返ってきた。
「フランスだと(ピエールとナポレオンの)“エッフェル攻撃”ですよね。『エッフェルを使ってきたか!』みたいな(笑い)。そして、みんなが『サッカーでは俺は負けない』というプライドを持って臨んでいるのが格好いい。サッカーに対する熱さを感じます。ドイツはスターぞろいで、ライバルのキーパーもエースストライカーもいますし、私のお気に入りの仕事師のカルツもいます。本当に個性豊かで戦っていて息つく暇がない。“個性のオンパレード”じゃないですけど(笑い)」
お気に入りに挙げるキャラクターのカルツは、特徴ある語尾が好きな理由の一つだ。
「だってあの人、ドイツ人なのに『ぜよ』って言い出すんですよ! 三宅さんは絶対『ぜよ』を気に入っていて(笑い)。アニメのカルツはすごく『ぜよ、ぜよ』と言います! 個性がよりパワーアップしちゃったカルツはぜひ楽しみにしていただければ。声がついたことで、本当にみんな個性がパワーアップしているんです。ナポレオンも、(アルゼンチン代表の)ディアスもそう。もう、みんなどんどん個性で上書きしていく。『俺が一番だ!』みたいなところが、本当に面白いです」
そう楽しそうに語る三瓶さん。もちろん日本代表への思いも強い。
「最初に日本代表が集まった時、若林(源三)君がわざとギスギスさせて日向君はじめメンバーたちを揺さぶるんですけど、お互いが実力を認め合うライバルだからこそ、絆が深まっていったり、チームワークが良くなっていったりする感じもすごく熱いんです。立花兄弟の『スカイラブハリケーン』の健在ぶりも……。これはやっぱり日本代表で集まらないとできない技だもんね、ということも含めて、強いライバルがいるからこそ、自分たちも成長していく面白さ、熱さが全編を通してずっとあるので、どこも見どころなんですよ!」
そして自身が演じる翼も、強い個性を持っていることを改めて実感した。
「翼君は大人になったかな、普通になったかな、と思っていたんですけど、収録現場では『翼君もやっぱり、なんかすごいよね』みたいなツッコミをされて『え? そうだった?』と(笑い)。自分では慣れすぎたのか、普通のつもりだったんですけど『あ、やっぱり翼君って、ライバルたちに負けない強さがあるんだ』と再認識させられました」
収録は、シーズン1と同様に体力的には大変だったが、約4年ぶりの続編でも違和感なく「すっと演じられた」という三瓶さん。シーズン2では、翼の成長も感じたという。
「南葛を率いて優勝を飾ったキャプテンらしさ、自分の変わらない夢をどう実現していくかに臨む姿勢、芯の強さ、サッカーに対するひたむきな熱が変わらない強さ。それらが全部重なって、本当に真っすぐな強さを持っているんだなって改めて感じました」
では、何度もアニメ化され、長い年月にわたって愛されている「キャプテン翼」の魅力とは?
「少年たちのひたむきさ、情熱があふれている作品なんだなとシーズン2を通して感じました。必殺技や名シーン、名言など、面白い部分もたくさんあるんですけど、ひたむきなシーンだとほろっときてしまう。でも、少年マンガらしい“熱い戦い”という要素もあって、そのバランスの良さが『キャプテン翼』の魅力なんだろうなって」
最後に、改めてシーズン2の見どころを聞くと、やはり“熱さ”と口にする三瓶さん。
「見ていると応援したくなっちゃう熱量、熱さはシーズン1に変わらず、シーズン2でも全面に出ていますので、一緒に応援していただければと思います!」(取材・文・撮影:河鰭悠太郎)
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