なにわ男子・藤原丈一郎:ソロ活動の場で実感「グループにいて良かった」 映画「アナログ」で感じた二宮和也の凄み「目つきが変わる」

映画「アナログ」に出演する藤原丈一郎さん
1 / 20
映画「アナログ」に出演する藤原丈一郎さん

 二宮和也さんの主演映画「アナログ」(タカハタ秀太監督)に出演する人気グループ「なにわ男子」の藤原丈一郎さん。ビートたけしさんの恋愛小説「アナログ」を映画化した今作で、藤原さんは主人公の水島悟(二宮さん)の大阪支社の後輩・島田紘也を演じる。映画では初共演となる二宮さんの印象、出演が発表されての反響、グループ活動とソロ活動の相乗効果について聞いた。

ウナギノボリ

 ◇二宮和也の演技への取り組み方に刺激

 映画は、悟(二宮さん)と、携帯電話を持たない謎めいた女性、美春みゆき(波瑠さん)が喫茶店で出会い「毎週木曜日にこの喫茶店で会いましょう」と約束。週に一度だけ会うことを大切に、ゆっくりと関係を紡いでいく2人の恋愛を描く。思いを募らせた悟が、みゆきにプロポーズすることを決意するが、当日の木曜日にみゆきが現れず……というストーリー。

 今作出演の反響を、藤原さんは「スーツを着た会社員役は初めてで、発表されたときもスーツ姿だったので、ファンの方からは『普段見られない藤原丈一郎を見られるのは楽しみ』という声をたくさんいただきました」と喜ぶ。

 なにわ男子メンバーの西畑大吾さんは二宮さんへの憧れを公言しているが、「大吾には『二宮君と共演するらしいな』と言われ、『おめでとう(の気持ち)』もありつつ、多少の嫉妬感もあったような気がする(笑い)」と明かし、「24時間テレビが『ジャにのちゃんねる』さんからなにわ男子にバトンタッチしたのも大きく、メンバーも喜んでくれました」と笑顔を浮かべる。

 映画がクランクインした当日に二宮さんへあいさつするため現場へ行ったという藤原さん。「Jr.時代に嵐さんのバックで踊ったこともあり、まさか二宮君と芝居で共演するとは。ましてや同じシーンでせりふをキャッチボールし合うとは想像できなかった」といい、「二宮君には、『藤原丈はさ』『違います。丈は苗字には入りません』みたいなやりとりでイジってもらえて。撮影の雰囲気も感じられたので、クランクインの日に行けたのは大きかった」としみじみ語る。

 二宮さんの演技を間近で見て、「オンオフの切り替えがすごいと聞いていたのですが、台本を持たず、いつもの二宮君として現場に来て、カメラがまわるとすっと役になる。目つきが変わるし、監督の演出にもスムーズに対応されていて思わず見入っちゃいました」と感銘を受け、「演技に関しては何も言わない。見て学ぶというか。今まで会ってきた中でもまた違う毛色(の役者)だなって思いました」と刺激を受けたという。

 ◇ソロ活動は「グループに還元することを意識」

 藤原さんは自身の役について、「二宮君とは普段の関係性も事務所の先輩と後輩なので、そこはやりやすかった」と切り出し、「気を使う後輩で関西弁。関西人やから身振り手振り多いのかなとか考え、いろいろ試行錯誤しながら引き出しを増やしつつ撮影に挑みました」と演技プランを説明する。

 完成した映像を見て、「いろいろな役者さんの中に混ざって自分が演じていたのは改めてゾッとしました。このラインナップにいるのか、という驚きはあります」と率直な思いを口にし、「芝居に関しては見てくださった方に評価していただければ。ただ緊張をしていた部分もあったので、場数なり、場慣れが必要なのかなとは思いました」と自己採点した。

 近年では俳優としても活躍し、ソロ活動が増えているが、「初めての方がほとんどでしたが、『この前は道枝(駿佑さん)がお世話になりました』『うちの大橋(和也さん)がお世話になりました』といったところから会話が生まれる。グループにいて良かったなと思う」とメンバーに感謝する。

 さらに「メンバーが出ているドラマは見ようとなるし、見ると勉強もできる。興味が湧いた作品だけでなく、メンバーが出ているものも見るから、見て学べる機会は人より多いはず。そうやって生かせるのはグループとしていいなと思います」と語る。

 今作への出演を含めソロ活動からグループにフィードバックできるものはと聞くと、「『アナログ』には素晴らしい演者さんが大勢出られていて注目度も高い。そんな作品のクレジットで自分の名前に『(なにわ男子)』とあると、『なにわ男子の子が出ていた』と見た方の記憶に残るのは大きいし、グループに還元できているのかな。自分だけじゃなく、西畑も大西(流星さん)もそうだし、みんなグループに還元することを意識しながらやっていますね」と答えた。(取材・文:遠藤政樹)

 ※ヘアメーク:松本智色(JOUER)/スタイリスト:小林美月

写真を見る全 20 枚

映画 最新記事