「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中のマンガが原作のテレビアニメ「葬送のフリーレン」。原作は「マンガ大賞2021」で大賞に選ばれた人気作で、アニメが10月に放送をスタートし、映像美が話題になっている。同作の映像美について解説する。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
「葬送のフリーレン」は、山田鐘人さん原作、アベツカサさん作画のマンガで、「週刊少年サンデー」で2020年4月に連載をスタートした。勇者一行が魔王を倒した後の物語を描く“後日譚”ファンタジーで、エルフゆえに長寿である魔法使いのフリーレンが仲間の死を経験し、“人を知る”ために旅をすることになる。
アニメの初回は「初回2時間スペシャル ~旅立ちの章~」として日本テレビの映画枠「金曜ロードショー」で放送され、第2話からは日本テレビが新設したアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」で毎週金曜午後11時に放送されている。「ぼっち・ざ・ろっく!」などの斎藤圭一郎さんが監督を務め、「ワンパンマン」「Sonny Boy -サニーボーイ-」など数々の名作を世に送り出してきたマッドハウスが制作するなど豪華スタッフが集結したことも話題になっている。
アニメを手掛けるTOHO animationの田口翔一朗プロデューサーに取材した際、アニメ「葬送のフリーレン」の魅力について「大まかに三つあります」と語っていた。
「葬送のフリーレン」は生と死がテーマの一つになっており、じんわりと心に染みるような独特の空気感がある。魅力の一つは「他者を思う気持ち、真心をつむいでいく物語、“ドラマ”」で、丁寧に表現しようとした。
もう一つの魅力は「アクション」だ。「少年マンガらしいバトルアクションもある。そのアクションにおいて、動きや音が付くことで、アニメならではの表現をしようとしました。『ワンパンマン』もそうですが、マッドハウスさんはアクションに非常に強いので、“アクションの魅力”を存分に発揮していただきたかった」という。
最後は「キャラクターの魅力」で「愛嬌(あいきょう)あふれるキャラクターばかりですし、回を重ねるごとに、フリーレンの表情が豊かになっていきます。このキャラクターたちの魅力を知ってもらいたい」と思いを込めた。
アニメでは、ドラマ、アクション、キャラクター、という三つの魅力を最大限に表現しようとした。「熱量の高い方たちが一丸となって作っている」という。
「芝居、動物の動きなども細やかで、例えばフリーレンが草に触れるシーンも彼女らしさが感じられる。小物、ディティールも緻密です。コンセプトアートの吉岡誠子さんには、この世界、この地域、この季節だから、こういう植物が生えている……と緻密に世界観を設計いただいています。例えば、鍵一つを見ても、鍵穴、鍵の仕組みなどを用意していただいていたり、摘んでいる草にも設定があるなど細かいんです。そしてバトルアクションもびっくりするような映像になっています」
細部までこだわり抜き、丁寧にアニメ化したことで、映像美を実現したようだ。さらに、Evan Call(エバン・コール)さんの音楽、フリーレン役の種崎敦美さんら声優陣の熱演……など“音の力”が融合することによって、壮大な世界観を表現した。「葬送のフリーレン」はさまざまな魅力にあふれたアニメだ。その魅力を堪能してほしい。
「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の久世蘭さんのラブコメディーマンガ「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」がテレビアニメ化されることが分かった。ヒロインの川井モナと、モナがオト…
吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作テレビアニメ「柱稽古編」の第1話「鬼舞辻無惨を倒すために」がフジテレビ系で5月12日に1時間スペシ…
マンガ誌「月刊COMICリュウ」(徳間書店、現在は休刊)ほかで連載された蒼星きままさんの人気マンガ「きのこいぬ」がテレビアニメ化され、今秋に放送されることが分かった。アニメの詳細…
電撃文庫(KADOKAWA)の支倉凍砂(はせくら・いすな)さんの人気ライトノベル「狼と香辛料」の約15年ぶりとなる完全新作テレビアニメ「狼と香辛料 MERCHANT MEETS …
人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版最新作となる第27作「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」の興行収入が128億円を突破したことが分かった。観客動員数は898万人を…