薬屋のひとりごと
第13話 外廷勤務
12月27日(金)放送分
「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中のマンガが原作のテレビアニメ「葬送のフリーレン」。原作は「マンガ大賞2021」で大賞に選ばれた人気作で、アニメが10月に放送をスタートし、映像美が話題になっている。同作の映像美について解説する。
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「葬送のフリーレン」は、山田鐘人さん原作、アベツカサさん作画のマンガで、「週刊少年サンデー」で2020年4月に連載をスタートした。勇者一行が魔王を倒した後の物語を描く“後日譚”ファンタジーで、エルフゆえに長寿である魔法使いのフリーレンが仲間の死を経験し、“人を知る”ために旅をすることになる。
アニメの初回は「初回2時間スペシャル ~旅立ちの章~」として日本テレビの映画枠「金曜ロードショー」で放送され、第2話からは日本テレビが新設したアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」で毎週金曜午後11時に放送されている。「ぼっち・ざ・ろっく!」などの斎藤圭一郎さんが監督を務め、「ワンパンマン」「Sonny Boy -サニーボーイ-」など数々の名作を世に送り出してきたマッドハウスが制作するなど豪華スタッフが集結したことも話題になっている。
アニメを手掛けるTOHO animationの田口翔一朗プロデューサーに取材した際、アニメ「葬送のフリーレン」の魅力について「大まかに三つあります」と語っていた。
「葬送のフリーレン」は生と死がテーマの一つになっており、じんわりと心に染みるような独特の空気感がある。魅力の一つは「他者を思う気持ち、真心をつむいでいく物語、“ドラマ”」で、丁寧に表現しようとした。
もう一つの魅力は「アクション」だ。「少年マンガらしいバトルアクションもある。そのアクションにおいて、動きや音が付くことで、アニメならではの表現をしようとしました。『ワンパンマン』もそうですが、マッドハウスさんはアクションに非常に強いので、“アクションの魅力”を存分に発揮していただきたかった」という。
最後は「キャラクターの魅力」で「愛嬌(あいきょう)あふれるキャラクターばかりですし、回を重ねるごとに、フリーレンの表情が豊かになっていきます。このキャラクターたちの魅力を知ってもらいたい」と思いを込めた。
アニメでは、ドラマ、アクション、キャラクター、という三つの魅力を最大限に表現しようとした。「熱量の高い方たちが一丸となって作っている」という。
「芝居、動物の動きなども細やかで、例えばフリーレンが草に触れるシーンも彼女らしさが感じられる。小物、ディティールも緻密です。コンセプトアートの吉岡誠子さんには、この世界、この地域、この季節だから、こういう植物が生えている……と緻密に世界観を設計いただいています。例えば、鍵一つを見ても、鍵穴、鍵の仕組みなどを用意していただいていたり、摘んでいる草にも設定があるなど細かいんです。そしてバトルアクションもびっくりするような映像になっています」
細部までこだわり抜き、丁寧にアニメ化したことで、映像美を実現したようだ。さらに、Evan Call(エバン・コール)さんの音楽、フリーレン役の種崎敦美さんら声優陣の熱演……など“音の力”が融合することによって、壮大な世界観を表現した。「葬送のフリーレン」はさまざまな魅力にあふれたアニメだ。その魅力を堪能してほしい。
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