戦隊大失格:負け続けの主人公 ヒーローらしからぬ不敵な笑み テレビアニメカット公開 スタッフが語るこだわり

「戦隊大失格」の一場面(C)春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」製作委員会
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「戦隊大失格」の一場面(C)春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」製作委員会

 人気マンガ「五等分の花嫁」で知られる春場ねぎさんのマンガが原作のテレビアニメ「戦隊大失格」のカットが公開された。負け続けの人生にやるせなさを感じ横たわる主人公・戦闘員Dのほか、竜神戦隊ドラゴンキーパーのレッドキーパーが正義のヒーローらしからぬ不敵な笑みを見せるシーン、物語のキーとなる桜間日々輝、錫切夢子が描かれている。

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 同作は「TIGER & BUNNY(タイバニ)」「いぬやしき」などで知られ、スーパー戦隊シリーズなどにも参加してきたさとうさんが監督を務めることも話題になっている。さとう監督が絶賛する新鋭アニメーターの古関果歩子さんがキャラクターデザインを担当する。さとう監督は「キャラクターデザイナーとしてキャリアがある僕から見ても彼女の『華』と『憂い』のある絵は印象的で、僕らが望むクリエーティブを具現化できる可能性を強く感じました」と話している。

 古関さんは「ただ春場先生の絵柄を再現するのではなく、色がついて動いた時に『そのキャラ』らしく見えるよう、キャラの挙動までイメージしてデザインに取り組みました」とこだわりを語っている。

 「いぬやしき」「神撃のバハムート VIRGIN SOUL」で総作画監督、「タイバニ」でキャラクターデザインを担当した羽山賢二さんが、アニメーションスーパーバイザーとして参加する。さとう監督は「アニメーションスーパーバイザーとしては、こちらからは何も言うことがないくらいです」と信頼を寄せ、羽山さんも「さとう監督とは長い付き合いですが、とどまるところを知らない創作意欲にはいつも勉強させていただいています」と話している。

 「戦隊大失格」は、2021年2月に「週刊少年マガジン」(講談社)で連載を開始。悪の怪人軍団の末端戦闘員である戦闘員Dが、正義の味方だと思われていた竜神戦隊ドラゴンキーパーと戦う異色のアンチヒーローマンガ。怪人たちの侵攻を食い止める竜神戦隊ドラゴンキーパーは、全人類から羨望(せんぼう)のまなざしを向けられていたが、実は怪人側が必ず負けることを義務付けられた茶番劇だった。戦闘員Dがやりたい放題の“とんでもスーパー戦隊”をぶっ潰すため、立ち上がることになる。シリーズ累計発行部数は2000万部以上。11月16日にコミックス最新12巻が発売される。

 アニメは、小林裕介さんが主人公で、悪の怪人軍団の末端戦闘員である戦闘員Dを演じるほか、梶田大嗣さん、矢野優美華さんが声優として出演する。TBS系全国ネットで2024年に放送される。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:さとうけいいち▽シリーズ構成:大知慶一郎▽キャラクターデザイン:古関果歩子▽アニメーションスーパーバイザー:羽山賢二▽アニメーション制作:Yostar Pictures

 ◇キャスト(敬称略)

 戦闘員D:小林裕介▽桜間日々輝:梶田大嗣▽錫切夢子:矢野優美華

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