高橋留美子さんの人気マンガ「うる星やつら」の完全新作テレビアニメの追加キャストが発表され、島崎信長さん、くまいもとこさん、石見舞菜香さんが出演することが分かった。島崎さんらは第2期に登場するキャラクターを演じ、島崎さんは面堂家のお抱え庭師・菜造じいの孫息子の真吾役、くまいさんはあまたある未来の世界で、諸星あたるがある女性と結婚して生まれた男の子・諸星こける役、石見さんはあたるのことが好きだった幽霊の女の子・望役として出演する。

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　真吾は、面堂家の敷地内で電気野菜の栽培実験中に行方不明になっており、電気密林で生きてきたため耐電性を持っている。島崎さんは「うる星やつら」について「時を越えて愛され続ける、人々の心を動かし続ける、直接的にも間接的にもあらゆる場所で人々に、作品に影響を与え、ずっと広がり続けている。今この瞬間にもキラキラ輝き生き続けている作品だと思っています。携わらせていただき、光栄です」と思いを語っている。

　真吾については「尋常じゃない思い込み力の高さ、真っすぐで嫌な感じのしない押しの強さ、素直で純朴で、案外柔軟さも持ち合わせているけれど、でもやっぱりブレない。まさに高橋留美子先生の作品世界のキャラクターだなと高まりました。真っすぐ全力で、楽しんで演じさせていただきました」と話している。

　くまいさんは「うる星やつら」について「ラムちゃん役の上坂（すみれ）さんが甲子園で始球式をした話をスタッフの方とお話しされていて、阪神ファンの私がにわかに食いついた反応をしたせいか、なんとそのイベントでのグッズをプレゼントしてくださいました……。大人げなかった私に大人の対応の上坂さん。申し訳ない……」とエピソードを明かした。演じる諸星こけるについては「あたるくん役の神谷（浩史）くんに『アホっぽくて良かった』とお墨付きをいただきました（笑い）。可愛く演じたつもりだったのにな（笑い）」と話している。

　石見さんは「うる星やつら」について「自分が生まれる前から長く愛されている、誰もが一度は見かけたことがあるのではないかと思うくらい、すごい作品だと感じています」と話し、「望ちゃんは、とってもピュアで、真っすぐで、応援したくなる女の子だなと感じました。望ちゃんの胸のときめきや、願いを、大切に感じながら演じさせていただきました。とてもすてきなお話なので、見ていただくのが楽しみです」とコメントを寄せている。

　「うる星やつら」は、「めぞん一刻」や「らんま1／2」「犬夜叉」などでも知られる高橋さんの代表作の一つ。高橋さんは、1978年に「勝手なやつら」でデビューし、「うる星やつら」は1978～87年に「週刊少年サンデー」（小学館）で連載された。趣味はガールハントの高校生・諸星あたると、地球に来た鬼族の娘・ラムの日常が描かれた。テレビアニメがフジテレビ系で1981年10月～1986年3月に放送された。

　新作アニメは、同作を刊行する小学館の創業100周年を記念して、原作のエピソードを選び抜き、全4クールでテレビアニメ化される。「ジョジョの奇妙な冒険　黄金の風」などの高橋秀弥さん、木村泰大さんが監督を務め、david productionが制作する。第1期が2022年10月～2023年3月に連続2クールで放送された。第2期がフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」ほかで2024年1月から放送される。

　◇キャスト（敬称略）

　諸星あたる：神谷浩史▽ラム：上坂すみれ▽三宅しのぶ：内田真礼▽面堂終太郎：宮野真守▽錯乱坊：高木渉▽サクラ：沢城みゆき▽ラン：花澤香菜▽レイ：小西克幸▽おユキ：早見沙織▽弁天：石上静香▽テン：悠木碧▽藤波竜之介：高垣彩陽▽竜之介の父：千葉繁▽水乃小路飛鳥：M・A・O▽水乃小路父：桜井敏治▽水乃小路母：三石琴乃▽真吾：島崎信長▽諸星こける：くまいもとこ▽望：石見舞菜香