ドラマ1週間:新木優子が1月期「日曜劇場」に出演 狙った獲物は逃がさない通称“カルメン”に 鈴木おさむ“最後の地上波連ドラ”

ドラマ「さよならマエストロ」に出演する新木優子さん(左)と宮沢氷魚さん(C)TBS
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ドラマ「さよならマエストロ」に出演する新木優子さん(左)と宮沢氷魚さん(C)TBS

 1週間の主なドラマのニュースをまとめて紹介する「ドラマ1週間」。今回(12月2~8日)は、新木優子さんが、2024年1月期にTBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)で放送される連続ドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」に出演する話題、32年間続けてきた放送作家・脚本家業を引退することを発表した鈴木おさむさんが脚本を手掛ける“最後の地上波連ドラ”「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙(だま)し愛―」(テレビ朝日系、土曜午後11時半)が来年1月期に放送されることが話題になった。前後編で取り上げる。

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 俳優の栗山千明さんが、小芝風花さん主演で2024年1月スタートの木曜劇場「大奥」(フジテレビ系、木曜午後10時)に出演することが12月2日、明らかになった。栗山さんは大奥に身を置く女性たちの頂点・大奥総取締役の松島の局を演じる。栗山さんが木曜劇場に出演するのは初めて。松島の局は、公家の娘で、徳川家重の嫡男・家治(亀梨和也さん)の教育係だったが、将軍付き上臈御年寄となり、大奥を取り仕切り幕政にも影響力を持つ大奥総取締役にまで上り詰めた実力者。権力をほしいままにする側用人・田沼意次(たぬま・おきつぐ)と手を組み、“ある計画”をもくろんでいて……と展開する。栗山さんは「小芝さん演じる倫子を追い詰めていく役どころなので、見てくださる方々に嫌われる覚悟で精いっぱい務めたいと思います」と意気込みを語った。

 俳優の横田真悠さんが、2024年1月期にテレビ朝日系で放送される連続ドラマ「マルス-ゼロの革命-」(火曜午後9時)に出演することが2日、分かった。“癒やし系”の桜庭杏花を演じる。ドラマは「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系、2019年)などで知られる脚本家・武藤将吾さんによるオリジナルストーリー。落ちこぼれ高校生たちが、謎の転校生“ゼロ”こと美島零(みしま・ぜろ、道枝駿佑さん)に扇動され「マルス」という動画集団を結成し、社会に反旗を翻(ひるがえ)す青春ドラマ。横田さんが演じる杏花は、「マルス」きっての癒やし系。よく食べてよく寝る天真爛漫な女子高生。「食べることが大好きな女の子で周りを明るく癒やす存在」だといい、「いろいろなことが起こるストーリーの中で彼女を見て笑顔になってもらえたらうれしいです」とコメントした。

 俳優の久住小春さんが、TBSの深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」で1月23日深夜にスタートする「瓜を破(わ)る~一線を越えた、その先には」に、「EXILE/FANTASTICS」の佐藤大樹さんとダブル主演を務めることが2日、明らかになった。久住さんが民放の連続ドラマで主演を務めるのは初めて。累計発行部数350万部を突破した板倉梓さんの人気マンガ「瓜を破る」(芳文社)が原作。久住さんが演じる香坂まい子は、ごく普通のどこにでもいるようなOLだが、30歳を超えても性体験がないことが悩み。劣等感にもんもんとするあまり、自分を変えるべくある行動を起こす。久住さんは「ラブシーンをはじめ、初挑戦の場面もたくさんあって、体当たりの演技をしています。まい子という役は本当にたくさんの方に共感していただけるのではないかと思います」と語った。

 2024年3月31日をもって32年間続けてきた放送作家・脚本家業を引退することを発表した鈴木おさむさんが脚本を手掛ける“最後の地上波連ドラ”として、2024年1月20日にテレビ朝日系で「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙(だま)し愛―」(土曜午後11時半)がスタートすることが4日、分かった。大竹玲二さんのマンガ「離婚しない男」(講談社)が原作で、伊藤淳史さんが主演を務める。「日本での父親の親権獲得率はほぼ1割」を題材にしたドラマで、主人公は、妻の不倫を目撃し離婚を決意した大手新聞社の社会部エース記者、岡谷渉。伊藤さん演じる渉が、妻の不倫に気づかないふりをしながら証拠を収集し、父親が親権を獲得する困難に立ち向かう姿を描く“リコン・ブラックコメディー”となる。鈴木さんは「最後なので、肩が壊れるかもってくらいでフルスイングで投げております。正直いろいろな意味で話題作になり、問題作になると思います」とアピールした。

 櫻井翔さんが主演を務めた2023年1月期の連続ドラマ「大病院占拠」(日本テレビ系)の続編で、土曜ドラマ枠(土曜午後10時)で2024年1月期に放送される「XXX占拠」(XXXは後日発表)に、俳優の比嘉愛未さん、ソニンさん、お笑いコンビ「春とヒコーキ」のぐんぴぃさんが前作と同じ役で続投することが4日、発表された。続編「XXX占拠」では、神奈川県内の「某所」で、再び大規模な占拠事件が発生。犯人はまたしても顔を面で隠した武装集団で、櫻井さん演じる刑事の武蔵が、複数の人質と共に巻き込まれる……という内容。武蔵に与えられた期限はわずか1日。前作同様、完全オリジナルの“タイムリミット・バトル・サスペンス”となる。

 人気グループ「Aぇ! group」の末澤誠也さんと俳優の関水渚さんが、2024年1月11日にスタートするMBS「ドラマ特区」枠(木曜深夜0時59分ほか)のドラマ「彼女と彼氏の明るい未来」でダブル主演を務めることが4日、明らかになった。末澤さんは今作がドラマ初主演で、「純粋にめちゃくちゃうれしかったです」と喜んでいる。ドラマは、マンガ誌「月刊コミックビーム」(KADOKAWA)で2018年9月号~2020年3月号に連載された谷口さんの同名マンガが原作。小学校教師の青山一郎(末澤さん)は、平凡で冴えない人生を歩んできたが、佐々木雪歌(関水さん)という、最愛の彼女ができた。幸せな同居生活を送っていたある日、友人が開発した“過去が見られるVRマシーン”を試すと、自分の知らない雪歌の過去を知ってしまう。清純に見えた彼女の破天荒な“黒歴史”を知ってしまった一郎は絶望に陥るが……という急転直下のブラック・ラブコメディーだ。

 俳優の吉田羊さんと平岩紙さんが、菊地凛子さん主演で2024年1月3日午後9時から放送される日本テレビ系の新春スペシャルドラマ「侵入者たちの晩餐」に出演することが4日、分かった。バカリズムさんの脚本で「ブラッシュアップライフ」制作チームが手がけるサスペンスドラマ。菊地さんは家事代行サービス会社「スレーヌ」の清掃専門スタッフ、田中亜希子を、平岩さんは「スレーヌ」料理専門スタッフで亜希子と顔見知りの小川恵を、吉田さんは恵とはヨガ教室で友人となった江藤香奈恵を、それぞれ演じる。3人はある夜、豪邸に侵入することになる。普段は家事代行サービスで働く平凡な彼女たちがなぜ罪を犯すことになったのか。侵入の先に待ち受けているのは絶望か希望か……。「ブラッシュアップライフ」と同じく女性グループを軸に展開していく。

 2024年1月15日にスタートするカンテレ・フジテレビ系“月10”ドラマ「春になったら」(月曜10時)に、濱田岳さん、小林聡美さん、光石研さん、筒井真理子さんが出演することが4日、分かった。4人は、木梨憲武さん演じる椎名雅彦と、奈緒さん演じる娘の瞳を取り巻く家族、婚約者、職場の仲間など、父娘にとって欠かせないキャラクターとして登場する。ドラマは「HERO」シリーズ(フジテレビ系、2001~15年)やNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「まんぷく」(2018~19年)などを手がけた脚本家・福田靖さんのオリジナル作。早くに妻(母)を亡くし、反発し合いながらも支え合って生きてきた父娘が、残された時間を悔いなく過ごそうとする。個性豊かな周囲の人たちを巻き込みながら、父娘の秘め事や隠された思いが明らかになる。

 俳優の新木優子さんが、2024年1月期にTBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)で放送される連続ドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」に出演することが5日、明らかになった。オーケストラの和を乱す“魔性のフルート奏者”倉科瑠李を演じる。ドラマは、西島秀俊さん主演、芦田愛菜さん共演のオリジナルストーリー。夏目俊平(西島さん)は、世界的な天才指揮者だが、音楽以外の能力はゼロで家事は何一つできないポンコツな上に、超マイペースな天然男。5年前に起きたある事件をきっかけに、家族は俊平のもとを去り、俊平自身は音楽界から離れていた。新木さんが演じる瑠李は、プロのオーケストラで活躍するフルート奏者だが、恋愛絡みで事件を起こして数多のオケをクビになってきた。狙った獲物は決して逃がさない通称“カルメン”。俊平に出会い、自分にまったく振り向かない彼の心を射止めようと燃えるという“アパッシオナート”なキャラクターだ。宮沢氷魚さんの出演も発表された。宮沢さんは、芦田さん演じる響の同僚で、ポジティブ思考で明るいトランペッターの森大輝を演じる。

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