火狩りの王:久野美咲「人見知りな性格の灯子」に共感 石毛翔弥「演じているのは自分だけじゃないと強く感じた」 第2シーズン1月14日スタート

「火狩りの王」で灯子を演じる久野美咲さん(左)と煌四役の石毛翔弥さん (C)日向理恵子・ほるぷ出版/WOWOW
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「火狩りの王」で灯子を演じる久野美咲さん(左)と煌四役の石毛翔弥さん (C)日向理恵子・ほるぷ出版/WOWOW

 日向理恵子さんの長編ファンタジー小説シリーズが原作のテレビアニメ「火狩りの王」の第2シーズンが2024年1月14日午後11時からWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドで放送・配信される(第1話は無料放送)。灯子役の久野美咲さんと煌四役の石毛翔弥さんが、作品の重厚感とその魅力を語った。

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 「火狩りの王」は、“火”をテーマにしたファンタジー。人類最終戦争後の世界を舞台に、子供たちが多くの困難に直面しながらも懸命に生きる姿を描く。アニメは「SAMURAI DEEPER KYO」「今日からマ王!」などの西村純二さんが監督を務め、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「機動警察パトレイバー」などの押井守さんが構成・脚本を担当する。第1シーズンが1~3月にWOWOWプライムで放送された。

 久野さん演じる灯子は、紙漉(す)きの村に暮らす11歳の少女。薬を探して禁じられた森に入り、炎魔に襲われたところを見知らぬ火狩りに助けられる。石毛さん演じる煌四は、首都に暮らす15歳の元学生。優秀な頭脳を認められ、学院の特別生となった。失踪した火狩りを父に持ち、やがて極秘に雷火の研究をする。

 久野さんは、第1シーズンのアフレコを「特に最初はものすごく緊張したのを覚えています。灯子は人見知りな性格なのですが、私自身もそういう部分があるので、村から首都に向かう中で初めて出会う人たちに、なかなか思っていることを伝えることができないシーンはとても共感できました」と振り返る。

 作品を見て「『火狩りの王』という作品は、世界観が壮大で、特に第1シーズンは村と首都の対比が鮮明なんですよね。原作小説を読んでいるときから感じていましたが、映像になると、より空気感ががらっと変わります。音響効果も、村のシーンでは、あたかも自分が森の中にいるような感覚を味わえる足音だったり、風の音も草木が揺れる音もすごくリアルなんですけど、打って変わって首都のシーンでは、機械的というか、人工的な音がすごく使われていて。これはアニメになったからこそ味わえる感覚だなって。原作の魅力の一つでもある世界の対比が、アニメでより表現されているように感じました」と語った。

 石毛さんは「第1シーズンは本当に、ただただ必死に演じさせてもらっていたので、いろいろな不安もあったんですけど、完成した作品を見た時に、アフレコ時にはわからなかった部分が補完された感じがして、これから第2シーズンを演じる上での指標になったな、と強く感じられました」と回顧する。

 「僕たちはアニメーションで表現される世界の一部を一人の人物として声で表現していますが、やっぱり映像や木々や水の音などがすべて合わさって、作品世界が出来上がるので、そういった意味で『演じているのは自分だけじゃないんだな』っていうのを強く感じられましたね。煌四の足音だったり、彼が出す一つ一つの音がよりリアルに感じられると、煌四がその世界にしっかり存在しているんだっていうのが、より鮮明に、際立って表現されていると思いました」と話した。

 久野さんは、灯子を演じて「人物の存在感はもちろん、表情や感情の繊細な表現にも感動しました。灯子は自分の感情を言葉であまり表現できないシーンが多かったのですが、灯子の瞳の揺れ動きによって、その心の内が繊細に表現されていて。他にも、アドリブで入れた息に合うような表情やアクションにしていただいたり。言葉にはされていない感情がしっかり伝わってくるような表現にもなっていて、本当にありがたいなって思います」と語った。

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