ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された甲本一さんのファンタジーマンガが原作のテレビアニメ「マッシュル-MASHLE-」の第2期「神覚者候補選抜試験編」がTOKYO MXほかで放送されている。魔法界を舞台に、魔法が使えない少年、マッシュ・バーンデッドが魔法学校に入学し、鍛え抜かれた筋肉の力でトップを目指す……というストーリーで、テレビアニメ第1期が2023年4~6月に放送された。第1期の終盤では、人気声優の梶裕貴さんが演じる“神覚者”レイン・エイムズが登場し、圧倒的な強さを見せつけたことも話題になった。第2期では、レインはどんな活躍を見せるのだろうか? アニメのレギュラー作品としては初めての共演となったマッシュ役の小林千晃さん、レイン役の梶さんに、第2期の収録、互いの印象などについて聞いた。
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梶さん ギャグとシリアスのバランスが心地よい作品ですよね。マッシュは主人公なんですけど、いわゆる“ジャンプの主人公”っぽくなくて。でも、そんなマッシュだからこそ、まわりの仲間たちも影響されていく。そこが熱いですよね。彼の中には、絶対的な“己”があって、決して周りに忖度(そんたく)しない。常に自分らしくいられる人なんです。そのあたりが、まさに今の時代に響く性質を持った主人公像と言えるのかなと。読んでいるうちに、どんどんマッシュのことが好きになっていきましたし、その強さとブレのなさが気持ちよくて、仕舞いには彼の存在に安心感すら抱きはじめていたり(笑い)。読めば読むほど、「ああ、こいつはまごうことなき主人公だ!」と感じさせられる作品ですね。
小林さん その通りです! 全肯定です。僕も演じる前からマッシュは、そういう存在でしたし、演じてみた結果、やっぱりブレないし、それが心地よく、彼の強みであると改めて感じました。
梶さん いい意味で裏切ってくれるんですよね。そもそも魔法とファンタジーの物語なはずなのに、主人公のマッシュはパワーで戦うわけですから(笑い)。甲本一先生のユニークさ、真面目さ、優しさが、作品とキャラクターに如実に現れているなと。
梶さん えっと……普通です(笑い)。全然嫌いじゃないですよ!
小林さん 大体そうですよね。
梶さん シュークリームも好きだけど、ほかにも好きなスイーツはあるかなって。すごくおいしいと思います。でも、普通(笑い)。
梶さん レインは、物語の冒頭から、この世界における強者=神格者として、名前と姿が登場していたキャラクターですよね。僕自身も小さい頃からときめいてきた、いわゆる少年マンガの“憧れのキャラクター”的ポジション。そんな役柄を任せていただけたことが、感慨深くて、とてもうれしかったですね。これまでは、がむしゃらに戦って、いろいろな経験をする中で成長していくようなキャラクターを演じさせていただくことが多かったので。光栄に感じつつ、同時に責任やプレッシャーも感じました。「この人は、圧倒的存在なんだ」と、登場人物たちや視聴者の皆さんに感じてもらわないといけないわけですから。特に、暴力的でサディスティックな本格的初登場シーンは、かなりのインパクトがありましたしね。でも実際には、学校や魔法界のことを真っ直ぐに考えていて、意外にもおちゃめな(天然な?)ところもある人物。どこかしらマッシュと近い部分もあるのかな、なんて思いながら演じさせていただきました。
梶さん 実は、あれでも抑え気味で。最初のテストの時に「そこまで低くせずに」というディレクションをいただいたので、制作チームのイメージとすり合わせながら微調整し、今の形に落ち着いた感じなんです。でもそれ以降は、特に大きな改善点もなく、スムーズに収録が進んでいったように記憶しています。
小林さん 梶さんが主人公やメインキャラクターで出演されていた作品を声優になる前から見てきたので、この作品では、梶さんが僕らを導いてくれる存在として出演されていることがうれしくて、感慨深いです。レインの原作ファンからしてもぴったりですし、本当に素晴らしくて、うれしくなりました。
梶さん ありがとう。千晃君とは「アニメでガッツリ共演したいね」とずっと話していたので、今回それがかなってうれしかったです。
梶さん レギュラー作品としては、そうですね。単発のアニメやラジオでの共演はあったんです。僕のラジオに千晃君が遊びに来てくれたり、僕が千晃君のラジオにお邪魔したり。最初に会ったのはイベントだったよね。イベント後に、改めてあいさつに来てくれて、そこで異常な愛を……。
小林さん 通常ですよ! 僕は梶さんの影響を受けてきたので。
梶さん 僕が10年近く前に参加していた作品を見てくれていて、それが声優を始める理由の一つだった、というようなことを話してくれたり……。これは驚きなんですが、まさかの僕の写真集まで持ってくれていたみたいで。その話を聞いて、シンプルにうれしかったですね。それから「いつか共演できたらいいね!」とよく話していましたけど、これまでなかなか機会がなくて。今回ようやくレギュラー作品で共演できて、すごくうれしかったです。
梶さん とはいえ、今回は別々の収録だったので、掛け合いはできていないのですが……。千晃君は、すごく安定しているんですよね。僕らの世代の役者は、一声聞いて、明らかに新人だと分かるようなお芝居だったと思うんですよ。だから、新人の頃を作品を見返したりすると、とても恥ずかしい(笑い)。でも、石川界人君が出てきた時にもそう思ったけど、千晃君にもそんなイメージがあって。なんというか、地に足が着いているんですよね。人柄もそうだし、お芝居も落ち着いている。
小林さん うれしいです。掛け合いをしてみたいです。
梶さん いつか、ぶつかり合う役もやってみたいね!
小林さん レモンなどの仲間たちは一緒に収録していて、神格者のキャストの方と掛け合う時は一緒に収録することもありました。シリアスなシーンでも、ギャグシーンがあるので、笑いが多めですね。テストで笑いをこらえたり、和みながら収録していたのは、第2期も変わっていません。第2期で、(イノセント・ゼロ役の)三木眞一郎さんと(ウォールバーグ・バイガン役の)麦人さんと3人で収録した機会があったのですが、すごく新鮮で、楽しかったです。自分が座長として空気感を作ったり、仲が良くて、年齢もそこまで変わらない役者とやるのももちろん面白いですけど、大先輩と3人だけというのも心地良く、刺激的で楽しい時間でした。
梶さん メインキャストは、みんな年齢が近いの?
小林さん そうですね。(ドット・バレット役の)江口拓也さんが少し上で、江口さんがまとめてくれています。
梶さん 僕は一人きりでの収録だったので、今のお話を聞くとすごく羨ましいです(笑い)。僕もみんなとやりたかったな。キャラクターが多い作品だから、にぎやかで楽しそう。
梶さん レインとしては、やはりマーガレット(・マカロン)が気になります。なんと言っても、あのビジュアルとキャラクターの濃さでに加え、子安武人さんが演じられているわけで……。
小林さん 濃いんです!
梶さん なので、皆さん楽しみにしていてください! どのキャラクターにも、シリアスな面とユニークな面がしっかりと用意されているのが本作の魅力ですから。
小林さん 花江夏樹さんが演じられているセル・ウォーは、第2期で本格的に戦闘シーンを見られます。一緒に収録させていただいたのですが、花江さんがギャグシーン、決めるシーンを見事に演じきっていて、楽しみにしていただきたいです。楽しかったです。
小林さん 第1期は、どちらかというとマッシュの学園生活がメインでしたが、ちょっとシリアスだったり、バトルシーンも多くなったりして、ワクワクする展開が待っています。筋肉にものを言わせて戦っていて、バリエーションが多く、筋肉技が毎回面白いんです。筋肉もこう使えば、もはや魔法みたいになる……というシーンも多く、マッシュの戦闘描写も見どころの一つです。これまでは、マッシュがなぜこんなに身体能力が高いのか? 何で魔法が使えないのか?は語られてこなかったのですが、そこももしかしたら多少分かるのかな……というところもあるので、そこも楽しんでいただきたいです。
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