異世界失格：テレビアニメが7月スタート　神谷浩史が文豪センセーに　初の異世界作品主人公　大久保瑠美、鈴代紗弓、小市眞琴も

　ウェブサイト「やわらかスピリッツ」（小学館）で連載中のマンガが原作のテレビアニメ「異世界失格」が、7月から放送されることが分かった。メインキャストも発表され、声優の神谷浩史さんが主人公のセンセーを演じることが分かった。同作は、文豪のセンセーが愛する“さっちゃん”と心中しようとするも、“例のトラック”にひかれて異世界に転移する……というストーリー。神谷さんが異世界を舞台にした作品で、異世界へ転移し旅をすることになる主人公を演じるのは初めて。大久保瑠美さん、鈴代紗弓さん、小市眞琴さんがメインキャストとして出演することも発表された。

ウナギノボリ

10年前の朝ドラ「花子とアン」　当時の吉高由里子インタビュー

　神谷さんは「この度、『異世界失格』でセンセーの声を任せていただけることになりました。僕個人としては初めての異世界なのですが、既に『失格』の烙印（らくいん）を押されてしまいました……。最初で最後かもしれない異世界の旅……精いっぱい、センセーの声を作っていけたらと思っています！」と話している。

　センセーが転移したエアステン聖堂の神官・アネットを演じる大久保さんは「アネットは異世界からの転移者を導く麗しき神官……なのですが、センセーと出会うことで人生が大きく変わります。まさか美しい神官役で『もっと汚くして』というリテークをいただくことになるとは思いもしませんでした……（笑い）。アフレコでは思いっきり楽しんで演じましたので、アネットがどう変わるのか、ぜひアニメをお楽しみに！　笑いあり感動ありテンポもよしの、とても面白い作品です！　アニメ『異世界失格』をよろしくお願いいたします！」とコメント。

　センセーが助けた武闘家の少女・タマを演じる鈴代さんは「初めて原作を拝見した時、こんなに生きる気がない主人公いる！？とつい口に出してしまったのを覚えています。タマはみんなにつっこむことが多いキャラクターなのですが、自分自身も自然とつっこんでしまうくらいどのキャラクターもブレずに面白くて、あっという間に読み進めてしまいました。主人公であるセンセーが醸し出す独特の空気感にタマたちがどう絡んでくるのか、ぜひアニメのほうもお楽しみに！」と話している。

　ウィリディスの村で、旅の用心棒を紹介している少年・ニアを演じる小市さんは「原作を読ませていただいた際に世界観やセンセーの設定、コミカルとシリアスの波状攻撃など、至るところに心つかまれました。類を見ない異世界転移作品だなと！　本作でニアくんを演じさせていただけることが本当にうれしいです。彼は剣士見習いなのですが、生い立ちやお話はどれも応援したくなるものばかりで、アニメとなって皆様に届くのが今からとても楽しみです。パーティの一員として元気に強くたくましく旅したいと思います。よろしくお願いします！」と意気込みを語っている。

　センセーとアネット、タマ、ニアが描かれたキービジュアル第1弾、PV第1弾も公開された。

　「異世界失格」は、2019年10月から「やわらかスピリッツ」で連載中の野田宏さん原作、若松卓宏さん作画のマンガ。とある“死にたがり”の文豪が異世界へ転移し、冒険を繰り広げる。とある文豪は、自らの恥の多い生涯を終わらせるために愛する人と玉川上水へやって来たが、そこへトラックが現れる……という展開。

　◇スタッフ（敬称略）

　監督：河合滋樹▽シリーズ構成・脚本：中西やすひろ▽キャラクターデザイン・総作画監督：稲吉智重、稲吉朝子▽モンスターデザイン：寺尾憲治▽プロップデザイン：岩畑剛一、コレサワシゲユキ（デジタルノイズ）、小高みちる（デジタルノイズ）、灯夢（デジタルノイズ）▽美術監督：三宅昌和▽美術設定：佐南友理▽色彩設計：坂本いづみ▽特殊効果：Nexus▽2Dデザイン：灯夢（デジタルノイズ）、犬伊勢あや（デジタルノイズ）▽3Dディレクター：ヨシダ.ミキ（POLYG）▽モデリング協力：アイラ・ラボラトリ▽撮影監督：廣岡岳（Nexus）▽編集：須藤瞳（REAL-T）▽音響監督：明田川仁▽音響制作：マジックカプセル▽音楽：末廣健一郎▽音楽制作：KADOKAWA▽アニメーション制作：Atelier Pontdarc

　◇キャスト（敬称略）

　センセー：神谷浩史▽アネット：大久保瑠美▽タマ：鈴代紗弓▽ニア：小市眞琴