ハイキュー!!:「ゴミ捨て場の決戦」誕生秘話 烏野の「ライバルを作りたい」 「ジャンプ」担当編集が語る

「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」公開直前振り返り上映会「歴代編集担当者トークイベント」の様子
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「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」公開直前振り返り上映会「歴代編集担当者トークイベント」の様子

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された古舘春一さんの人気バレーボールマンガが原作のアニメ「ハイキュー!!」の新作「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」が2月16日に公開されることを記念した上映会が2月12日、アニメイトシアター(東京都豊島区)で実施された。上映後には、集英社の「ハイキュー!!」初代編集担当の本田佑行さん、3代目編集担当の東律樹さんが登場し、制作秘話を語った。

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 劇場版「ゴミ捨て場の決戦」は、テレビアニメ第4期で描かれた稲荷崎高校戦に続くエピソードとなり、原作でも人気の烏野高校、音駒高校との戦い“ゴミ捨て場の決戦”が描かれる。本田さんは連載当時を振り返り、「ゴミ捨て場の決戦」は古舘さんとの「(烏野の)ライバルを作りましょう」という打ち合わせから始まったと語った。音駒のメンバーである孤爪研磨と黒尾鉄朗は「先生の中ですごくイメージのあるキャラクターたちが形になっていった」といい、「元々、黒尾と研磨は、(烏野の)影山(飛雄)と日向(翔陽)のキャラクターデザインの候補の一つだったんです。かなり初期の頃から温めていたキャラクターでした」と話した。

 本田さんは、「初期の『ハイキュー!!』はかなりロジカルに作られていた」と話し、「最初は日向と影山が出会う。次に日向と影山の関係性を作る。関係性ができたら、次は日向とチームを描く。それから、及川徹ら青城(青葉城西高校)との最初の練習試合で、敵としての及川を立てて、次は烏野のリベロとエースの話を描いた。そして、チームが一丸となったところで『ライバルを描きましょう』と。一つ一つ段階を踏んで、世界観やキャラクターを拡張していくように、ゆっくりゆっくりやっていった」と、「ゴミ捨て場の決戦」への経緯を説明した。

 上映会は「『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』公開直前振り返り上映会」と題して、烏野高校と音駒高校の因縁の始まりとなるエピソードとなるテレビアニメ第1期・第11話「決断」、第12話「ネコとカラスの再会」、第13話「好敵手」を上映。アニメで主人公・日向翔陽を演じる村瀬歩さん、孤爪研磨役の梶裕貴さんからのビデオメッセージも上映された。

 「ハイキュー!!」は、2012年2月~2020年7月に「週刊少年ジャンプ」で連載。中学時代の最後の公式戦で惨敗した日向翔陽が、惨敗した相手チームの影山飛雄と進学先の烏野高校バレー部で再会し、共に頂点を目指す姿が描かれた。シリーズ累計発行部数は6000万部以上。

 テレビアニメ第1期が2014年4~9月、第2期が2015年10月~2016年3月、第3期が2016年10~12月、第4期の第1クールが2020年1~4月、第2クールが同10~12月に放送された。

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