ファースト写真集「最初で最後」(ワニブックス)を3月12日に発売する武藤彩未さん。本作は、アイドルグループ「さくら学院」の元リーダーで、現在は歌手として活動する武藤さんの、ソロデビュー10周年を記念した一冊だ。現在27歳。写真集では、等身大の大人っぽさも披露している武藤さんに、活動休止や海外留学などを経験した今の“歌への思い”を語ってもらった。
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幼少期よりモデルや、キッズグループ「可憐Girl’s」のメンバーとして活動と、その芸能キャリアは20年近くにも及ぶが、「さくら学院」の初代生徒会長(リーダー)を経て、ソロデビューしてからの10年は、武藤さんにとってどんな時間だったのか。
「一言で言い表すと『歌うことが好き』に尽きるのですが。留学していた時期含めて3年くらいお休みをしていたので、ソロデビューしてから、10年活動していたかといったら、そんなことはなくて。活動休止中は、小さいころからやってきたからこそ、それ以外の世界を見てみたい思いもあって『自分と向き合う時間』を過ごしてみたのですが、それでもやっぱり歌が好き、という思いは変わらなかったというか。離れていたからこそ、気づけたものはやっぱりあって、そこに尽きますね」
手離そうとしても、手離せなかった歌への思い。「結局はここに戻ってくるんだなって感じで。本当に歌っているときは一番楽しいし、生きがいだなって思います」とかみ締めるように話す武藤さんが思い描く、次の10年とは……。
「次の10年は30歳をまたぐので、年齢的にもディナーショーとかやってみたいです。今の活動はライブハウスがメインになるのですが、ちょっとそういう大人な空間でも聴かせられるようなシンガーになれたらなって。それこそ憧れの松田聖子さんや、1980年代のアイドルの方々って、そのあとディナーショーをメインに活動されていたりして、私も何回も見に行かせてもらって、大好きな空間でもあるので。あとは去年、舞台に初めて挑戦させていただいて、それもすごく楽しかったので、舞台、ミュージカルをもっとやりたいなって思いますし、10年後にはジャズとかも、今の私にはまだ早いようなジャンルの曲も歌えるようになれたらなって」
そんな武藤さんに、初代生徒会長を務めた「さくら学院」時代の思い出を聞くと……。
「それこそやっと歌とダンスを楽しめたタイミングで、私を作ってもらった場所。『さくら学院』がなかったら、『可憐Girl’s』の活動を終えて、そのまま芸能界をやめていたかもしれないし、もちろん今、歌は歌っていない。『可憐Girl’s』で歌とダンスに挑戦した経験から、声をかけてもらって、せっかくならやりたいと『さくら学院』に加わったのですが、卒業するころには、『私が進む道は歌』という覚悟が決まっていたので。そこで歌うことの楽しさが自分の中で明確に芽生えた、人生のターニングポイントだったと思います」
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