コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
今回は、4月27、28日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「ニコニコ超会議2024」で撮影、インタビューした、バーチャルYouTuber(VTuber)の猫汰つなに扮(ふん)する三橋くんと、胡桃のあに扮するりなしぃさんを紹介する。
テレビアニメやスマートフォンゲームのキャラクターと並び、マルチな活躍を見せるVTuberたちも、コスプレ界隈では非常に人気の高いコンテンツの一つ。
その中でも、ゲームに本気で取り組むメンバーが集まり、eスポーツの魅力を発信していくプロジェクト「ぶいすぽっ!」に参加するVTuberたちは扮するコスプレーヤーが多く、「ニコ超」にも大勢の「ぶいすぽっ!」レイヤーが参加。それぞれに撮影のための長蛇の列ができていた。
「ぶいすぽっ!」レイヤー陣に注力したポイントを聞いてみたところ、三橋くんは表情の再現と体づくりに、りなしぃさんは特徴的な髪型の再現にこだわったという。
「ねこたつ(猫汰つなの愛称)といえば、可愛らしくて元気いっぱいなところはもちろん、いたずらっぽい表情や仕草も魅力的なキャラクターなので、それらの再現を意識しました。グラビアアイドルとしても活動しているので、普段から体は鍛えているんですけど、今回はねこたつの衣装をきれいに着こなせるように、いつも以上に気合を入れてしっかり調整してきました」(バーチャルYouTuber・猫汰つな/三橋くん)
「今回のコスプレでこだわったのはウイッグの造形です。ウェーブの巻き髪を再現しながら、その上でボリュームも出るように調整して。フワッとした仕上がりになるよう心がけました」(バーチャルYouTuber・胡桃のあ/りなしぃさん)
取材・文:ソムタム田井