わんだふるぷりきゅあ!:“ニャンダフル”な2人 松田颯水×上田麗奈インタビュー(2) 運命的な出会い

「わんだふるぷりきゅあ!」の一場面(c)ABC-A・東映アニメーション
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「わんだふるぷりきゅあ!」の一場面(c)ABC-A・東映アニメーション

 インタビュー(1)の続き。

ウナギノボリ

 ◇心と心で会話する

 --2人のコンビネーションは?

 上田さん 声の質、お芝居のパッケージの仕方などは違うところはあるのですが、 颯水は、心と心で会話をしようとしている印象があって、私もそうできたらいいなと思ってお芝居をしています。

 松田さん 麗奈と心でちゃんと会話できる!すごい!と感じながらお芝居をしています。

 上田さん 自然とそうなっていますし、コンビネーションがすごくいいんです。相手のことをおもんばかる人が集まっている現場なので、全体的にそんな空気が流れています。

 松田さん 芝居の時以外もそうなんですよね。

 上田さん そうそう。だから、自然にそれができるんですよね。

 ーー2人で合わせるせりふもあります。

 松田さん 初めからすんなりいったわけではないのですが、今は合わせようという気持ちではなく、麗奈を信じて行きます!と身を委ねています。

 上田さん 私も同じ気持ちですね。合わせようという意識がなくても合うんです。

 松田さん 麗奈、まゆだったら……と体になじんできているのかもしれません。

 ◇女の子も強くていいんだ!

 ーー「プリキュア」は20周年を迎えるなど長く愛されているシリーズです。同シリーズへの思いを教えてください。

 松田さん 我は特撮、男の子向けと言われるような作品を見て育ってきたので、フリルやピンクがあまり得意な子ではありませんでした。でも、徒手空拳で戦う「ふたりはプリキュア」のキュアブラックを見て衝撃を受けました。女の子も強くていいんだ!と感じたんです。可愛いのに格好いいところに一番ひかれます。

 ーー声優としてプリキュアを演じることが夢だった?

 松田さん 夢だったのですが、簡単なことではありません。出たい!とは言えませんでした。大好きで目指しているけど、重みがあって、プレッシャーに負けてしまうかもしれない。なれるかどうかは、自分との戦いだと思っていた唯一の作品です。

 ーー上田さんは?

 上田さん プリキュアは、私も将来こんなお姉さんになりたい!と人生の目標にもなります。子供にとってバイブルのような存在ですし、影響の大きさを感じます。でも、私自身はなれるとは思っていませんでした。自信がなかったんです。理解はできるし、すてきだな、可愛いなと憧れるキャラクターはこれまでもたくさんいましたが、私みたいな性格では、プリキュアにはなれないのかも……と思っていました。

 ーー上田さんの性格とは?

 上田さん 私はネガティブ、引っ込み思案で、自分に自信がありません。キラキラしていないから、プリキュアとのご縁はないだろうとずっと思っていました。でも、性格が似ているまゆと出会って衝撃を受けました。自分のこの性格は、キラキラしていないわけじゃなかったのかもしれない。どんな女の子もプリキュアになれるのかもしれない……という希望を初めて見いだすことができました。 オーディションは全く緊張しなかったんです。この子で受からないのであれば、私は一生、プリキュアになれないという気持ちで臨みました。

 ーー運命的な出会いだったんですね。まゆとシンクロした?

 上田さん そうなんです。猫ちゃんとの関係性もそうですしね。

 松田さん 収録していても麗奈とまゆがシンクロしているように感じています。

 ーー今後の放送で楽しみなことは?

 上田さん まだどうなっていくのか分からないのですが、4人で変身して一緒に技を使うこともあるのかな?

 松田さん 楽しみですよね。ユキは、心を閉ざしていたけど、変化していくことを楽しみにしています。

 上田さん ユキがちょっとずつ心を開いて、みんながより仲良くなっていくとうれしいです。まゆを見守る親心みたいなものもあります。まゆのアイデンティティーである優しさを失うことなく、そのままの自分らしさを大切にしてほしいですね。それぞれの個性がすてきなので、まゆも自分らしくていいんだ!と思ってくれると一番幸せです。

 「わんだふるぷりきゅあ!」は、ABCテレビ・テレビ朝日系で毎週日曜午前8時半に放送中。

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