田中史朗&小野晃征:2015年ラグビーW杯で南アフリカを撃破 “奇跡”を引き寄せた日本代表ハーフ団コンビ WOWOW「エディータイムズ」に出演

「エディータイムズ2024」第6回に出演する(左から)小野晃征さん、エディー・ジョーンズHC、田中史朗さん=WOWOW提供
1 / 6
「エディータイムズ2024」第6回に出演する(左から)小野晃征さん、エディー・ジョーンズHC、田中史朗さん=WOWOW提供

 ラグビー元日本代表の田中史朗さんと小野晃征さんが、7月6日にWOWOWオンデマンドで配信されるラグビーのトーク番組「エディータイムズ2024」第6回に出演する。2015年のラグビーワールドカップ(W杯)で、田中さんはSH(スクラムハーフ)、小野さんはSO(スタンドオフ)としてハーフ団のコンビを組み、日本は南アフリカを撃破。開催地にちなんで「ブライトンの奇跡」と世界を驚かせた。2人は、当時も日本代表を指揮していたエディー・ジョーンズHCと共に、当時のエピソードなどを語る。

ウナギノボリ

 「エディータイムズ2024」は、エディーHCがさまざまな選手たちとクロストークを繰り広げる番組。第6回に登場する田中さんは今年5月に現役を引退し、小野さんは東京サントリーサンゴリアスでアシスタントコーチを務めている。エディーHCは2012〜2015年に日本代表のHCを務め、今年1月に再びHCに就任した。

 ◇6日に配信されるクロストークの一部は以下の通り。

 小野晃征さん 久しぶりにエディーさん、フミ(田中史朗)とトークができてうれしいです。コーチとして2人と会うのは初めてなので、いろいろ話ができたらと思います。

 田中史朗さん エディーはいかがですか?

 エディー・ジョーンズHC 2人が一緒にいると危ないね(笑い)。

 田中さん エディーが一番危ないよ(笑い)。

 エディーHC 今、晃征はコーチとしてうまくやっているよね。チームにコミットしてハードワークすれば、選手からコーチへ速やかに転身できることを示した。だからフミも晃征の後を追っていくことになるね。

 田中さん しっかり(小野晃征を)指導していきたいと思います。

 小野さん 逆だ(笑い)。

 田中さん 僕らの出会いの話をお願いします。

 小野さん 僕が20歳で(育ったニュージーランドから)日本(のサニックス)に来た時に、フミは三洋電機(ワイルドナイツ。現・埼玉パナソニックワイルドナイツ)でプレーしていたのですが、対戦した時、フミがボールをさばいた後フミの足をつかんでいたら、フミに思いっきり顔を蹴っ飛ばされました(笑い)。

 田中さん 印象、悪くなる(笑い)。

 小野さん そういう質問をされたから(笑い)。

 田中さん 仲良くなったのはそれからだよね。僕はもともと(小野晃征が日本代表SOとして出場した)2007年W杯を見ていて、「タイプが似ている子やな」と思っていました。どんな子やろ?と思ってしゃべってみたら、日本語が全然わからなくてずっと英語で話していた。「なんやこいつ?」と(最初は)思っていたけど、一回お酒を飲んだらすごく面白
い子で意気投合して、そこからずっと一緒に練習したりしていました。晃征とエディーの出会いは?

 小野さん 自分が18歳でカンタベリー(州代表)のU20代表に選ばれた時にエディーさんが当時レッズのHCをされていて、U20カンタベリーとU20レッズの試合がブリスベンで行われた時にエディーさんが試合を見ていました。僕はCTBで少しぽっちゃりしていたこともあって、エディーさんからはそれを見て以来「全然走れていない!」とずっと言われてきました。それが出会いです。その後、サニックスとサントリー(エディーHCが監督を務めていた)が対戦した時にアフターマッチファンクションなどでアドバイスをもらっていました。そして2012年、エディーさんが日本代表HCになった時に「サントリーに来ないか」と言ってもらいました。

 エディーHC 確かに(ブリスベンで)その試合を見たよ。小さくて太った日本人選手を見つけたんだ。だから第一印象はその太鼓腹だね(笑い)。私も日本人の血を引いているから気になって晃征を見ていたら、タックルを受けて仰向けに倒れた。でもすぐに起き上がってプレーを続けていた。何か見込みのある選手だと思ったけど、当時はそれくらいの印象
だったね。2007年W杯でプレーしていたのもおぼろげに覚えているよ。

 田中さん 晃征から見た当時のエディーはどんな印象やった?

 小野さん エディーさんのことはあまりよく知らなかったのですが、エディーさんのラグビーのスタイルがすごく好きでした。サントリーがボールを常に動かしてトライを取りにいくランニングラグビーをしていて、それがすごく自分に合っていると感じていました。

 エディーHC サニックスはサントリーと試合すると苦しんでいたけど、晃征はいいプレーをしていた。だから「サントリーに来ないか」と誘ったんだ。小柄だけど本当にいい選手だったからね。そしてもちろん、2015年W杯では素晴らしい活躍をしたよね。

 *……対談では、現在活躍中の若いハーフ団を中心に期待している選手について3人が名前を挙げながら議論したほか、「世界ナンバーワンのSH・SOは誰か?」というテーマでトークが白熱した。次回の第7回では2015年のW杯で南アフリカを撃破するなど新たな歴史を築いた日本代表の知られざる裏側も明らかにされる。

 3人のクロストークは「『エディータイムズ2024』第6回〜田中史朗×小野晃征×エディー・ジョーンズ SP座談会 “前編”〜」と題して、7月6日午前0時からWOWOWオンデマンドで配信される。

写真を見る全 6 枚

テレビ 最新記事