負けヒロインが多すぎる！：梅田修一朗×遠野ひかる×若山詩音×寺澤百花インタビュー（2）　声優陣の残念なところは？

　インタビュー（1）の続き。小学館ガガガ文庫（小学館）のライトノベルが原作のテレビアニメ「負けヒロインが多すぎる！」が7月13日からTOKYO MXほかで放送される。原作は第15回小学館ライトノベル大賞でガガガ賞に選ばれた話題作で、達観系のぼっちの温水和彦、食いしん坊で幼なじみに恋をする八奈見杏菜、元気いっぱいのスポーツ少女の焼塩檸檬、人見知りの小動物系文学少女の小鞠知花といった”負けヒロイン（マケイン）”によるドタバタ青春ストーリーが描かれる。温水和彦役の梅田修一朗さん、八奈見杏菜役の遠野ひかるさん、焼塩檸檬役の若山詩音さん、小鞠知花役の寺澤百花さんに収録の裏側を聞いた。

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　◇遠野ひかるはヒロイン！

　－－共演する中で感じたことは？

　遠野さん　詩音ちゃんは、お芝居の組み立てが丁寧で、積極的にアイデアを出してくれます。それぞれがどういう気持ちであるか？を確認し合って、アドリブの相談もしたり、一緒だから生み出せるものがあって、すごく楽しいです。

　梅田さん　みんな真面目ですよね。

　若山さん　私なんて全然ですよ……。

　遠野さん　好きなことをしゃべり始めると、ワー！と早口になる瞬間があって、そこも好きです（笑い）。

　若山さん　わー！　恥ずかしい！

　梅田さん　爆発力がすごいんだよね！

　遠野さん　百花ちゃんは、本番の爆発力がすごいんです。圧倒されます。

　梅田さん　毎回、小鞠のシーンはワクワクしているんですよね。僕だけじゃなくてみんなそうですね。

　寺澤さん　私も人見知りなので、小鞠ちゃんとリンクする部分が多いんです。

　－－遠野さんの印象は？

　寺澤さん　ヒロインです！　明るくて、カリスマ性があるんですよね。今回のインタビューもそうですが、話を回してくれますし、現場の雰囲気をよくしてくれるんです。

　梅田さん　遠野さんは、八奈見さんのようにリアリストなところもありますよね。何か抜けているところもありますし（笑い）。八奈見さんとリンクしていて、気が付けば真ん中にいるんですよ。

　遠野さん　ありがとうございます…！

　◇作品は勝っていきたい！

　－－自分のちょっと残念なところは？

　遠野さん　いっぱいありますよ。ちょっとどころじゃないです。私は方向音痴なんです。地図は読めるんですよ。ただ、地図の中で自分が向いている方向が分からなくなります。2回曲がったら、もうどこを向いているか分からなくなっちゃうんです。

　寺澤さん　私は小鞠ちゃんと同じですごい人見知りです。第1話の収録の時は、初めての人ばかりでしたし、人見知りすぎて、おなかが痛くなって、我慢できなくてブースの中で胃薬を飲んでしまいました。皆さんを心配させてしまいました……。

　遠野さん　第2話からは大丈夫だった？

　寺澤さん　大丈夫でした！

　梅田さん　どんどん伸び伸びしていく様子を見ていました。

　若山さん　私も人見知りなんです。しゃべろうとしてもうまくいかなくて、自信がなくなっちゃいます。

　梅田さん　そうかな？　若山さんの明るさにみんな助けられていますよ。

　若山さん　ありがとうございます！

　梅田さん　僕は日々、いろいろな残念を振りまいている自覚が半分あります。

　遠野さん・若山さん・寺澤さん　半分！？

　梅田さん　皆さんにフォローしてもらい、和気あいあいとしていて、助けられています（笑い）。

　遠野さん　小話が唐突に始まることがありますよね。

　梅田さん　自分の中で自然な流れなんですけどね……。空気が読めないんです。でも、みんなが合わせてくれるので、助けられています。素の自分でいられる現場です。

　－－最後にアニメの放送を楽しみにしている人に向けてメッセージをお願いします。

　梅田さん　スタッフの皆さんが作品を愛していて、半端ない熱量を感じています。現場が同じ方向を向いているので、それが伝わるとうれしいです。

　遠野さん　「負けヒロイン」ですが、作品は勝っていきたいです！