ダンダダン
第12話「呪いの家へレッツゴー」
12月19日(木)放送分
小学館ガガガ文庫(小学館)のライトノベルが原作のテレビアニメ「負けヒロインが多すぎる!」が7月13日からTOKYO MXほかで放送される。原作は第15回小学館ライトノベル大賞でガガガ賞に選ばれた話題作で、達観系のぼっちの温水和彦、食いしん坊で幼なじみに恋をする八奈見杏菜、元気いっぱいのスポーツ少女の焼塩檸檬、人見知りの小動物系文学少女の小鞠知花といった”負けヒロイン(マケイン)”によるドタバタ青春ストーリーが描かれる。温水和彦役の梅田修一朗さん、八奈見杏菜役の遠野ひかるさん、焼塩檸檬役の若山詩音さん、小鞠知花役の寺澤百花さんに収録の裏側を聞いた。
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梅田さん さまざまな恋愛をテーマにした作品がある中で、恋をする相手に選ばれなかった負けヒロインという立ち位置の子たちが集まり、ドラマや青春が繰り広げられていくというのが新鮮です。ラブコメなどを見ていると、すごくすてきなのに、何で選ばれないんだろう?となる子がいますし、その子たちがメインで描かれるところが面白いんです。
梅田さん 温水君役として一人に絞るのは難しいですね……。みんなの目線が怖い!
遠野さん 逃げましたね! タジタジですね(笑い)。
梅田さん 役者として温水君と気持ちがリンクしていますしね(笑い)。
若山さん 好きなラノベの要素がいっぱい入っていて、懐かしくもありながら、新しくもあり、うれしくなっちゃう作品です。ラノベ的な王道展開もありながら、着眼点が違うところがすごく好きです。
遠野さん 一般的なラブコメは、恋愛の行方にワクワクする気持ちになりますが、この作品は、負けたところがスタートラインで、そこに焦点を当てた作品はなかなかないと思います。負ける側だから、ヒロインと思いを重ねて、切ないよね、苦しいよね……とより身近に感じるところもあります。勝ち負けはあるかもしれないけど、良し悪しはなくて、みんなが青春を謳歌(おうか)しているところがみずみずしく描かれていてすてきです。
寺澤さん 負けヒロイン側にフォーカスが当たる作品というのが初めての感覚です。負けヒロインたちは何で負けちゃったのか?という残念な要素が少しずつじわじわ出てきて、そこも面白いポイントです。残念な要素が残念なままじゃなくて、それぞれの魅力にもなっていて、応援したくなるみたいなところもあります。ギャグがしっかり吹っ飛んでいて、面白いですし、でも切なさもあって、王道ではあるけど、新感覚の作品です。
寺澤さん 小鞠ちゃんは極度のコミュ症ではあるのですが、相手によって声のトーンが変わります。温水君と話す時は、心が楽になっているので、地声のトーンで、言葉の詰まりがほかの人としゃべる時よりも少ないんじゃないかな?と思って演じています。ほかの2人のヒロインは、自分には優しくしてくれるけど、温水君としゃべる時よりは固くなっている感じを意識しています。話す相手とで関係性を考えながら演じることを常に心掛けています。
梅田さん 小鞠ちゃんは最高なんです! 本当に面白いキャラクターです。
遠野さん 杏菜は、はっきりした特徴があるというよりは、いろいろな面がある子だと思っています。クラスの人気者で、明るく、周りを見ることもできるし、気を使うこともできます。時にリアリストで、意外に芯を突くこともあるけど、やっぱり残念でもあって、振り切った残念さを大切にしています。そこまで顔を崩して大丈夫?となることもありますし(笑い)。いろいろな個性を両立させるバランスの難しさがあって、そこを意識しています。
遠野さん 「もっとやっちゃっていいですよ」というディレクションをいただくこともあります。杏菜というキャラクターで、どこまで遊べるのか?とギリギリを攻めていくのは、面白いですし、やりがいもあるので、そこを丁寧に調整していただいています。本当にいい顔をするんですよ! 豊かな表情の変化に合わせて、お芝居も常に探求しています。
梅田さん 全力で演じられていますよね。熱を感じています。
遠野さん 全身の力を使いますし、顔が疲れます(笑い)。
若山さん 野生児ではありますが、人間離れした明るさだったり、突拍子もない感じにしてしまうと、檸檬の思慮深いところから乖離(かいり)してしまいます。ですので、人間味あふれる檸檬ちゃんを何とかつなぎ止めながら、暴れようと試行錯誤しています。暴れるところはとんでもなく暴れる子なので、いろいろなアドリブを考えますし、負けヒロインという立場になる時は、気持ちに嘘をつかないことを大事にしています。
梅田さん 真っすぐで目力があって、そこが若山さんと重なるところがありますよね。
梅田さん 皆さんの演技を受けとめようとしています。温水君はモブキャラ、背景キャラでいようとする人なので、人と話す時も俯瞰(ふかん)で見ています。ただ、いろいろな人と関わっていく中で、主体的に踏み出すことも少しずつ増えていき、成長するところもあります。実は、人のことを考え、向き合うことができる人であることも垣間見えますし、それぞれのヒロインにリスペクトがあって、それぞれのヒロインが頑張ったこと、大事にしているところを拾い上げられます。演じる中で温水君の変なところを大事にしつつ、自然に会話しようとしています。作り込みすぎないことも自分の中でテーマになっています。
インタビュー(2)に続く。
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