ダンダダン
第11話「初恋の人」
12月12日(木)放送分
実写映画化、ドラマ化もされた敷村良子さんの青春小説が原作の劇場版アニメ「がんばっていきまっしょい」(櫻木優平監督)が10月25日に公開される。愛媛県松山市を舞台に、ボート部に青春をかける女子高校生の成長や、心のゆらぎが描かれた名作で、アニメは、主人公・村上悦子役の雨宮天さん、佐伯姫役の伊藤美来さん、高橋梨衣奈役の高橋李依さん、兵頭妙子役の鬼頭明里さん、井本真優美役の長谷川育美さんら豪華声優陣が出演することも話題になっている。
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「がんばっていきまっしょい」は、1995年に「坊っちゃん文学賞」大賞を受賞した傑作青春小説。1998年に俳優の田中麗奈主演で実写映画化され、ロングランヒットした。2005年には、鈴木杏さん、錦戸亮さん主演のドラマが放送された。
鬼頭さんは同作について「高校生の青春が詰まった作品だと思いました。部活は学生の時にしかできないものですし、限られた時間の中で一生懸命本気で頑張るみんなの姿を見て、本当にキラキラしている!と感じました」と語る。
鬼頭さんが演じる兵頭妙子(ダッコ)は、三津東高校2年A組。荒々しい口調で校内の注目を集めている。地元では有名な大手漁業の娘で、家同士がライバルの真優美とは常に競い合っている。真優美に勝つためにボート部に入部することになる。
「めちゃくちゃ荒々しい口調ですよね(笑)。どこまでやっていいのかな?と思いながら演じていたのですが、監督から『もっと強めに出しちゃって大丈夫です』というお話もあったので、結構荒々しく演じました。ダッコは、自分をしっかり持っていて、周りの目もそんなに気にせず我が道を行くタイプで、格好いいんです。でも、可愛いものが好きだったり、実はお嬢様だったりするので、ギャップもあります。ゴーイングマイウェイで、周りの目や評価をそんなに気にしていない。自分は自分!としっかり自分を持っていると思ったので、そこを意識しながら演じていました。私は割と周りの目を気にしちゃうタイプなので、ダッコは格好いいと思って見ていました」
真優美(イモッチ)を演じる長谷川さんと一緒に収録した。ダッコとイモッチのテンポのいい掛け合いがアニメのスパイスになっている。
「テンポの良さが魅力的なキャラクターですし、漫才のようなテンポ感ですごく気持ちよくしゃべりました。一人で台本を読んでいた時は、テンポが速いので、入るのかな?とも思っていたのですが、二人で収録したらピッタリだったんです。一人で収録するのは難しかったと思います。長谷川さんも同じことを言っていました」
長谷川さんとは「ここまで一緒に収録したのは初めて」というが「息の合った芝居」ができた。
「私は、ずっと長谷川さんのことを自分と似ているな……と思っていたんです。お芝居も声質も似ているから、共演があまりないのかな? 自分がイモッチ役だったらこうするかな?と想像できるところもあって、やりやすかったのかもしれません。事務所(長谷川さんと鬼頭さんは同じ事務所に所属している)で、テープ収録をすることがあるのですが、私の前に長谷川さんが収録しているのを聞いて、私の同期から『明里かと思ったら、長谷川さんだった』と言われたこともありました」
鬼頭さん自身は高校時代、体育会系ではなかったというが、だからこそ感じるものもあった。
「運動部には全く触れない人生だったので、こうやってアニメで体験できるのがすごく楽しかったです。ボートは乗ったことがないけど、一回くらいはやってみたいです。私は運動が苦手なので、日々の筋トレなどが大事になってくるんだろうな……と思って見ていました」
鬼頭さんは、高校時代は軽音部に所属していた。声優を目指すことを決めたのは高校生の時だった。
「軽音部でボーカルをやっていましたが、そんなに練習はせず、ただ、イラストをずっと描いていました。家に帰って、タブレットで描いていたのですが、今見返すと、頑張って描いていたなあ……と思います。今は当時のように時間を掛けてじっくり描くのは難しいですしね。声優は、高校卒業前に進路を決める時に急に目指し始めたんです。それまでずっとイラストの道に進みたいと思っていて、声優にも興味があったけど、上京しないとなれない職業だから難しいかな?と勝手に思っていたんです」
鬼頭さんは、「がんばっていきまっしょい」の公開に向けて「海のシーンに本当に感動しました。青い水の表現が爽やかで青春!という感じがしました。青春のキラキラを追体験してもらいたいですね。大きなスクリーンで、景色や水の美しさを感じると、本当にボートに乗っているような感覚になれると思います。ボートをやってみたいと思うでしょうし、聖地巡礼にも行きたくなる作品です。私もみんなで行ってみたいです。喫茶店に行ってダッコが座っていた席に座ってみたいです」と語る。青春のキラキラをぜひ感じてほしい。
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