プレスリリース詳細 https://kyodonewsprwire.jp/release/202412111499
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2024年12月11日
積水ハウス株式会社
積水ハウス株式会社が設立・運営する「絹谷幸二 天空美術館」(梅田スカイビル タワーウエスト27階)は、特別展「絹谷幸二 平和へ」【前期展】を、2024年12月12日(木)から2025年6月30日(月)まで開催いたします。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412111499-O5-6EdtPtA8】
本展覧会は、昨今の国際情勢に鑑みた、絹谷幸二による美術・藝術力による平和への提言です。2024年のノーベル平和賞には日本原水爆被害者団体協議会が受賞しましたが、これは、世界で唯一の被爆国が核廃絶を訴え続け、心血を注ぎ続けた活動が結実したものといえましょう。平和こそ人類共通の祈りであるという認識は、洋の東西を問いません。
豊穣なるイメージと色彩で、森羅万象をモチーフに展開される絹谷ワールドの根底にあるのは「美術は核よりも力を持つ」という強い信念。戦禍に苛まれる全世界の人々に生きる「智慧」としての藝術力を示し、人心に夢と希望の復活を謳いあげるという絹谷幸二の理想と熱き情熱。このパワー溢れる絹谷藝術の真骨頂を存分にご体感下さい。
特別展示情報URL:https://www.kinutani-tenku.jp/s_exhib
■作品のご紹介
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412111499-O6-5Zgo6os5】
「ニューヨークの天使」
1998年 スティロフォーム ミクストメディア (H1900×W1900×D600)
鳥かごのような木偶(でく)の胴体、そして溢れる涙と平和を訴えかける顔。大空に羽ばたこうとする翼には核弾頭をイメージするかのようなミサイルが挟まれている。ニューヨークの個展に際し、現代社会の不安と警鐘を込め、世界の平和への祈りを天使に託すという願いで造られた。1988年以降制作されたスティロフォームを着色した彫刻(立体絵画)の中で、絹谷スタイルをとりわけ強く印象づけた代表作。人間の悲しみや苦しみを越えたところにある「希望」や「信頼感」、背面の大輪の花は、再び抱く「夢」 を象徴している。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412111499-O1-wkgzst09】
「愛の結晶」
2023年 ミクストメディア 130号(1620×1940)
「愛」をくちずさみ、「愛」を象徴するかのように抱き合う夫婦と子どもたち。その背景には戦闘機の不穏な姿が。生命の営みも平和が必須であることを教えるもので、人類共通の普遍的な真理「平和」への祈りが込められる。天空から大海を見下ろす構成は、まるで古事記におけるイザナミ、イザナギの国産み神話の情景を想起させるもので、2012年に描かれた「『古事記』編纂1300年記念の「絹谷幸二 古事記」シリーズを彷彿とさせる。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412111499-O2-88cZIJ75】
「激痛の極み 平和よ来たれ」
2024年 ミクストメディア 150号(1818×2273)
太古の生命を象徴するかのように様々な物体が集合した古代彫刻。その身には無数の釘が打ち込まれ、破壊と傲慢に明け暮れた人間の愚行と、歴史や宗教、多様な価値観などを踏みにじる戦争の不条理さを暗示している。背後に、輪投げのように長い竿で戦闘機を落とそうとする少年と、口を開けて加勢する剥製化したワニが描かれ、反戦への強いメッセージが読み取れる。戦争は決して他人事と考えてはならず、一人の人間として「激痛」を感じて初めて平和の尊さに気付くものであると説く作者渾身の作品。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412111499-O3-8FVk9kMe】
「イエス・オア・ノー」
1991年 ミクストメディア 200号(1940×2590)
湾岸戦争勃発の年に描かれた作品。「イエス・オア・ノー」とは「神を信じるか否か」という聖書に書かれた一言で、一神教を基盤とした西洋文明の価値観を象徴している。薄い板切れで形造られた、銃を構える三人の兵士の姿と、日常生活の破壊を想起させる劇的な背景が描かれ、相手の尊厳を否定し、互いに己の正義を主張する戦争の理不尽さを強烈に訴えかけてくる。戦禍による負の連鎖を絶対悪と捉え、戦争を断固否定「NO(ノー)!」する、平和への願いが凝縮された作品。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412111499-O4-e023Mb59】
「うずもれしは砂の愛Ⅱ」
2023年 ミクストメディア 200号(1940×2590)
薄い板切れで囲まれた方形の枠内には永久不変は無いと諭すように「いろは歌」が敷き詰められ、その中に砂で形造られた今にも崩れゆきそうな抱き合う群像が浮かび上がっている。背景に描かれた赤土色の地平線の彼方には戦禍を示す暗雲がたなびき、画面下段の砂の間にウクライナ国旗が覗いている。形あるものはいずれくち行くという「無常観」を根底に、世の安寧と生命の安らぎを祈念して描かれた作品。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412111499-O7-I47TlCIt】
「発火激情(平和を祈る自画像)」
2010年 ミクストメディア 200号(1940×2590)
2001年9月11日の世界中に衝撃を与えたニューヨーク同時多発テロ。一瞬に日常生活が破壊され、多くの人命が失われた悲劇で、たとえ宗教や政治など異なる価値観や原因があったとしても決して許されることはない暴挙、絶対悪である。
本作は繰り返される人類の愚行へ警鐘を込め、全身全霊をかけて怒りを表出した作品。激烈なまでの憤怒の表情は、翻って平和への祈りの強さを示すものといえるだろう。その眼差しはいかなる未来を見つめるのか。鑑賞者一人一人に審判を問いかけているかのようである。
■絹谷 幸二 (きぬたに こうじ)氏
1943年 奈良県出身。東京藝術大学大学院壁画科修了後、ヴェネツィア・アカデミアに留学。フレスコ(壁画の古典技法)を修得し独創的なスタイルを確立する。 1997年「銀嶺の女神」長野冬季五輪公式ポスター原画を制作する等、半世紀に亘って日本の現代画壇をリードし後進の育成にも尽力。現在、東京藝術大学名誉教授、日本藝術院会員。2014年文化功労者顕彰。 2021年文化勲章受章。2023年、若手美術作家を顕彰する「絹谷幸二芸術賞」を創設。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412111499-O9-cQspFJgY】
■絹谷幸二 天空美術館について
2016年12月「梅田スカイビル」内にオープンした最新の体験型ミュージアム。2021年度に文化勲章を受章した絹谷幸二氏の色彩豊かなフレスコをはじめとする絵画や立体作品を展示し、3DやVR映像など体験型コンテンツも存分に楽しめる絹谷幸二氏の単独美術館。館内には展示・体験スペースの他、快適空間のカフェ等も併設し、眺望も抜群な美術館。
■2019年度より「全国美術館会議」、「日本博物館協会」の正会員に加盟。
■フレスコ画を間近で見て、実際に創る「フレスコ体験」が、2019年度キッズデザイン賞を受賞。
■国立大学法人 大阪教育大学と協同研究を行った対話型での美術館訪問・鑑賞授業サポート教材「アート とともだち」が、2022年度キッズデザイン賞を受賞。
【開館時間】10:00‐18:00、金曜日・土曜日・祝前日は10:00‐20:00(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】火曜日(ただし祝日の場合は開館し翌平日が休館)、年末年始、展示替え期間
【入館料】一般1,300円(税込)、大学・高校・中学生800円(税込)、小学生以下無料、団体・障がい者割引あり
【所在地】〒531-0076 大阪市北区大淀中1-1-30 梅田スカイビル タワーウエスト27階
【お問い合せ】06-6440-3760(開館時間内)
【公式サイト】https://www.kinutani-tenku.jp
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412111499-O8-rav16aY7】
シンボルゾーン / 天空カフェ
プレスリリース詳細 https://kyodonewsprwire.jp/release/202412202094>https://kyodonewsprwire.jp/relea…
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